【声のトリセツ LINE@】で配信している無料コラムのバックナンバーを一気読み。
気になる内容は目次から。
【下顎だけ動かせる?】
こないだのレッスンで生徒さんに「下顎の動きをこんな風に明確に意識してみて」と提案しました。
すると生徒さん曰く「背中側に広がりを感じたのと、呼吸がより楽になりました!」という結果に!!
多くの方は口を開く動きと一緒にアタマも動かしてしまいます。実はこのアタマの動き方によっては、喉を押し潰して声が出るのを邪魔していることもあるのです。
アナタはどうでしょうか?
鏡の前で大きく口を開いて「あ」の形を作ってみるとわかりますよ。
【YouTubeチャンネルをつくってみた】
前々からやってみたいと思っていたYouTubeチャンネルを開設しました!
https://goo.gl/Hk9Jbw
しばらくはブログのダイジェストなんかをお伝えしていきつつ、そのうち文字だけでは伝えられない【具体的な動き】について取り上げていきたいなーと考えています。
そんなわけで、こないだの土曜日は朝4時に目が覚めたので、人体骨格模型のサイトをしばらく眺めてました
完全に怪しい人です(笑)
【10分もすれば声枯れちゃうんです?】
女性ダンサーとレッスンしました。その方はダンススクールを経営していて、レッスンで教え始めると、すぐに声が枯れるそう。
ほかの生徒の方に協力してもらって、いつものように声を出してもらいました。それを見て私が質問。「詩織さんは声って何やと思います?」
詩織さんはご自身の考えをいくつか挙げた後にある答えにたどりつきました。
すると見事に声が変わり、詩織さんも「これは使えそう!」と喜んでもらえたレッスンでした。
すぐに声が枯れてしまう方は詩織さんのように「声って何やと思います?」という質問に答えてみてくださいね(^-^)
【自己紹介が苦手です…】
ミュージカル女優の方とレッスンした時のお話。
奏さん「歌の合間に自己紹介があるんですけど、伝えたいことありすぎて、うまく伝わっているかどうか不安でいつも上手くいかないんです」
私「一番伝えたいことって何ですか?」
奏さん「お客さんにも一緒に歌を楽しんで欲しいってことを伝えたいです」
私「では、それを伝える自己紹介をしましょう!」
このやりとりで奏さんは見事、自信を持って自己紹介できるようになりました。声が柔らかくなって、優しさを帯びたのは言うまでもないですね(^^)
【姿勢は声を制限する】
今シアトルで師匠にレッスンを受けています。
久し振りに師匠に会って、ナレーション原稿を読むところを見てもらい、「姿勢は声を制限する」ということの新しい体験をしました。
「理解すること」と「体験すること」って近いように思えるけど、その間にはとーっても大きな距離があます。
そして何度も体験を繰り返すことで新たな発見や気づきに繋がる。その発見と気づきとともにまた体験する。それが成長のプロセスです。
それにしても、ほとんどの人は「理解すること」で満足してしまうんですよね。理解=成長、はいおしまい、次!みたいな。
それってもったいないと思いませんか?
【腹式呼吸ができないんです…】
そんな悩みを打ち明けてくれたのはシンガーソングライターを目指す20歳の女の子。
ワタシが彼女に質問したのは「なんで腹式呼吸がしたいの?」
どうやら、歌のレッスン仲間に「腹式呼吸はできて当たり前だよ」と言われたようです。
なるほど。私は解剖学の本を広げて彼女に事実を伝えることに。
「腹式呼吸できなくても安心していいよ。お腹に息は入らないから。」
これ、知らない人って意外に多いんですよ。みんなお腹で息してると思ってる。
あなたは知ってました?
【詩織さんとの2回目のレッスン】
前にお伝えしたダンサーの詩織さん。前回のレッスンの内容を受けて、もう一歩踏み込んでレッスンしました。
改めて「声が枯れるのをなんとかしたい」とのリクエストに応えて、私の提案。
「前回確認したとおり、声は空気の振動ですよね。その振動を起こすだけであとは空気を伝わってみんなに届きますよ」
そして、詩織さんを私がサポートしながら声を出してもらいました。
「喉の引っかかりがなくなりました!これならずっと話しても疲れなさそうです!!」
詩織さんには収穫があったレッスンでした('∇^d) ☆!!
【足、踏ん張ってない?】
聖子さんとのレッスン。聖子さんは毎朝声出しをしているそうなのですが「楽に声を出したい」という望みをお持ちでした。
聖子さんが立ちあがって声を出そうとする前にちょっとストップ。
私「足、踏ん張ったり、固めてませんか?」
聖子さん「特にそんなつもりはないですけど・・・」
私「では、その二本の足について、聖子さんが声を出しながら動きたくなったら、自由に動いてくれると思って声を出してみてください」
そんで、聖子さんに声を出してもらうと・・・
「ものすごく楽に声出すことができました!」
信じられないかもしれませんが、実は足の使い方が声に影響を与えるのです。
立って声を出すことが多い方は、ぜひ試してみてくださいね ('∇^d) ☆!!
【腹筋って発声にどのくらい役に立つの?】
私たちがイメージしている腹筋って腹直筋なんですが、実は発声にはあまり関わりません。だって、腹直筋のお仕事はカラダを前に曲げることなんですから。
発声に参加するお腹の筋肉は、外腹斜筋と呼ばれる筋肉です。
もしあなたが声を出すときに腹直筋を意識して使っているなら、残念ながらそれは無駄な努力なのです…
【明るい声を出すには?】
声を前歯の裏側に当てるイメージを持って声を出してみてください。
たったこれだけで、声の雰囲気が明るくなります。
魔法でも何でもなくって、声を前歯の裏側に当てようとすると、発声に関わる色んな筋肉が協調してお仕事をするようになります。その働きの結果として、声帯や声門が明るい印象の声が出る状態になったというわけです。
カラダの使い方をほんの少し変えるだけでこな風に声が変わるんですよね。
【電話での第一声が…】
声の印象を良くしたいと思って私を訪ねてきてくれた伸介さんとのレッスン。
それだけ聞くと真っ先に発声練習をさせようとする指導者もいるかもしれませんが、私のレッスンはできるだけ具体的なシチュエーションを使うことにしています。
なぜかというと、レッスンに来なくても生徒さん自身が日々の暮らしの中で探求して欲しいから。発声練習はこれを満たしていないんですよ。
だから具体的なシチュエーションを質問します。
「伸介さんはどんなときにそう思いますか?」
すると「仕事で電話に出ることが多いんですが、いつも第一声が出しづらいんです」とのお返事。
これで伸介さんとどんなレッスンをしていくかの道筋が決まりました。
続く。
【声を出すときに何をしていますか?】
伸介さんとのレッスンの続きです。
伸介さんが声の印象を良くしたいと考えている裏側には、電話での第一声がいつもだしづらいという事実があったのです。
レッスンでは、こんな風に具体的なシチュエーションを扱うことで、その時に伸介さんがいつもどんなことをしているかを詳しく見ていきます。
「では、いつものように電話に出ることをやっみて、なぜ第一声が出にくいのか見てみましょう」
実際にこのレッスンを通じて、声を出すときに伸介さんが無意識でやっていることがあり、実はそれが声を出す邪魔をしていたのです。
これが他の人に当てはまるかどうかは分からないのであえて書きませんが、あなたには声を出すときに無意識にしていることはありませんか?
【オーディションとか面接は何のため?】
オーディション対策をテーマにレッスンをしたときのお話。
いつもオーディションでは緊張してしまい、オーディション後は「なんで上手くできないんだろう」と自分のことばかり攻めてしまう桜子さん。
彼女に質問してみました。
「オーディションって何のためにあるんですか?」
彼女の答えは「自分を良く見せる場であり、審査員がふるいにかけるため」
自分を良く見せようとして必要以上に張り切ったり、ふるい落とそうとしてくる面接官への対策など、いろいろなものがまとわりついているようでした。
そこであるアイディアを提供しました。
続く...
【オーディションとは?】
桜子さんとのオーディション対策をテーマにレッスンの続きです。
私が提供したアイディアは・・・
「彼らは役に最適な人を探すためにオーディションをしているわけですよね?彼らは最高の作品を作るために役にぴったりの人を探しているだけ。彼らは精一杯仕事に向き合っているんですよ。それは桜子さんをふるい落とすためじゃなくてね。そんな場で桜子さんがすることは何?」
すると桜子さんは縛り付けていたものから解き放たれたのか、頬には涙が伝いました。
改めて、オーディションでの自己紹介をしてもらうと、見違えるように声が弾んでいました。
良い結果に繋がると良いですね(^^)
【骨盤底筋のことをどれくらい思うか】
声を出すとき、息を吐くことに関わる筋肉たちをどれだけ考えられるかで声が変わります。
内腹斜筋や外腹斜筋は筋肉が働くとフィードバックがあるので使っているかサボっているかはわかりやすい。でも、フィードバックがない筋肉もあるのです。
例えば骨盤底筋。カラダの深部にあるため、フィードバックがほとんどありません。
でも、発声に骨盤底筋が参加するのとしないのでは大違い。
骨盤底筋も呼吸に参加することで、呼吸がより自由になります。
あなたは骨盤底筋のことをどれくらい思って声を出していますか?
【「読みづらい」と思うこと】
今回は男性ナレーターのお話。
彼は「読みづらい原稿がある」と私に言いました。
台本や原稿に苦手意識を持つと、それがそのまんま声に現れます。まずは一度原稿を読んでもらった後に、その原稿についてなぜ読みづらいのかを話してもらいました。
その瞬間の彼のカラダの使い方の変化に私は気がつきました。そこで一つアイディアを渡します。
「原稿を友達だと思ってみるとどうなりますか?」
その瞬間、彼の表情に変化が!!
彼は読みずらい原稿を無意識に敵と認識していたようでした。彼と原稿の関係性に変化が起きた今、さっきよりもよりイキイキした表情で読んでいました。
彼はもうその原稿を読みづらいと思わなくなったそうです。
【座って声が出しづらい】
今回は演奏家の方で、演奏会でMCなどもされる方のお話。
曲と曲の合間に椅子に座ったまま曲紹介など観客に向けて話をされることがあるそうです。
しかしながら、演奏後にそのまま話すと声が出しづらいそうです。一度立ち上がってもう一度座り直したい気もするが、あまり格好良くないのでそうはしたくない、とのこと。
「座っていることについて演奏中はどうですか?」と質問してみると、「演奏中は特に動きづらいとは感じない」そうです。
演奏することと椅子に座ることの関係性には問題なさそうです。
そこで「椅子に座るときに、演奏することとお話しするために座ってみてください」というアイディアを渡してみました。
彼の表情から察するに、どうやら彼にとって座ることの目的は「演奏すること」だけのようでした。
目的を明確にすると、こんな風に大きな変化が起きます。
あなたも、何か上手く行っていないと感じることがあるとしたら、目的を明確にしてみてはどうでしょうか?
【人前で話すのが怖い】
今回はコミュニケーションに悩む男性のお話。
会社での朝礼とか、人前で話すのがとても苦手で、時には恐怖すら感じるそう。
なぜ人前で話すのが怖いのかを聞くと、「みんな私の話を聞いてくれないに違いない」と思っているようです。
果たしてそれはホントなのでしょうか?
ホントにみんな聞いていないんでしょうか?
私たちはまだ起きていない未来のことを考えると不安や恐怖を感じるようにできています。「聞いてくれないに違いない」というのは、自分で勝手に未来を決めつけてしまっているんですね。
私の提案は「人前で話し始める前に『これだけは伝えたい!』ということを思い出してから話しましょう」
たったこれだけのことですが、話している時の存在感が変わります。
以前は「誰も聞いていないのに話をしなくてはいけない」状況を自分で作り上げてしまっていたんです。
伝えたいことを明確にすることで、自分が人前で話をすることへの信頼が生まれ、それが自信に繋がるのです。
彼が堂々と話すことができるようになったのは想像できますよね。
【上手くできているかな?は考えるだけ無駄】
前回、未来のことを勝手に決めつける話が出たのでそれに関連して今回は過去のことを取り上げます。
人前で話すことがあると時々こんなこと思いませんか?
「上手く話せているかな?」とか「みんな聞いてくれているかな?」とか。
実はこれ、無駄なことなんです。
車の運転に例え考えてみてください。「今上手く運転しているかな?」って考えますか?そんな過去のことを振り返っていたら事故を起こしてしまいます。
車を運転するときは、今周りで起きていることを察知しながら車の操作をしています。
人前で話す時も同じです。一番大切なのは今起きて欲しいこと。
過去でも未来でもなく、今あなたが何をしたいかを考える方が、あなたのカラダのシステムが上手く働いてくれますよ。
【息を絞り出す???】
ボーカルをしているそうです彼はフレーズの後半になってくると息が辛くなってくるとのこと。
歌っているのを見せてもらいました。フレーズの後半に行くに連れてどうもカラダを固めているよう。「どんなことに注意してますか」と聞くと「息が辛くなってくるので息を絞り出すようにしてます」とのこと。
なるほど。
そこで私の提案。
「息を吐く時、鎖骨の付け根辺りに息をあてるようにイメージしてみてください」
彼にとって、息を絞り出すというイメージがカラダを固めるための余分な努力を引き起こしていたのです。
実際に息を吐く時にカラダを固める必要は・・・ありませんよね^^
【私が滑舌を重視しない理由】
よく滑舌についての相談を受けますが、私は滑舌を改善するためのエクササイズを教えたりはしません。
なぜかというと多くの場合、相談者にとって「滑舌を改善すること」がゴールではないから。その先には大きな望みがあるのです。
そして相談者は滑舌が悪いわけではありません。余計な緊張などがカラダに何かが起きていて、それが声を出すことを邪魔しているだけなんです。
達成したいことがあるけどそれが上手くいっていない、もしくは困っていることがあるとき、カラダが余計なことをしていないかを丁寧に見つけていくことが一番の近道ですよ。
【声を出す直前でもできる10秒の魔法】
数年前に私が先生から教わった方法を思い出しました。急に思い出したんでシェア(笑)
声を出す直前にこれを考えるするだけ。
今いる場所のにおいを感じて、
口の中でどんな味がしているかを感じて、
唾液を飲み込んでみたら・・・
喉の通りはどうかな?息の通り道はどうかな?
あら不思議。これだけで声が変わるんですよ!
私もはじめてこれをされたとき驚きました。
いや、私以上に周りにいた人のほうが驚いていたかも。
【どうしてもカラダを固めてしまうなら・・・】
今回はちょっとしたエクササイズを紹介します。
歌を歌ったり、テンション高めの原稿を読むときに、どうしてもカラダを固めてしまう・・・
そんなときはこのエクササイズがおすすめ。
ペンと大きめの紙を用意してください。
そんで、紙に8の字をクルクル書きながら歌ったり声を出してみてください。
ペンを動かす手が止まったらカラダを固めた証拠。
ホントは8の字を描きながらでもできますよ。
ペンの動きが止まるということは、あなたのカラダが余計な努力をしてしまっているんでしょうね。
きっとその努力はいらないですよ。
【舌は筋肉でできている】
レッスンで滑舌のことをテーマに持ってきてくれる方が多いのですが、私は早口言葉の練習のような滑舌訓練方法は教えません。そのことに驚かれる方が多いです。
その理由なんですが、ただ練習を繰り返すよりも舌のことをもっと知ってもらった方が効果があるからです。
例えば、舌は筋肉でできていて、私たちのカラダのどこにくっついているのか?どんな風に動くことができるのかを明確に知ってもらうとか。
その辺りが曖昧になっているから舌の動きが制限されているだけなのです。私はそれを自由にするお手伝いをしているわけです。
滑舌練習そのものを無意味だとは思っていないので、そこは勘違いなさらずに。その練習方法を知りたい方にはもちろんお教えします。
でも滑舌練習をする前に誤解を取り除いておく必要があるのです。
【たったひとつだけ伝えたいこと】
営業職で日々活躍している男性(卓也さん)がレッスンに来てくださいました。
新規営業で電話やプレゼンをすることが多いそうです。彼に詳しくお話を聞くと、初対面の人と話すときにどうやっても緊張したり言葉がスムーズにでなかったりしてしまうとのこと。
試しに私が新規クライアント役になってプレゼンをしてもらいました。
そして私からひとつ提案。
「卓也さんがプレゼンをすることで相手にどうなって欲しいですか?たったひとつだけでいいので考えてみてください。それが決まったらもう一度私にプレゼンしてみてください」
するとね、卓也さんのプレゼンス(存在感や佇まい)が変わるわけです。声も穏やかで、よどみない。そして適度に間もあって、見事なプレゼンでした!
【自分の意見を伝える1】
こないだのレッスンで「自分の意見を伝える」というテーマが出てきました。
自分の意見を伝えることを「よくないこと」だと感じている方も多いようです。
自分の意見を伝えるのって悪いことなんでしょうか?
参加してくれた方々の意見を集めてみると
「どうぜ受け入れてもらえない」
「断られるのが嫌、怖い」
「自分勝手だ」
と思っているようでした。
あなたもそんな風に感じたことありますか?
そこで私はあるアイディアを提案しまして実験してみたい方にトライしてもらいました。
(続く)
【自分の意見を伝える2】
(前回の続き)
実験してもらったのはこの2パターンの伝え方。
1.いつもどおり伝える
2.「私には自分の意見を伝える権利が100%あって、相手にはそれに賛成する権利も拒否する権利も100%ある」と思って伝える
その実験を周りで見ていた人の感想は「2.の方が自信を持って伝えていた」や「1.だと相手は聞かなくてもいいやと思うかも」など興味深いものでした。
もしあなたも自分の意見を伝えるのが苦手なら、2.のように試してみてください。
きっと今までと違うことが起こるはずですよ。
【人前で資料を読み上げる】
今回は初めての主催ワークショップを直前に控えた男性のレッスンです。
彼が探求したいことはワークショップを想定した声の出し方。とくに人前で資料を読むことをもっと上手くできるようにしたいということでした。
普段はどんな風にしているか、一度読んでもらいました。
2、3行読んだところで読むのをストップしてもらいまして、カラダの使い方を提案しました。
私が提案したのは原稿を視界に入れるときの動きです。
わたしは彼が資料を読みはじめる直前に、ほんのわずかに首を縮めるような動きが見えたのです。
それが声にどんな影響を与えるかはお分かりだと思います。
それが起きないよう動きを提案して、彼に実践してもらいました。私はガイドしながら繊細に動きを伝えます。
そしてもう一度読んでもらうと・・・
イチバン驚いたのは私(笑)
驚くほど音圧が大きくなり、時には資料から目を離して読んだりと、明らかによくなりました。(もちろん、もともとよかったんですけどね)
次に会ったとき、彼のワークショップが上手くいったかどうかを楽しみです。きっと上手く行ったことでしょう。
【腕も一緒に歌う】
今回は歌手活動をされている女性とのレッスンのお話。
今日の気分に合った歌を気持ちよく歌いたいということで、まずは自由に歌っていただきました。
「どうですか?」と私が聞くと「もう少し行けそうな気がします」とのこと。
私は腕の使い方を提案しました。
「歌うときに腕も一緒に参加していますか?」
「あ、全く意識してなかったです・・・」
ということで、今度は腕も一緒に歌うことに参加することを意識して歌っていただきました。
「うん、こっちの方がいいです!気持ちよく歌えます!!」
私が彼女の動きの中に見出したのは、腕の動きが余りなかったように見えたのです。だから腕も一緒に歌いましょうという提案をしたのです。
実は呼吸にあわせて腕もわずかに動くんです。なぜ動くのかって?私たちのカラダはそんな風にデザインされているんです。
レッスンでは骨格模型を使いながら、カラダのデザインや動きも取り上げていますのでよりわかりやすいですよ。
【軍艦マーチの効果】
この前、こんな面白い実験をしました。
どうしてもスピーチが固くなってしまうという方に「軍艦マーチを心の中で歌いながらやってみて」という提案をしてみたんです。
これでスピーチとその人の印象が随分変わりました。周りで聴いている人も驚くくらいの効果です。
軍艦マーチを提案した意図は2つ。
・予想外のこと
・バカバカしいこと
この2つのエッセンスを加えてスピーチをするときの思考をちょっと変えたんですね。
やっぱり思考の習慣はパフォーマンスの邪魔になることが多いですね。
【バリューセット来たけど単品注文してない!】
レッスンをしているとこんな状況があります。
例えば、呼吸が浅いのをなんとかしたいという悩みがあったとします。
レッスンを通じて、呼吸が少し深くなったのと同時に声が響くようになった、少しの力で声を出せるようになったという体験をしたとしても、多くの人は後ろ2つの体験を認めようとしないんです。
つまり、呼吸は少し深くなったけどまだまだ足りないと思ってしまう。
これが「バリューセット来たけど単品注文してない!」状態。
3つも良いことが起きてお得な状態なのに、最初の1つだけでしか物事を評価できないんです。しかも、教える側にもそんな人がいるという悲しい現実。
これってめちゃくちゃもったいないと思いません?
生徒の可能性を指導者が潰しちゃっているという悲しいことが実はしょっちゅう起こっています。
あなたの先生は大丈夫ですか?