こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
あなたはご自分のコミュニケーション能力が高いと思いますか?それとも低いと思いますか?
友人や家族との連絡もLINEやSNSになり、文字ベースのコミュニケーションがごくごく当たり前になりましたよね。
普段から声を使ってコミュニケーションをする機会が減っているせいか、対面でのコミュニケーションが苦手だと思っている人が増えていますよね。
いざ人を前にすると思い通りに言葉が出ない、どうやっても自分の想いが相手にうまく伝わらない、静かな場所なのに相手に何度も聞き返されてしまう、というように、あなたは対面のコミュニケーションにおける悩みをお持ちかもしれません。
そんなとき「もしかして私ってコミュニケーション能力低いかも?」とか「オレってコミュ障?」なんて考えてしまいますよね。
今回は、コミュニケーション能力を向上したり、コミュニケーションスキルを磨きたい、鍛えたいと考えている方のためにコミュニケーションにおける大切なポイントをお伝えします。
- 人は習慣でコミュニケーションをしている
- 場数を踏んでも効果がない、向上しない理由
- コミュニケーション能力を確実に鍛える3つのポイント
存在していないものは向上できないし鍛えることはできない
コミュニケーションといってもその方法はさまざまです。メールやLINEでやりとりするのもコミュニケーションですし、電話や手紙もコミュニケーションです。もちろん直接会って対面で会話するのもコミュニケーション。
今回は対面で直接会話することについてお話をすすめていきますね。
まずはじめに質問です。
あなたが誰かとコミュニケーションをとるとき、何をしていますか?
とてもおかしな質問だと感じるかもしれませんが、私がこんな質問をしているからには理由があります。
多くの人は、コミュニケーションをとるときに「自分が何をしているか?」を考えていません。考えなくても声を出すことはできますし、わざわざ考えなくても生きていくことはできます。
ところが「自分が何をしているか?」に気がついていなければ、コミュニケーション能力を向上させることはできません。
なぜなら、あなたが誰かとコミュニケーションをとろうとしているまさにその瞬間に、あなたが知らずにやっていることが実はコミュニケーションの邪魔をしているからです。
そのことに気がつかなくてはなりません。
あなたにとっての「コミュニケーション」において存在しているものに気がつかなければ、変えることは絶対にできないのです。
そのためには「自分が何をしているのか?」に気がつくことは、コミュニケーション能力を鍛えるためのスタートラインとも言えます。
ところが、多くの人は「自分が何をしているか?」に気がつかず、それにも目を向けず、セミナーに通ったり本やネットで学んだノウハウに頼ります。
それでは絶対に上手く行きません。
ただ「場数を踏む」と確実に失敗する理由
コミュニケーション能力を鍛えるための方法として、多くの方が推奨している方法があります。それが「場数を踏む」ということ。とにかく場数を踏んで慣れれば、コミュニケーション能力も次第に鍛えられていくし、いずれどんな時でもコミュニケーションがスムーズにできるようになる・・・と多くの人が主張しています。
本当にそうでしょうか?
先ほどもお伝えしましたが、コミュニケーションをとろうとするまさにその瞬間に「自分が何をしているか?」に気がついていない人がほとんどです。きっとあなたもそうだと思うんですね。実はそのまま場数を踏んでいると、とても危険なので。
なぜなら、あなたが気づいていないことが、あなたが本来持っているコミュニケーション能力を発揮することを邪魔しているからです。
その邪魔はあなたが気づいていないだけで、実はあなたの中に存在しています。あなたが誰かとコミュニケーションをとろうとするとき、確実にあなたの邪魔をしています。
その邪魔を残したまま場数を踏むとどんなことが起こるでしょうか?
邪魔が何度も繰り返され、場数を踏めば踏むほど邪魔が強化されていきます。邪魔することを反復練習しているのと同じこと。その結果、延々と失敗体験が繰り返されるだけ。
場数を踏めば踏むほど失敗を繰り返し、自信を失ってしまうのです。
そんな状況でも講師の方はこう言うでしょう。
「まだ慣れていないから。どんどん場数を踏んで慣れていきましょう!」
そう言って、あなたに負のサイクルを繰り返すことをすすめます。そんなセミナーに参加することは、あなたは大切な時間とお金をかけてご自分の失敗体験を増やしているだけなのです。
そうなってしまうとどんな結果や未来が待っているかは簡単に想像できますよね。
今あなたが持っている悩みやコンプレックスがひたすら強化されていってしまうだけのことです。
そうならないためにも、場数を踏む前に必ずやっておかなくてはならないことがあります。
それは、あなたがまだ気づいていないあなたの習慣のうち、あなたが本来持っているコミュニケーション能力を発揮することを邪魔しているものだけを取り除くことです。
確実にコミュニケーション能力を鍛える方法
あなたがコミュニケーションにおいて悩みを抱えていたり、コンプレックスがあったり、苦手意識があったり、コミュニケーション能力が低いのかなと考えることに繋がっている原因をまず取り除きましょう。
それが確実にあなたのコミュニケーション能力を変えることに繋がります。
なぜなら、あなたがこれまでと気づかずに行っていた【コミュニケーションにおける一連のプロセス】が変わるからです。プロセスが変われば結果が変わるのは、ごく当然のこと。あなたが誰かとコミュニケーションをとる上で、知らないうちに行っているプロセスがあなたの本来の能力を発揮することを邪魔しているならば、その邪魔がなくなればどんな結果が期待できるかは言うまでもありませんよね。
そのためには特に難しいトレーニングや練習をしなくてはならないということもありません。
たった3つのポイントをおさえるだけです。
そのポイントとは・・・
- コミュニケーション中の自分の習慣に気づく
- 習慣を変えるための情報と知識を身につける
- コミュニケーションをとるまさにその瞬間に、手に入れた情報と知識を使う
たったこれだけです。
この3つのポイントをおさえれば、あなたの【コミュニケーションにおける一連のプロセス】は確実に変化します。そうすればあなたが誰かとコミュニケーションをとったときの結果が変わるので、あとはただ実践するだけでどんどん変化が訪れます。特に難しいトレーニングや練習をしなくても、この3つのポイントさえ意識すれば確実にあなたのコミュニケーション能力は変化していきます。
では、3つのポイントを1つずつ解説していきますね。
コミュニケーション中の自分の習慣に気づく
まず最初に、あなたが誰かとコミュニケーションととるときに「何をしているのか?」に気がつく必要があります。
先ほども言いましたが、「何をしているか分からない」状態だと、なにも存在していないことになります。存在していないことは変えることはできません。
だからあなたにとっての【コミュニケーション】が行われるまさにその瞬間に、あなたのカラダや思考・感情などではどんなことが起きているのかに気がつく必要があります。
普段、自分で何をしているか、どんなことをしているかなんて全く考えませんよね。そもそも考える必要がありません。考えなくてもあなたのカラダは誰かとコミュニケーションをとるために何かをしてくれます。例えば声を出したり、ジェスチャーをしたり、表情を変えたり。
ただし、その中に何らかの邪魔があって、あなたが本来持っているコミュニケーション能力を発揮できていないとしたら、それを放置してもいいと思いますか?
これまで放置してきたからこそ、今のあなたの悩みやコンプレックスの原因が育ってしまったのかもしれません。
その原因を取り除くためにも、まずはあなたが今全く気づいていないご自分の習慣に気がつくことが、あなたのコミュニケーション能力を向上させるための第一歩です。
誰かと話すときやコミュニケーションをとるときにご自分で何をしているか、カラダの動きや思考・感情の動きを観察してみてください。
例えば・・・
- アタマをどう動かしているか?
- 口はどんな風に動いているか?
- 喉の力加減は?
- 息の量は?強さは?スピードは?
- 腕はどうなっているか?
- 足はどうなっているか?
など、カラダ全体でさまざまな観察ポイントがあります。
もしお一人で取り組むのが難しければ、私がサポートさせていただきますのでぜひ体験レッスンにお越しください。
習慣を変えるための情報と知識を身につける
あなたが誰かとコミュニケーションをとるときに「何をしているか?」に気がつくことができたら、今度はその「気づいたこと」についてアプローチしていきます。
どうアプローチしていくかというと、【あなたが誰かとコミュニケーションをとろうとするときにしていること】について、下記のステップに沿って考えていきます。
- なぜそれをしているのか?
- それをすることでどんなことがおきるのか?
- コミュニケーションをとる上で、それは必要なことなのか?
気がついたことが複数あったなら、その1つ1つに対してこの3つのステップを考えてください。しかもできるだけ丁寧に。
なぜなら、この【気づいたこと】があなたのコミュニケーション能力を阻んでいる可能性が高いからです。
ひとつひとつ、なぜそれをしているのか?どんな結果に繋がっているのか?を考えなくては、それが必要なのか、それとも不要なのかを判断することができません。
何も考えずに取り組んでしまうと、必要なプロセスを取り除いてしまいかねません。そうなっては逆効果ですからね。
そのためには知識や情報が必要です。
あなたがコミュニケーションをとるときに知らず知らずのうちにやっていたことに気がついたなら、それが必要かどうかを判断するための知識や情報が必要なのです。
知識や情報があって初めて、必要か不要かを判断できるのです。
そのためには、カラダの構造や使い方はもちろん、思考や感情がカラダの動きにどう関わっているかなどさまざまな情報が必要です。
情報はこのサイト【声のトリセツ】にたくさんまとめています。ぜひこのサイトをくまなく読んでみてください。それだけでかなりの知識と情報を手に入れられますよ。
もっと詳しい情報は欲しい方はメール講座でも受け取れます。あなたのカラダで今起きていることに最も効果的な情報やディレクションはレッスンでもお渡ししていますのでそちらも活用してみてください。
ただし!
情報や知識は持っているだけでは役に立たないんですよね。。。。
コミュニケーションをとるまさにその瞬間に、手に入れた情報と知識を使う
せっかく知識や情報を手に入れても、持っているだけでは意味がありません。まさに宝の持ち腐れなんです。
知識や情報というものは活用して初めて効果が発揮されるものです。
だからこそ「活用する」というステップが必要なのです。
ただし、それは一朝一夕にできることではありません。
なぜなら、不要なプロセスを使って習慣通りにコミュニケーションするということをあなたは何十年も続けてきたからです。すでにその回路があなたのコミュニケーション習慣に組み込まれているのです。
すでにいつものお気に入りルートが決まっているので、特に何も意識してないとそのルートばかり使っています。ところが、そのルートの中にコミュニケーションを邪魔するものが含まれています。邪魔を取り除くには、そのルートを使わずにこれまで使ったことのない新しい別ルートでコミュニケーションをすることが必要になるわけです。
そのためには、習慣に任せたり無意識でコミュニケーションをしていてはあなたの望みは叶いません。習慣に任せたり無意識でいることは今までと同じことを繰り返していることと同じですからね。
いつものルートを使わずに、コミュニケーションをとるまさにその瞬間に「新ルートを使う」と決めてそれを実行することが必要です。
これを繰り返していけば、これまで使っていた習慣は次第に新ルートで上書きされていきます。
難しく感じるかもしれませんが、そんなに難しく考える必要はありません。
スポーツの基礎練習と同じことで、何度も反復して繰り返すことで、古い習慣は新しいルートで上書きされていきますから、実は誰でもできることなんです。
ただ、多くの人は面倒がってやらないだけ。人間は常に楽をしようとする生き物なので仕方ないんですけどね。。。
本当にコミュニケーション能力を鍛えるために必要なことは、情報と知識を身につけて、毎日の生活で実践することだけ。実は誰でもできることなんです。
そして、その方法は至ってシンプルです。ただ「使う」ことを決めるだけ。
そして「結果」は気にしないこと。
多くの人は「できた」「できなかった」ばかりを気にしてしまいがちですが、それは問題ではありません。「使う」ことが大切なんです。「使う」ことができておらず、古い習慣のルートを使ってしまっているのに「できなかった」という結果になるのは当然ですからね。
とにかく「使う」ことを意識的に何度も繰り返して、新しいルートを作ることが必要なのです。
そうしないと、あなたはいつも習慣のルートを使ってしまいます。
あなたにとって習慣のルートはあなたにとってとてもなじみがあって、使いやすくて、省エネで、楽チンなので、いつでもどんな時でも習慣のルートを使おうとするものなのです。あなただけではなく、人間はそういう生き物なんです。
それを一瞬だけ立ち止まって「習慣のルートではなく新しいルートを使おう」と決め、それを行動に移すことを毎日の生活で実践するだけ。コミュニケーションをとるまさにその瞬間に実践するのです。
地下鉄の新しい路線を作るのと同じで、新しいルートは一朝一夕では開通しません。毎日少しずつ少しずつ掘り進めていって、ようやく路線が開通するのと同じです。
続けていれば、必ず新しいルートは開通します、その頃にはわざわざ意識しなくても新しいルートを使うことが新しい習慣として上書きされているはずです。
繰り返しになりますが、くれぐれも注意して欲しいのは「取り除のぞかなくてはならないものはあなたのコミュニケーション能力を阻む原因となっていること」だけです。必要なものは上書きする必要はありません(より効果的・効率的な方法にアップデートすることは大いにオススメします!)。コミュニケーションに必要なカラダの動きなどは取り除かないように注意しましょう。
場数を踏んでも変わらないのに、使い方を変えると確実に変わる
ここまでの内容を踏まえた上で、ある女性とのレッスンのエピソードをご紹介します。
40代の女性、アスカさん(仮名)がレッスンに来てくださったときのことです。
アスカさんは職場の人と話したり少人数のグループで話すのが苦手でした。話を聞くのは楽しいし、自分ももっと会話に入りたいと思ってはいるのですが、コミュニケーション能力が低いと感じていて、話すことをいつも躊躇してしまうそうです。
このままではいけないと思っていて数年前から現状を変えるために、同じ悩みを抱える人が集まるセミナーに参加しているそうなのですが、効果を感じられないとのこと。
そこでは「人前で話す経験を積んで慣れましょう」というセミナーで、毎回参加者の前で話すそうです。ただ、うまく喋れず何度参加しても解決の糸口が見えないとのことでした。(場数を踏んでも意味がないことはすでにお伝えしているのであなたも同意してくれますよね?)
レッスンを通じてアスカさんはどんな体験をしたのでしょうか。
新しい体験を得るための3つのステップ
アスカさんはレッスンを通じて、コミュニケーション能力を改善するためのステップをたどり、新しい体験を得ることができました。
実際にアスカさんがどんなステップをたどっていったか解説していきます。
アスカさんの場合は話し始めるその直前、声を出そうとするまさにその瞬間に喉を締めてしまうことがアスカさんが他の人とコミュニケーションをとることを邪魔していました。
人によってコミュニケーションを邪魔していることは異なりますが、ほとんどのケースでは「何が邪魔をしているか?」に気づいていません。邪魔しているものを放置したまま、何らかの方法を付け足すことによって改善を試みようとしてしまいます。
コミュニケーションとることを邪魔している原因や要因を放置したまま、ボイトレや発声練習のような反復練習をしたり、ただ場数を踏めば慣れると考えて辛い体験ばかりさせるようなことをしていまっているのです。
そのようなことをしても邪魔は残っているので、改善に繋がる新しい体験を得ることはできません。
まず最初のステップとして「気づくこと」が欠かせません。
コミュニケーションをとろうとするとき、つまり話し始める瞬間や声を出すまさにその瞬間に「どんなことをしているか?」に気がつかなければなりません。
そして、それがコミュニケーションを邪魔しているものであるなら、それを取り除く必要があります。
アスカさんのケースでは、話し始める瞬間にこんなことがおきていました。
アスカさんの言葉をかりると・・・
ということでしたね。
もし喉が詰まってしまうことがアスカさんがコミュニケーションをとることにおいて今は邪魔になっていないのであればそのまま置いておいて問題ありません。ですが、今回はそういうわけにもいきません。喉が詰まったことでアスカさんが「言葉が出ないかもしれない」と思ってしまった訳ですから、これはコミュニケーションをとるときに邪魔をしていることになってしまいますよね。
そして、話し始める瞬間に喉を締めるということがすでにアスカさんの習慣として定着していたわけなので、ここにアプローチしていく必要があります。
改善すべきポイント、アプローチしていくポイントが明らかになったら次のステップです。
次に必要なのは、コミュニケーションを邪魔する習慣を変えるための情報や知識を手に入れることです。
「喉が詰まる」ということを取り除くことが解決への糸口になるわけですが、それが分かっても解決へ繋げらずに苦戦している人はとても多いですよね。ほとんどのケースではただ「喉を詰めない」というように、邪魔することをしないという選択をしてしまいます。
実はこれが逆効果なのです。
例えば「肩に力が入る」ことが声を出しづらくしているとしたら、それを取り除いていくことが求められます。なぜ肩に力を入れているのか?どんなことが肩に力を入れることに繋がっているかを紐解いていく必要があります。
ところがほとんどの人は「肩に力を入れない」とか「肩の力の抜く」というような方法を採用します。これはさらに肩に力を入れてしまうことにつながり、状況は改善するどころか悪化してしまうのです。
アスカさんとのレッスンでも「新宿駅に行かない方法」というお話をしましたが、今起きていることは何らかのプロセスの結果として起きたことです。アスカさんのように喉を締めてしまうことや先ほど例に挙げた肩に力を入れることというのも同じです。ある刺激に対して私たちのカラダやココロが何らかの反応を示して動きが起きた結果、「喉を締める」や「肩に力を入れる」ということが起きています。
だから結果に直接アプローチをしても効果はなく、その結果に繋がっているプロセスにアプローチしなければ変化や新しい体験は得られません。
そして、プロセスを変えるために欠かせないものが、情報や知識なのです。発声や呼吸の仕組みに関する知識はもちろん、カラダの構造や筋肉についての知識は「どうやってカラダを使うか?」ということを助けてくれますし、思い込みを手放すことも協力してくれます。
どんな知識や情報が役に立つか、解決に導いてくれるのかは人によって異なります。
アスカさんとのレッスンでは、声を出すときにカラダのどの部分が仕事をしているか?という発声の仕組みに関する知識をお渡ししました。アスカさんが喉を締めてしまうことに繋がっているプロセスを変えるために、喉ではなくてカラダの別のところに発声という仕事を担ってもらうために、息を吐くことについての情報をお渡ししました。
ただし、情報や知識を手に入れたからといって変化や新しい体験を得られるわけではありません。手に入れた情報や知識を使わなければなりません。
これが3つめのステップです。コミュニケーションをとるまさにその瞬間に、手に入れた情報と知識を使う必要があります。
なぜなら、これまでの使い方はすでに習慣としてカラダに定着しています。特別なことをしなくても、いつも通りのプロセスを使って、いつも通りの結果を起こすことができてしまいます。
いつも通りにアスカさんに話してもらうと、喉が詰まって言葉が出ないかもしれないと感じて声が出しづらいという状況は再現できてしまいます。
いつも通りの結果とは違う結果を体験してもらうには、いつも通りとは違うプロセスを使う必要があります。
そのためにアスカさんに「声を出すことを息に任せてもう一度話してみる」ということを実践してもらう必要があったのです。だからもう一度同じシチュエーションで同意するということをしてもらいました。
実はここには2つの狙いがありました。
アスカさんに「手に入れた情報や知識を実践する」ということを体験して欲しいというのはもちろんですが、もう一つの狙いがありました。
それはアスカさんに「自分でできる」ということを体験してもらうことです。
コミュニケーションに関する悩みや望みを持っているのはアスカさんです。悩みを解決できるか、改善できるか、望みを叶えることができるかどうかもアスカさん次第です。私がどれだけ知識や情報をお渡ししても、アスカさんがそれを採用しなくては事態は全く変わりません。
アスカさんが、これまで使い続けてきたプロセス、つまりコミュニケーションの邪魔が含まれる方法を使い続けるか、それとも邪魔を取り除くための新しいプロセスを使うかは、アスカさんが選ぶものなんです。
だからこそ、アスカさんに自分でできる体験をしてもらう必要がありましたし、それを通じてどんなに小さくてもいいので成功体験をしてもらう必要がありました。
その体験をせずに「レッスンに通い続けなければできない」という状況が続いてしまっては意味がありませんからね。
こんな風に、3つのステップをたどってレッスンをすることで、アスカさんは「これなら声が出る」という体験ができ、いつもよりもスムーズに声を出すことができるという新しい体験を手に入れることができたのです。
まとめ
それでは今回のまとめです。
コミュニケーション能力を鍛えるための3つのポイントとは?
- コミュニケーション中の自分の習慣に気づく
- 習慣を変えるための情報と知識を身につける
- コミュニケーションをとるまさにその瞬間に、手に入れた情報と知識を使う
私たち人間はいつも習慣でコミュニケーションをしています。あなたが気づいていようと気づいていまいと、それは揺るぎない事実です。だって誰かとコミュニケーションをとるときに、カラダの使い方やココロの使い方についていちいち考えていないでしょう?
いちいち考えなくても、会話や声を出すことで誰かとコミュニケーションができてしまうものなんです。それが習慣というものです。とても便利なのですが、その反面、邪魔を含んだままの習慣もあるのです。
この習慣を変えない限り、場数を踏んでも意味がありません。習慣にはすでにあなたのコミュニケーション能力を邪魔するものが含まれているのです。それを取り除かないままで場数を踏むということは、邪魔を反復練習して強化していることに等しいです(ボイトレで変わらない理由がまさにこれです)。
コミュニケーション能力を確実に鍛えたいなら、今回紹介した3つのポイントを忘れずに活用してください。
この記事を読んだだけでは変化や新しい体験は得られません。
今日この後に誰かと話すことがあったら、早速実践してみてください。
実践することで新しい体験が得られるはずです。
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