面接や日常会話で萎縮してうまく話すことができない男性とのレッスン

初めまして、トクガワです。今日はよろしくお願いします。

レッスンに来てくださってありがとうございます。おさむさんは、声についてどんなことに興味がありますか？もしくはこんなことに悩んでいたり、こんなことを望んでいるということがあったら教えてください。

面接の時に萎縮してうまく話せないことがあったので、緊張するような状況でももっと自由に話せるようになりたい、ということですね。

そうでしたか。昔よりは良くなったけど、もっと良くなりたいと言うことですね。

私のレッスンに興味を持っていただいてありがとうございます。
私は、声はその瞬間のカラダの使い方と思考の使い方の結果だと考えています。言い換えれば、その時のその人のすべてを表しているものですね。
だからこうして話している時でさえ、おさむさんのすべてであったり私のすべてを表しているものなんです。

そして、私のレッスンは発声練習をすることなく、カラダの使い方や思考の使い方を変えることでその人の本来の声の魅力を引き出していきます。
だからおさむさんのカラダの使い方や思考の使い方を見せていただいて、さまざまなアイディアを提案していくスタイルなんですね。

気になりますよね？

皆さんそう仰います。残念ながらカリキュラムはありません。

私は、カリキュラムはおさむさんの可能性を枠にはめ込んでしまうものだと考えています。
そしてマニュアルやカリキュラムのような1パターンの内容では、応用が利きません。当たり前ですが、人によって合う合わないがありますからね。

そして私のレッスンでは、カラダの使い方や思考の使い方を扱うとお話しましたよね？

おさむさんが今、どんな風にしてカラダを使っているか？どんなことを考えながら声を出しているかによって、提案できるアイディアは山ほどあるわけです。
だからおさむさんの声を出すときの使い方を見せていただいて、おさむさんの解決したいことや望んでいることを達成できるサポートをして行くのが私のスタイルです。
言い換えれば、今からおさむさんと一緒に作り上げていく完全オーダーメイドのレッスンなんです。

それはいい表現ですね。私もこれから使わせてもらいます(笑)
さて、おさむさん。

先ほどのおさむさんとのお話から「面接の時に萎縮してうまく話せないことがあったので、緊張するような状況でももっと自由に話せるようになりたい」と感じたのですが、もしよかったら面接の場を想定してレッスンをしてみることもできますが、やってみたいですか？

では私を面接官だと思って、簡単な自己紹介をしてみてください。二言、三言くらいの短い内容で構いませんよ。

もちろんです。おさむさんのタイミングで話し始めてくださいね。

よろしくお願いします。

はい、ありがとうございます。
今お話してみていかがでしたか？

そうですか。おさむさんはそう感じたんですね。
私にとってはお話の内容についての「いい」「わるい」は問題ではないと思っています。それよりも重要なものがあるからです。
今お話しているとき、おさむさんはご自身のことについて何か気付いたことはありますか？どんなことでもいいですよ。例えば声のことや呼吸のこと、心理状態や思考状態などなんでもいいです。なかったら「なかった」で構いません。

ありがとうございます。お話しているときに息苦しさと感じたり、話す内容を考えながら話していたわけですね。

考えながら話しているわけですから大変ですよね。
ではもう一度同じ内容で構いませんのでお話してみてもらいたいのですが、今度は私がお伝えすることをしながら話してみて欲しいのです。

今、お話しているとき、おさむさんは肩をどのようにして使っていましたか？

そうですね。肩の力を抜くためにどんなことをしていましたか？

そうですね。おさむさんが肩と呼んでいるところ・・・実は腕なんです。

はい。腕は鎖骨からはじまっていて、肩胛骨も腕を構成する一部です。

そうですよね。レッスンに来てくださる方のうち90%くらいの人が今のおさむさんと同じように驚かれます。
それでは今度お話してもらうときにしていただきたいのは、肩を下に落とす代わりに、息を吸う時に腕がカラダの動きに合わせて自由に動けるようにしてみて欲しいのです。

特別なことは何もせずに「腕がカラダの動きに合わせて自由に動ける」と考えるだけでいいです。

はい。それだけで十分です。詳しく説明すると脳や神経系のお話になってしまうので割愛しますけど、そう考えるだけで私たちのカラダはそれを実行してくれるんです。

では「腕がカラダの動きに合わせて自由に動ける」と考えながら、もう一度さっきと同じ内容を話してみてもらっていいですか？

はい。ありがとうございます。
今お話してみて何か感じたり気付いたことはありますか？特になくても構いません。

いいですね。私もそう感じました。
それはおさむさんにとって嬉しい変化ですか？それとも嫌な変化ですか？

いいですね！もう一つ私が気付いたことをお伝えしてもいいですか？

さっきお話していたとき、言葉に詰まったりするとおさむさんは斜め上の方向を向いていましたよね。

その通りです。言葉に詰まった回数は随分減った上に、詰まったときも私の方を見据えていて非常に落ち着いた雰囲気でした。さっきはそわそわとしているように感じられました。

いいですね。私の考えでは、さっきお話してもらった時は、おさむさんは腕を下方向に押しつけるようにして呼吸の邪魔をしていた訳です。だから息が続かなくなったり、それがココロの状態に影響を与え、落ち着きがないようにそわそわしてしまっていたんじゃないでしょうか。
今回は「腕がカラダの動きに合わせて自由に動ける」と考えていただくことで、腕がカラダの動きにあわせてわずかに動いていました。つまり呼吸に合わせて腕も動いていたと言うことなんです。だからおさむさんの腕は呼吸の邪魔をしなくなり、おさむさんの本来の呼吸ができるようになったので息も続くようになり、落ち着きや心の余裕に繋がったんだと私は考えています。

ご自身の変化にどんどん気付くことができて、とっても素晴らしいですね。
こんな風にカラダの使い方を変えるだけで心の状態にも影響を与えますし、今までとは違う結果を出すことができるんです。

はい。もちろんです。知りたいですか？