プレゼンで「声が通らない」と指摘される男性とのレッスン
男性の社会人、おさむさん(仮名)がレッスンに来てくださったときのことです。

おさむさんは、こんな悩みや望みを持っていました。
・プレゼンをしている時に上司から「声が通らない」と指摘される
・日常会話でもよく聞き返される
・それをなんとかして自由に話せるようになりたい

トクガワ
こんにちは、トクガワです。今日はレッスンに来てくださってありがとうございます。

おさむさん
こんにちは、おさむと言います。

トクガワ
よろしくお願いします。

おさむさん
よろしくお願いします。

トクガワ
今日、おさむさんはどんなことに興味があってレッスンに来てくださったんですか?

おさむさん
よく上司から「キミの声は通らないね」と言われることが多くて、どうにかできないかと思っているんです。

トクガワ
お仕事をしているときに「声が通らない」と指摘されることが多くて、それをなんとかしたいと考えておられるんですね。

おさむさん
はい。それにプライベートでも友人とかと話していると聞き返されることが多いんです。聞き返されるとなんだかそれ以降は話しづらくて・・・だから友人や同僚と飲んだりしている時間をあまり楽しむことができないんです。

トクガワ
そうですか。以前レッスンに来てくださった方も、おさむさんと似たようなことに悩んで折られました。その男性は聞き返されるのが辛いのでそういう場には行かないようにしていると仰っていました。

おさむさん
そうなんですね。その方の気持ちもわかるような気がします。でも、僕はできればそういった場でも楽しく過ごせるようになりたいんです。

トクガワ
声が通るようになれば上司にも指摘されることはなくなるだろうし、飲み会でも楽しく過ごせるだろうから、おさむさんはそうなりたいと考えているわけですね。

おさむさん
はい、そうです。

トクガワ
わかりました。今日はそのために必要なアイディアをいくつかお渡ししていきますね。

おさむさん
はい、お願いします!

トクガワ
では、まずはおさむさんがどんな風に話しているか?どんな風に声を出しているかを見せていただきたいのですが、何かお話していただいてもいいですか?

おさむさん
えっと、何を話せばいいんでしょうか?

トクガワ
そうですね、例えば上司から「声が通らないね」と言われたときに話していたことや飲み会で聞き返されたときに話していたことなど、実際におさむさんが体験した具体的な状況を思い出してもらって、その時に近い状況を再現できるといいですね。

おさむさん
発声練習とか、そういったことは教えてくれないんないですか?

トクガワ
おさむさんがご希望ならお教えできますけど、私はそれはほとんど役に立たないと考えています。

おさむさん
発声練習が役に立たないんですか?

トクガワ
そうですね。特に、本やインターネットで検索すると発声法はたくさん見つかりますけど、私はそれは役に立たないと思っています。

おさむさん
どうしてですか?

トクガワ
本やネットで手に入る情報というのは誰が掲載しているかは分からないものも多いですよね。個人でも簡単に発信できるので、人から聞いた情報などを鵜呑みにして掲載する方も多いです。それを他の誰かがまた掲載したりしているので、誤解や間違った解釈を掲載されている場合もあります。
おさむさんはそんな情報を活用したいと思いますか?

おさむさん
うーん、、、あまり思わないですね。活用するなら役に立つ方法や効果が期待できる方法がいいです。

トクガワ
そうですよね。しかもそれらの情報にはとても重要なことが一切含まれていないのです。

おさむさん
とても重要なこと・・・ですか?

トクガワ
はい。それらの情報は私たち人間のカラダの構造とメカニズムについてほとんど触れられていないんです。
例えば、おさむさんの習慣が発声の邪魔をしているとしたらどう思いますか?

おさむさん
もしそんな習慣があるならなくしたいです。

トクガワ
そうですよね。でも多くの人はその習慣に気づくことはできないんです。なぜなら、カラダの構造とメカニズムについて知らないからです。もちろん、発声指導者やボイストレーナーの中にも、それを知らない人もいるでしょう。
そんな方が教えている発声練習が本当に役に立つと思いますか?

おさむさん
発声を邪魔した習慣を残したままだと意味ないと思います。

トクガワ
そうですね。私もそう思います。私のレッスンは発声練習などを扱わない代わりに、発声を邪魔する習慣を取り除くことをメインに扱います。
だからおさむさんが悩んでいることがあったとしたら、その時にどんなカラダの使い方をしているか?とかどんなことを考えながら話しているか?を見てみなければ、おさむさんにとって有効な提案ができないのです。

おさむさん
練習方法とかを教えてくれるわけではないんですね。

トクガワ
はい、そうです。邪魔する習慣を残したまま練習しても、ただ悩みをどんどん深刻化していくだけですからね。
もしよかったらおさむさんがどんな風に話しているのかを見せていただきたいのですが、どうでしょうか?

おさむさん
わかりました。やってみます。

トクガワ
最近、どんな時に「声が通らないね」と言われましたか?

おさむさん
今度、部内の報告会があってプレゼンの練習をしていたのですが、その時に上司から言われました。

トクガワ
座って話していましたか?それとも立って話していましたか?

おさむさん
座って話していました。

トクガワ
ではその時のことを思い出してもらって、同じことを話してみてください。
今、おさむさんのプレゼンの練習を誰が聞いていて、どんな風に聞いてくれているかを思い出してみてください。

おさむさん
上司と先輩が少し離れたところに座っていて、私の方を見ていむ状況でした。
私は、PCとスクリーンに映した資料を切り替えながら話していました。

トクガワ
具体的でいいですね。
では、少しプレゼンの内容を話してみてもらえますか?

おさむさん
わかりました。
みなさん、こんにちは。第四グループの向坂おさむです。本日は、私から今期の第四グループの取り組みとその途中経過を報告させていただきます。

トクガワ
はい、ありがとうございます。
今、プレゼンの場面を想定してみてお話していただきましたが、どうでしたか?なにか気になったことや気づいたことはありますか?

おさむさん
そうですね・・・場所も違いますし、今は上司がいるわけではないんですが、プレゼンの場面と想定すると緊張しますね。

トクガワ
話している時の声はいつもと同じ感じがしましたか?それとも違いますか?

おさむさん
大きく違わないと思います。

トクガワ
ありがとうございます。いつもこのくらいの声でお話しされていて、上司からは「声が通らないね」と言われているということでしょうか?

おさむさん
はい、そうなんです。きっとこれくらいの声の大きさだと、上司から注意されると思います。

トクガワ
なるほど。かしこまりました。
ところでおさむさんは肺がどこにあるか知っていますか?

おさむさん
肺ですか?

トクガワ
はい。

おさむさん
・・・

トクガワ
・・・

おさむさん
・・・

トクガワ
・・・肺の話をし始めるといつもこんな感じの空気になるので気にしないでください(笑)

おさむさん
そうなりますよね(笑)

トクガワ
おさむさんはカラダのどの辺りに肺があると思いますか?

おさむさん
だいたいこの辺りですかね?(おさむさん、胸元を指す)

トクガワ
そうなんです。おさむさんだけでなく、これまでレッスンを受けてくださった方はそのあたりを指します。
ところが私たちの肺はここにあります。(トクガワ、鎖骨の上あたりと肋骨の下あたりを指す)

おさむさん
えっ!?そんなに大きいんですか?

トクガワ
はい、そうなんです。実は鎖骨の上くらいまであります。
よかったらおさむさんもご自分のカラダで触れてみてください。

おさむさん
(おさむさん、自分のカラダに触れて)こんなに大きいんですね。

トクガワ
そうですね。こんなに大きな肺の中に息が出入りしているわけです。もちろん普段呼吸をしている時もそうです。厳密にはこの容量すべてが換気に使われているわけではないですが、とにかく想像している以上に大きいんですね。

おさむさん
そうですね、僕が考えていたよりもずっと大きいです。

トクガワ
この大きな肺から息が出ていくことで私たちは声を出すこともできるわけです。
そしてこの大きさを最大限に活用して話すこともできるんです。
今度は、おさむさんの肺の大きさを最大限に活用して、もう一度さっきと同じ内容を話してみてもらえませんか?

おさむさん
はい。
みなさん、こんにちは。第四グループの向坂おさむです。本日は、私から今期の第四グループの取り組みとその途中経過を報告させていただきます。

トクガワ
ありがとうございます。今回はどんなことに気がつきましたか?

おさむさん
さっきよりも声が出しやすいのと、大きな声が出せているような気がしました。
でもずっとラクに話せました。

トクガワ
いいですね。私も声の大きさや聞きやすさの違いを感じましたし、さっきよりも今の方がとても聞きやすい声だったと思いました。

おさむさん
いつも通る声をだそうとしているんですけど、それはただ無理に力を入れているだけのような気がしました。

トクガワ
いいところに気づきましたね。おさむさんとしては、そのような今まで通りの方法で声を出すこともできれば、今のような方法で声を出すことができるんですね。
どちらの方がいいと思いますか?

おさむさん
今のやった方法のほうがゼッタイにいいです。ラクだし、話しやすいし、通る声が出ているような気もするし。

トクガワ
いいですね。どちらが間違っているというわけではありませんが、もし今の方法がおさむさんが望んでいた声に近いものであれば、ぜひこの方法を活用してみてください。

おさむさん
はい!これでプレゼンにも自信が持てるようになりそうです。ありがとうございます!

トクガワ
こちらこそありがとうございます。

今回のレッスンについての解説はこちら

あわせて読んでおくと更に効果的です!

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