Step.4 新しい方法を採用しよう!
こんにちは。
発声改善士のヨシノリ です。
今回は【思い通りの声を出すための7つのステップ】の4つめのステップをお届けします。
す。
前回の復習はこちらから。
【前回までのあらすじ】
前回はアスカさんは真相を知ることで新しい情報を手に入れたました。そして、アスカさんにとっての「心臓がドキドキする」ということは「カラダが準備してくれている」という真相を知りました。アスカさんが悪いと思っていたことが、良いことに変化しました。
でも、アスカさんは実際に心臓がドキドキしたときに本当にそう思うことができるのか?という心配を抱えることに・・・
トクガワ
アスカさん、こんにちは〜
アスカさん
・・・・
トクガワ
あら?元気ないようやけどどうしたの?
アスカさん
ちょうど昨日、新しい取引先の担当の方と会う機会があったので、前回のステップで学んだことを使おうとしたんですけど・・・
トクガワ
ですけど・・・・
アスカさん
・・・上手くいかなかったんです。
トクガワ
どんな風に?
アスカさん
心臓がドキドキしてきたら、「準備、準備」って思うようにしたんですけど、ドキドキがだんだん大きくなってきたり、早くなって来たら「ドキドキ止まれー」って思っちゃって・・・
トクガワ
うん。
アスカさん
「あぁ、私ってダメだな・・・私にはできないな」と思ったら、結局いつもみたいに頭が真っ白になって・・・・帰ったら上司に怒られるし、さんざんでした・・・
トクガワ
そんなことがあったんや。でも、できなくて当然やと思うけど?
アスカさん
・・・えーーーーーん!!やっぱ私には無理だったんだー!!
トクガワ
ストップ!!アスカさんには無理って言ってるわけじゃないで!
アスカさん
えーーーーん!!
トクガワ
ついこないだ知ったばかりのことやから、できへんのが当たり前やで?
アスカさん
・・・そうなんですか?
トクガワ
落ち着いて考えてみたらよくわかると思うで。アスカさんは初対面の人の前で心臓バクバクする歴は何年?
アスカさん
・・・15年くらい?
トクガワ
そやろ?この道15年のキャリアを持っているヒトが、正反対のことを知ったとして、すぐそれができるようになると思う???
アスカさん
・・・できる人もいると思います。
トクガワ
確かに。それをサラッとやっちゃう人は、できる方法を意識的に採用しているから。ほとんどの人は無意識のうちに今まで使ってきた方法を採用してしまってんねん。
アスカさん
だからすぐにはできるようにならない?
トクガワ
そう。だって、アスカさんは15年かけて、初対面の人の前で心臓バクバクになったら止まれーって思う練習をしてきたわけ。何度も何度も繰り返しね。だから今では心臓バクバクになると自動的にバクバク止まれーって思うことが無意識かつ自動的にできるようになったわけ。それをそう簡単に他のことにできると思う?
アスカさん
・・・わかんないです。
トクガワ
禁煙に置き換えてみるともっとわかりやすいかも。
アスカさん
・・・私タバコ吸うひとキライですけど?
トクガワ
例え話ね。15年ずっとタバコ吸ってきた人が、スパッと簡単に辞められると思う???
アスカさん
無理だと思います。
トクガワ
なんで?
アスカさん
タバコを吸うっていう習慣が染みついているから?
トクガワ
その通り。何度も何度もタバコを吸うことで、特に苦労しなくてもタバコを吸うことができるようにその手順が脳にプログラムされているわけ。自動的にタバコを吸う機能みたいな。
アスカさん
だからなかなか止められないんですね?
トクガワ
うーん、正確には「本当に止めようと思っていない」んじゃないかな。こんな人がタバコを辞めるために何が必要だと思う?
アスカさん
「タバコを止めたい」という望みを持つことが初めのステップだと思います。
トクガワ
素晴らしい!この7ステップ講座の第一回目で取り上げた「望み」を持ってくるなんて!アスカさん天才!
アスカさん
えへへ。ちょっと元気出た。
トクガワ
そんで、「タバコを止めたい」とう望みがあるとして、それが上手くいかないときに何をしているか気づくというのが2回目のテーマやったよね。じゃぁ3回目は?
アスカさん
えっと・・・、気づいたことについて、本当はどんな意味があるとか新しいことを知る?
トクガワ
そう。で、アスカさんは新しいことを知ったけど、それでも初対面の人の前だと上手くいかなかった。
アスカさん
そうです・・・
トクガワ
そこで今回のテーマ「新しい方法を採用しよう!」です。
アスカさん
採用する・・・?
トクガワ
アスカさんの例とかタバコの例をまとめると、いくら新しいことを知っても無意識の習慣が出てきて邪魔しちゃうということやったよね。
アスカさん
そうです。ドキドキが来たらやっぱりいつも通りのテンパり具合になっちゃいました。
トクガワ
それはアスカさんの中ではまだ無意識の習慣が働いているからなわけ。そこでアスカさんが意識的に「心臓のドキドキは準備」という新しいことを採用することが必要なわけ。
アスカさん
うーん、やったつもりですけど。。。
トクガワ
でもいつも通りに「ドキドキ止まれー」って思ったでしょ?
アスカさん
あ、はい。そうです。
トクガワ
アスカさんが今までずっと使ってきた方法やから、それはなかなか簡単にはいかないもんよ。
アスカさん
じゃぁ、どうするのがいいんですか?
トクガワ
意識的に選んだ方法を採用する練習をすればいい。
アスカさん
えーそんなのどうやってやるんですか?初対面の人と会いまくれみたいな感じですか???
トクガワ
いやいや、そうじゃなくって。意識的に選んだ方法を採用することを練習する機会は、実はいつでもあります。
アスカさん
どこですか?
トクガワ
今もです。
アスカさん
・・・へ?
トクガワ
今もその練習はできるよ???
アスカさん
今でも???
トクガワ
そう。今でも。
アスカさん
でも、今はこうやってトクガワさんの講座を受けてますけど・・・?
トクガワ
うん。でもアスカさんには受けずに帰るという選択肢もあるよね?
アスカさん
あれ、私、帰ってもいいんですか?
トクガワ
うん。アスカさんが帰りたいなら。
アスカさん
うーん、昨日夜遅くまでDVD見てたので帰って寝たいし・・・話もややこしくなってきたし・・・。でも私、講座の続きを受けたいので残りたいです。
トクガワ
うん、素晴らしい!!そして残ってくれてありがとう。
アスカさん
あ、いえ、どういたしまして???なんでお礼言われたんですか?
トクガワ
アスカさんがハッキリと意思を示してくれたから。そして今、アスカさんは意識的に選んだ方法を採用しました。
アスカさん
えっ?どこで???
トクガワ
「講座の続きを受けたい」という望みがあって、それを実行することを選んだよね?
アスカさん
言われてみれば・・・。でも「意識的に選ぶ」ってもっとこう・・・違う感じがするんですけど・・・
トクガワ
例えば?
アスカさん
うーん、もっとこう、大きなことに対して、「よし!やってやるぞ!!」みたいな?
トクガワ
確かにそれもあるけど、今のアスカさんが選択したことだって意識的に選んだことには変わりないよ。
アスカさん
えーっ?「意識的に選ぶ」って、こんな単純なことなんですか???
トクガワ
そう。こうして私がアスカさんと講座をやっているのだって意識的に選んだ方法を採用していることやし、アスカさんが今日このスタジオまで来るために電車に乗ってきたでしょ?それも同じ事よ。
アスカさん
でも、電車乗るなんていつもしていることですよ?
トクガワ
うん。たぶん多くの人は無意識の習慣に任せて繰り返しているだけやと思う。例えば、8時に家を出て、駅まで行って、電車に乗って、9時に会社について、ということも無意識の習慣に任せているんやけど、それを意識的に採用することもできるわけ。
アスカさん
ふーん・・・、だからいつでも練習できるってワケですね。
トクガワ
うん。しかも、この練習には失敗がないわけ。採用するだけだから。
アスカさん
採用できなかった場合もあるんじゃないですか?
トクガワ
それはその瞬間には自分は別の方法を採用したと考えれば良い。
アスカさん
別の方法???
トクガワ
仮に、さっき「受けずに帰る」という選択をアスカさんがとったとする。
アスカさん
・・・とする。
トクガワ
アスカさんは、昨日遅くまでDVDを見ていたせいで眠くて仕方がないかった。だからメール講座の途中だけど、帰って寝ることを選んだわけ。そんなアスカさんの気持ちにアスカさん自身が寄り添ったのね。
アスカさん
う〜ん、結局サボっただけのように感じますけど・・・
トクガワ
周りから見るそうかもしれんけど、アスカさんにとっては自分の気持ちや状況を理解した上で、その決断をしたわけ。だからアスカさんはアスカさん自身に対して「イエス」と答えたわけだ。
アスカさん
でもそれって、精神力や意思の力が弱いって言われますよ?
トクガワ
今の日本はそうだよね。特に学校教育でそう教えられているから。でも精神力とか意思の力って握力や背筋力のように数値化して測ることってできないでしょ?
アスカさん
確かに・・・
トクガワ
トクガワ的には、精神力とか意思の力っていう数値化できないものだからこそ、自分の価値観を振りかざして都合よく他人を否定するための道具として使われていると思うわけさ。
アスカさん
「君は○○なのは意思力が弱いせいだ!」みたいな?
トクガワ
そう。無意識の習慣ではなくて、意識的に採用することを知ってさえいれば、どちらを選んでも良いことなのに、自分に都合の良くない選択を相手がしたら、無意識に攻撃したくなるもんなんよね、人間って。
アスカさん
・・・なんだか哲学的な話になってきましたね。
トクガワ
あ、ちょっと方向がそれてきたな。これ系の話は別の機会にすることにしよう。今回のテーマは「新しい方法を採用しよう!」やったけど、アスカさんとしては今回の内容はどう活用できると思う?
アスカさん
えっと・・・、初対面の人と話すときの心臓バクバクは「カラダが準備してくれてる」ということだと知ったけど、こないだ初対面の人と話す機会があったときはやっぱりいつも通り心臓バクバクになって、いつもどおり「バクバク止まれ」と思えば思うほどが止まらなくって・・・
トクガワ
そしたらアタマの中が真っ白になったって言ってたよね?
アスカさん
そうです。でもそれは無意識の習慣が出てきてしまっていたからいつも通りのことが起きたんですよね。だから、意識的に選んだ方法を採用する、と。
トクガワ
うん。じゃぁ、アスカさんは次に初対面の人と会ったら、どんな方法を意識的に選んで採用する?
アスカさん
どんな方法?ですか???
トクガワ
方法って考えると難しくなるから、こう考えようか。次に初対面の人と会ったとき、アスカさんの心臓がバクバクしてきた。そのときアスカさんは何をする?
アスカさん
何をって・・・「相手の目を見る」とかですか?
トクガワ
それもひとつの方法やね。でもアスカさんは初対面の人の前で緊張するのに相手の目を見ることできる?
アスカさん
多分無理・・・余計に緊張すると思います。
トクガワ
うん。多分、その時は逆効果になる可能性の方が高いと思う。だったら、相手の目を見るの他に何かできることはある?
アスカさん
うーん・・・・
トクガワ
初対面の人と会った。心臓バクバクしてきた。そんなとき、アスカさんができることは何かな〜???
アスカさん
えっと・・・何やっても無理なような気がする・・・
トクガワ
前回のステップをよーく思いだしてみて。
アスカさん
うーん・・・。あ!「心臓のバクバクはカラダが準備してくれている」と思うこと?
トクガワ
その通り!
アスカさん
心臓がバクバクしてきたら、「カラダが準備してくれている」と思うだけでいいんですか?
トクガワ
そう。たったそれだけやけど、今までのアスカさんは心臓がバクバクしたときに具体的にできる選択がなかったから、無意識の習慣がいろいろやってくれてたわけ。「バクバク止まれ」とかね。でもそれは逆効果になっていた。
アスカさん
ふんふん。
トクガワ
そして今回、アスカさんはその時に使うことができる新しい選択肢を発見して、なおかつそれを意識的に採用することができるようになったわけだ。
アスカさん
心臓がバクバクしてきたら、無意識の習慣に任せるんじゃなくて、「カラダが準備してくれてるんだ」と思う、ということですね。
トクガワ
そう。それが新しい選択肢を意識的に採用するということ。ほな、今回のステップの内容を含めて、まとめておこうか。
ここまでのまとめ
アスカさんの望み(Step.1)
・初対面の人と会うと緊張して上手く話せないのをなんとかしたい
アスカさんが気づいたこと(Step.2)
・アスカさんは「初対面の人と話す」ときに「緊張して、心臓がドキドキして、相手の顔をあまり見ていなくて、相手に気に入られたいと思っている」ようだ
アスカさんが新しく知ったこと(Step.3)
・「初対面の人と話す」ときに「心臓がドキドキしている」ことについて、アスカさんは「カラダが準備してくれていることだ」という新たな知識を手に入れました。
アスカさんが採用すること(今回のステップ)
・初対面の人と緊張して心臓がバクバクしてきたとき、無意識の習慣に任せるのではなく、「カラダが準備してくれているんだ」と思うことを採用することができる。これが意識的に選択すると言うこと。
アスカさん
へ〜、こうしてみると一段とわかりやすいですね。
トクガワ
でしょ。どう?できそう???
アスカさん
う〜ん、でも本当にそれが役に立つんですかね?
トクガワ
そうくると思った。それは次のステップで取り上げようか。次回のテーマは「新しい選択を信頼しよう!」ということや。
アスカさん
自分を信じるとかですか?私あんまりそういうの苦手だな・・・
トクガワ
それとはちょっと違うかな?新しい方法を採用するために、今アスカさんは不安を持ってるでしょ?
アスカさん
はい。本当にできるかとか、役に立つかとか・・・
トクガワ
それについて、新しい方法を選択することを信頼するためのヒントについて解説するつもり。
アスカさん
なら、次回まで初対面の人に会うのを避けようと思います(笑)じゃ、帰ってDVDみよ♪ありがとうございました〜☆(ソッコー帰る)
トクガワ
・・・早っ。めっちゃ意識的に選択してるやん(笑)
ワークシート 「新しい方法を採用しよう!」
アナタもアスカさんのようにここまでのメール講座の内容をまとめてみよう!
アナタの望み(Step.1)
「 」
アナタが気づいたこと(Step.2)
私が「 (1)」するとき、「 (2)」しているようだ。
アナタが新しく知ったこと(Step.3)
(2)は、実は「 (3)」ということだった。
アナタが採用すること(今回)
私が(1)をするとき、(2)が起きたら、(3)を思い出して「 」することを意識的に選択したい。
今回はここまで。
次回メール講座もお楽しみに!!
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