「え?なんて?」から卒業!電話でも相手に届く声になるための方法とは?

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

電話応対中、何度も聞き返されたり、「声が小さい!」と指摘されてしまったり。
毎日のことだからこそ、小さいことでもストレスになりますよね。

声を出せと言われても簡単には出せないし、人前で声をだすのが恥ずかしくてボイトレにはいきたくない…。

でも、電話でスムーズにコミュニケーションが取れるようになりたい、そうお考えの方!

その悩み、自分の力で解決できます!

この記事では、声が小さいと言われてしまう理由や、明日からできる「聞き取りやすい声になる」方法を紹介しています。

電話がこわくなってしまったり、仕方がないとあきらめてしまったりする前に、自信をもって電話に出られる声を手に入れませんか?

この記事でわかること

・電話の声が小さいと言われてしまう理由
・必要なのは深い呼吸。そして余計な力を取り除くこと。
・声を届ける距離を具体的にイメージする。
・声を届ける距離を具体的にイメージすればあなたの声は変わる

あなたが「電話の声が小さい」と言われる理由

「電話の声が小さい!聞こえない!」といわれたからといって、急にどうにかできるものではありませんよね。

自分では小さい声のつもりがなくても聞き取ってもらえないのは、あなたの口から受話器まで、十分な声が届いていないからです。

記事を読みながら、すこしだけ、自分の呼吸に意識を向けてみてください。

あなたの息はいま、どんな感じでしょうか。
なんとなく、息が浅い感じがしませんか?

当然のことですが、声を出すのには息が必要です。

使った息の量より大きな声を出すことはできないので、浅い息では、相手に届くような声量を出すには不十分です。

また、「いつも聞き取りづらいと言われてしまうし…」と、電話応対に苦手意識を持っていたり、緊張していたりすると、あなたのカラダは無意識のうちに固まってしまいます。

試しに、ぐっと肩に力を入れたまま呼吸をしてみてください。
力を入れていない時と比べて、息がしづらい感じがしますよね。

苦手なことをしている時や、緊張している時のあなたのカラダは、無意識のうちにこの「息がしづらい状態」に陥ってしまっています。

いつも指摘されていることならなおさら、「今日も注意されるかも…」と、カラダもこわばってしまいますよね。

息をしっかり吸って吐くために動くカラダのパーツが固まってしまうと、普段よりもっと呼吸が浅くなってしまうのです。

「電話の声が小さい人」から脱却するためには、まずは声を出すために必要な「呼吸」から目を向けることが大切です。

電話の声をより聞き取りやすくする方法

相手に声が届かない原因は「呼吸」にあります。

呼吸を改善することで、ボイトレに通ったり、発声練習をしたりなど特別なことをしなくても、聞き取ってもらえる声を作ることができるのです。

呼吸を改善し、電話の声をより聞き取りやすくする方法は、大きく2ステップ。
①呼吸の動きを観察する
②電話対応をしている時の自分を観察してみる

これだけです。簡単そうですよね。
順を追って試してみましょう。

まずは呼吸の時の動きを観察してみます。

息を吸って、吐いてを繰り返している時、自分のカラダのどの部分が、どんな風に動いているのか、確認してみてください。

自分のカラダのことを観察して、どこが動いている時により深い呼吸ができているのか、たくさん息を使えているのかを知ることで、相手に届く声を出すために必要な、深い呼吸をするためのプロセスが見えてきます。

普段から意識をすることで、「浅い呼吸」をしているときと、「深い呼吸」をしている時の違いが分かるようになってくるはずです。

違いが分かってきたら、自分で意識的に、少しずつでいいので「深い呼吸」をするように心がけてみましょう。

呼吸と声、カラダの関係性については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
是非チェックしてみてください。

≫ シリーズ あなたが知らない声と呼吸とカラダの関係

自分の呼吸が観察出来たら、次は電話対応をしている時の自分の動きのパターンを観察してみましょう。

かかってきた電話に出るとき、あなたはどんな風にカラダを使っていますか?

受話器を取るとき、耳に当てるときなど、無意識にやっている自分の動きのパターンに意識を向けて観察してみてください。

あなたと同じように、声に関する悩みを持っている人のほとんどは、不必要な力をいれてカラダを固めてしまっています。

電話をとるときのあなたのカラダが、どんな状態で、どこに力が入っているのか、ひとつひとつ確認してみてください。

とはいっても、無意識のうちにやってしまっている自分の癖にはなかなか気づけないものですよね。

癖に気づくために意識したいポイントは、「腕」「肘」「下半身」の3つです。

例えば、受話器やスマホを耳に当てるときの腕に、力が入りすぎていませんか?

スマホの重さは大体150gほど。受話器もスマホも、小さな子供でも楽々片手で持ち上げることができますよね。

では、スマホや受話器を持ち上げて、耳に押し当てるまでに必要な力はどれくらいでしょうか。

必要な力はほんの少しです。なくても支障のない「余計な力」を使うのを意識的にやめてみましょう。

他にも、肘をきゅっと体に引き寄せて電話をしているとしたら、いらない力が入る上に胸の動きを制限してしまいます。
また、緊張して下半身が力んでいたり、こわばっていたりすると、上半身が一気に動きづらくなってしまいます。

カラダのパーツは、バラバラなようで全部つながっています。
声を出すときに直接関係ないと感じる場所でも、どこかに力が入っていたり、緊張したりしていると、カラダ全体のバランスが崩れてしまい、結果的に発声に支障が出てしまうのです。

意識してみないと余計な力が入っていることになかなか気づけませんが、ゆっくり客観的に観察してみることで、「いらない力み」を知ることができます。

その余計な力を少しずつ取り除き、今まで無意識に使っていた、あなたの「聞き取れない電話対応のパターン」から「余計な力が入っていない、新しい電話対応のパターン」に変えてみてください。

カラダを制限していた不必要な力を取り除くことで、より楽に声を出すことができるようになるはずです。

あなたの意識や考えも声に表れる

「電話の声が小さい人」から脱却するには、あなたの意識や考えを少し変えてみることも大切です。

あなたの声を相手に届けるために必要なことは、「受話器やスマホのマイクにあなたの声を届けること」。
発声改善でよく言われる「お腹から声を出す」などは必要ありません。

大声でなくても、受話器やスマホのマイクに届けるために必要な声の大きさがあれば十分だからです。
むしろ、受話器までの距離だと、大きな声ではすこしうるさく感じたり、威圧的な印象を与えたりしかねません。

口から受話器までの数センチ。この距離だとどれくらいの大きさの声を出せば届くのか、具体的にイメージしてから声に出すようにしてみてください。

そうすることで、イメージした声量にカラダ全体が協調して、必要な動きを起こすことができるように勝手に動いてくれます。

具体的なイメージをもつことで、カラダのバランスが取れ、結果として受話器やスマホのマイクまで問題なく届く十分な声が出せるようになります。

ここまでクリア出来たら、あなたはもう十分「電話の声が小さい人脱却」です。
さらに聞き取りやすい声にしたいなら、今度は話す「内容」に意識を向けてみてください。

音として声が届いていても、内容が相手に伝わらなければ意味がないですよね。
相手に伝えたいメッセージや意図を明確にしてから話してみましょう。

どうしてほしいのか、どんな意図があるのか、あなたの思いや考えがはっきりとしていれば、それがあなたの声や言葉に乗って、さらに伝わりやすく、聞き取りやすい声になりますよ。

まとめ

「電話の声が小さい」といわれるのを克服したいなら、
・呼吸を意識すること
・電話対応の動きのパターンを新しくすること
この2つをぜひ試してみてください。

発声練習などの特別なことをしなくても、あなたの声はガラッと変化するはずです。

「頑張ろう」は逆効果。自分の呼吸と行動パターンをしっかり観察し、少しずつよい方向に変えてみること、そして伝えたいことを想像することを繰り返すだけで、あなたの声は確実に届くようになります。

是非明日から、少しずつでもいいので取り入れてみてください。

「声が小さい人」脱却はもうすぐそこですよ!

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「カラダの使い方」と「ココロの使い方」をほんの少しでも変えることができれば、
ボイストレーニングや発声練習をしなくても、毎日の生活を通じて、あなたの声はどんどん変わっていきます

誰でも、確実に変化できる方法をお教えします。

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