こんにちは。
ボイトレをさせないボイストレーナーのトクガワ です。

以前、この記事で喉頭懸垂機構について紹介しました。喉頭と呼ばれる声を出す上で重要な役割を果たしているもののうちのひとつです。

今回は、その喉頭懸垂機構が果たしている足場についてみていきましょう。

フレデリック・フースラー著『うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ』には「弾力的な足場枠」と記されています。

これを知っているのと知らないのでは、声の使い方がまるで変わります。

知っているか・知らないかという違いだけで、どうしてそんな変化が起きるのかについても考えていきましょう。

 

 

足場があることでより安全に仕事がしやすくなる

「足場」と聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?

工事現場でよく見かけるアレですよね。職人さんたちが高い場所で作業をするために組まれているやつです。あの足場があることで、建物の外壁作業などがスムーズに行うことができます。

足場がなくて、屋上からロープを垂らして作業場所まで降りてきた場合だと、一つの場所に留まりながら作業を続けるのは難しいですよね。ロープの長さを調節しながら作業をせねばならないので、位置も安定しにくいでしょう。

では下からハシゴで登ったとしたら、一箇所で続けて作業をすることはできますが、別の場所の作業をする際はいちいち下まで降りてハシゴの場所を変えてまた登る、といったことを繰り返さなくてはなりません。

でも足場があることで自由に行き来ができるようになり、職人さんたちは作業に専念することができるわけです。

どうやら、このような足場のようなものが声にも存在しているようです。

声の足場がしっかりしていれば、声帯筋が自由に仕事をすることができるワケですね。

 

 

声帯筋が自由に仕事することができるようになる

フースラーが提唱している【弾力的な足場枠】というのは、明快な図で示されているので紹介しますね。

 

「弾力的な足場枠」, 推測される構造


『うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ』
図55 a) 声帯の伸展

 


図55 b) a)で示した単純な声帯伸展過程に加えて、この場合は、甲状軟骨が下へ引かれる。

 


図55 c) a)とb)とに記された状態に加えて、喉頭はさらになお、積極的に後-下方へ繋留される。

 

この3つの図はそれぞれ状態が異なります。

a)は日常の話し方の状態とされています。

舌骨をつり上げる筋肉の束の力で、喉頭も上に引っ張られています。ここから、周りの筋肉が足場をつくると b) のようになります。

そしてc)のように甲状軟骨が下方向に引かれることで、必要に応じて上方向への牽引も発生します。後下方向への牽引ができるとより足場はしっかりと形成され、声帯は可能な限り伸展することができるようになるのです。

 

 

一人じゃなくてみんなで

いい声になりたいと思ってインターネットとか本で勉強したり、レッスンに通っている方は多いですが、声帯については必死に調べたりトレーニングをしたりするのに、それ以外のことって見向きもしない方が多いんですよね。

いい声になる=声帯を鍛える、ボイストレーニング=声帯を鍛える、みたいな思い込みがあるようです。

でも声は声帯だけのなせる業ではありません。声帯がどれだけトレーニングされても、声は出ません。

喉頭懸垂機構など声帯周辺の筋肉とか呼吸とか、声帯が仕事をするための協力者がたくさん存在しているわけです。

その存在を無視して、いくらいい声を出そうとしても、全く無駄な努力でしかありません。

いい声になりたいなら、声を出すときのカラダの使い方や習慣そのものを変えていく必要があるのです。

もしこの習慣を変えていくことに取り組むなら、あなたの考え方の習慣にもアプローチすることがあるので毎日の過ごし方にも影響していくのです。

だから私は「声が変わると人生が変わる」と信じています。

生きていく上でもそうですよね。一人じゃなくてみんなで。辛くなったら誰かに頼りましょう。

というわけで、声帯だけに仕事をさせるんじゃなくて、みんなで「声を出す」という一大イベントに参加できるように、あなたのカラダの使い方を変えていきましょう。

 

 

知らないと損するばかり

「別にカラダの使い方なんて興味ねーよ!」と思うなら、無理に学びましょうとは言いません。

でも声のトリセツを読んでくれているあなたは、自分の声を変えるために役に立つ情報を探しているんじゃないですか???

少しでも良い声になるために、自由な声を出すために、思い通りに声を出すために役に立つ情報やヒントがあるなら、欲しくありませんか?

私もナレーターとしての学びはもちろん、声や呼吸に大きな恩恵を与えてくれるアレクサンダー・テクニークも2014年から学んでいます。そして、その学びの体験から得たことをこうして日々綴っています。

私が発信している情報を活かすか、無視するかはあなた次第なので、ぜひ選んでください。インターネットのおかげで、声についてのいろんな情報が簡単に手に入る世の中です。その情報の選択権はあなたにあることをお忘れなく。

 

で、カラダのことについてです。

興味ないなら別に良いですけど、カラダの使い方を変えると一瞬で声が変わりますよ?

 

試してみよう!カラダの使い方を変えると一瞬で声が変わるよ

前回の記事で「声は5秒あれば変わる」というのを試しましたよね。

今回は別の方法を試してみましょうか。

比較のために、まず次の文を声に出してみましょう。

「私は白米が大好きです。毎日食べています。」

あ、白米が嫌いな人は適宜あなたの好きなものに変えてくださいね。

声に出してみましたか?

今のが、普段あなたが日常会話等で使っているカラダの使い方です。

ではここから実験。

下記の手順を一つずつ試してみましょう。

1. 自分の呼吸に気づきましょう。
どれくらいの息を吐きだして、どれくらいの息が入ってきていますか?
どんなペースで呼吸をしていますか?
2. 目から見えている周囲のものに気づきましょう。
周囲にあるもの、視界に入っているものに気づきましょう。
あなたの周りには何が見えますか?あなたはどこにいますか?
3. 耳から聞こえてくる音に気づきましょう。
電化製品の音、近くの道路を走る車の音、電車の音・・・耳を澄ましてみましょう。
どんな音が聞こえますか?
4. 匂いに気づきましょう。
鼻で呼吸をするとどんなにおいを感じますか?
空気の通りを感じられるはずです。
5. 口の中の状態に気づきましょう。
口の中のスペースはどのくらい広いですか?
奥歯と前歯はどのくらい離れていますか?
唾液はどれくらい出ていますか?
舌はどのくらい動きますか?
6. では声に出してみましょう。
「私は白米が大好きです。毎日食べています。」

ね。違う声が出たでしょ?

こんな風に、カラダの使い方を変えると声が変わるわけです。

 

 

まとめ

今回は、声を出す上で大きなサポートとなってくれる「弾力的な足場枠」というものを紹介しました。

もっと詳しく知りたい方は、フレデリック・フースラーの『うたうこと 発声器官の肉体的特質―歌声のひみつを解くかぎ』を読んでみてください。

そしてカラダの使い方について興味を持った方、もっとカラダの使い方を知りたくなった方は、このサイト「声のトリセツ」にはたくさんの記事をアップしていますのでぜひ読んでみてください。

ただし、カラダの使い方やそれを邪魔する習慣については個人差があるため、記事では具体的なことに言及することを避けています。

もし記事を読んでいくださっているあなたが「あれ?私はそうじゃないよ???」って思うことがあれば不安になっちゃうかもしれませんよね。だからあえて具体的なケースには言及しないようにしています。

もしもっと詳しく、自分のカラダの使い方について知りたい人はメール講座の7つのステップで考える力を身につけたり、LINE@の無料相談を活用してみてくださいね。

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