股関節のマッピング

俳優やダンサーはパフォーマンスに身体を伴うことが多いので、下半身も大切だということを知っています。

声優やナレーターは、あまり身体を伴ったパフォーマンスはしませんし、椅子に座って原稿や台本に向かうことが多いせいか、下半身のことを余り考えられていない気がします。

下半身は身体を支える重要なポジション。
安定して身体を支えることができると、声の足場が整いますから、あなたの声も安定します。

今回は下半身の中でも、全身に関わる部位「股関節」にフォーカスしてみます。
股関節のマッピングができるようになると、歩く・立つなど下半身の動きがスムーズになるのはもちろん、上半身が動くにあたっての足場が安定し、パフォーマンスの質が向上しますので、ぜひオススメします。

さてさて、股関節はどこでしょうか?

左右それぞれの手で股関節の辺りを触れてみましょう。
股関節は下半身の始まりですから、今、手を触れているところから、上半身を前に倒してみましょう。

いかがでしたか?
スッと身体に負担がかからずに倒れましたか?
背中に張りを感じたり、首や胸椎に痛みを感じたりしませんでしたか?

違和感なく曲げることができた方も、なんだか変な感じがした方も、股関節をアップデートしてみましょう。

まず、腰の辺り、骨盤の一番上の出っ張りに触れてみます。
ここから、そのまま身体の側面にそって下にいくと、骨盤から離れ、骨にあたらない部分があって、また骨に触れます。

この骨は大転肢といってこれは大腿骨の一部、
すでに足が始まっています。

今触れた骨にあたらない部分、ここから身体の内側当たりに股関節が位置しています。

骨盤の下の方に、骨盤と大腿骨の関節があります。ここが股関節です。
骨盤臼という窪みに大腿骨がはまっているだけです。

身体の前面からの位置関係でいうと丹田から左右指五本分くらいのあたりでしょうか。

↓ 丸で囲んだところですね

股関節の位置、実はほとんどの方が間違って認識しているのです。
(ニセ股関節と呼ばれています・・・笑)

先ほど触れていただいた股関節、ニセ股関節ではありませんでしたか?
例えばへそのの両脇とか、骨盤の一番上の出っ張り辺りを股関節だと思っている方が多いです。

ニセ股関節だった方!
今すぐ股関節をアップデートしましょう。
今紹介した場所に触れ、ここから身体を曲げてみてください。

先ほどとの違いに気づくはずです。

今回の例では大腿骨以下、足は動かしませんから、身体を前に曲げるときは実は骨盤が動いています。
骨盤は股関節を支点に、両大腿骨の間に入り込むように回転しています。

さて、勘の鋭い方は気がつかれたかもしれません。
今まで、あまり気にしていなかった股関節と胴体の位置関係ですが、胴体の真下に股関節があるわけではありません。
胴体の横に股関節があるのです。

骨盤は胴体の一番下にあり、大ざっぱにいうと逆三角形の向き。
骨盤の左右の辺にあたるところにあります。
さっき大転肢に触れてみました。
ここから内側上方向に向かうと股関節がありますから、
下半身は、身体の中央に向かっての上向きの力を使って上半身を支えているのです。

股関節とその周辺について、少しずつクリアになってきましか?
すぐにはマッピングが上手く機能することはありませんが、解剖図などを繰り返し見たり、
パフォーマンスするときに股関節のことを思い出してみたりする事を繰り返していくうちに、
今まであなたが認識していた股関節が、実際の動きに沿った位置にアップデートされていきます。

そうすると、股関節が自由に動くことができるようになります。
下半身が安定し、パフォーマンスの向上に繋がっていくでしょう。

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