キーワードは「息」!短期間で大きな声が出せるようになる方法とは?

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

どんな職業でも、コミュニケーションは欠かせません。

特に飲食店や工事現場などで働く、複数人で協力して業務を行う職業の方は、一緒に働く人同士で円滑なコミュニケーションがとれていないと重大なミスにつながりますし、 時には命にかかわる事態に陥る危険性もありますよね。

どれだけ適切な言葉遣いでも、どれだけ仕事ができても、声が小さくて聞こえなければ相手に伝えることができません。

上司や先輩に声が小さいと言われてしまう。
仕事は毎日のことだから、できるだけ早く改善したい。

そんなあなたに、今回はできるだけ短期間で大きな声になるための方法をご紹介します。

大きく伝わりやすい声を出せるようになれば、コミュニケーションがとりやすくなるのはもちろん、自分に自信を持てるようになって、仕事にもいい影響が出てくるに違いありません。

まずは、あなたの声が小さい理由から探っていきましょう。

この記事でわかること

● あなたの声が小さい理由
● 大きな声を出すために必要なこと
● 短期間で効果が出る簡単アプローチ2選

あなたの声が小さい理由

あなたの声が小さい原因は、あなたの喉にある声帯ヒダにあります。

声帯ヒダは、喉にある弁のようなもの。
呼吸をしているときは開いていて、空気が出入りしやすいようになっていますが、声を出すときはこの弁を閉じる仕組みになっています。

この弁を閉じたとき、息が声帯ヒダにぶつかることで振動が生まれます。この振動が、声の素になるのです。

そして声の大きさは、この声帯ヒダで生まれた振動の振れ幅で決まります。

ギターなどの弦楽器も、強くかき鳴らすと弦が大きく振動し、大きな音が出ますよね。
逆に少し触れただけだと振動は小さく、小さい音しか出ません。

それと同じで、声帯ヒダの振れ幅が大きいと大きな声、小さいと小さな声が出る仕組みになっています。

あなたの声が小さいのは、声帯ヒダの振れ幅が小さいからなのです。

大きな声を出すために必要なこと

あなたの声帯ヒダは今、出したい声量にはまだまだ振動が足りない状態。
大きな声を出すためには、声帯ヒダの振れ幅を大きくする必要があります。

大きな声を出すためにボイストレーニングや発声練習を勧めるボイストレーナーもいますが、一番基本の部分である「息」をコントロールすることができていなければ意味がありませんし、そもそも短期間での効果はあまり期待できません。

できるだけ早く効率的に声を大きくするには、むやみな発声練習よりも、あなたの「呼吸」や「発声」について、もっと深く知り、適切なアプローチをする必要があります。

ギターは、弦を弾く力加減で音の大きさが変わりますよね。
このギターの弦を弾く力加減が、発声では息の量やスピードにあたります。

息の量やスピードをコントロールできるようになれば、どこかに力を入れたり、何か特別なことをしなくても、声量は自在に変えられるようになるのです。

あなたが少しでも早く大きな声を出せるようになるために、まずは「息」についてしっかりと考えてみましょう。

短期間で声を大きくするために意識したいポイント2選

声を大きくしたいなら、息を吐く量をより増やさなければなりません。

簡単そうに聞こえますが、ポイントを押さえていないと案外難しいもの。

ただ「たくさん息を吐こう!」と思うだけだと、カラダに余計な力が入ってしまって疲れてしまい、長く続けられなかったり、発声に必要な筋肉が動かしにくくなって声が出しにくくなってしまったりと逆効果です。

今までより多くの息を無理せず使うために、カラダの動きを感じながら「息を吐く」動作を正しく理解し、より丁寧に息を吐くことが大切です。

では、息を吐いているとき、カラダではどんなことが起きているのでしょうか。

呼吸に限らず、カラダは筋肉→骨の順番で動きます。

体中に張り巡らされた筋肉が伸縮し、骨を動かしてくれているのですね。

息を吐くときももちろん同じです。

息をたくさん吐くには、この仕組みを理解したうえで、ポイントを押さえたアプローチが必要です。

ここでは、声を大きくするために意識してほしい2つのポイントを紹介しています。
難しいものではないので、ぜひいまからでも試してみてください。

①カラダを意識的に動かす!

カラダを意識的に動かすことで効率的に息を吐くことができるようになります。
あなたのカラダは、無意識に動いてくれている部分が大半です。

例えば今、この記事を読んでいるこの瞬間、あなたは息をしていますよね。

しかし、「肋骨の周りの筋肉を使って息を吸って、肺から空気を押し出すように吐こう」と考えながら息をしている人は一人もいません。

そんなことをしていたら、頭がパンクしてしまいます。

しかし、そんな無意識でもできてしまっていることの中に、あなたの声が小さい原因が隠れているのです。

今、息を吐く量が足りていないあなたは、呼吸をするために使いたい筋肉をうまく使えていない状態。

筋肉のある場所や、動いていることを意識するだけで、息を吸う量、吐く量が変化し、大きい声に一歩近づくことができます。

呼吸のために意識してほしい筋肉は、胸とおなかにある筋肉です。
肺は肺だけの力で呼吸をすることができません。
呼吸をしている間、肺は肺の周りを取り囲んでいる肋骨の間の筋肉や、横隔膜の力を借りて動いています。

息を吐くときには、肋骨の間にある筋肉が動き、骨が動くことでカラダが息を吐ける状態にしてくれます。そして肺はその力を借りてきゅっと縮み、息を押し出すことができるのです。

このときに使っているこの「肋骨の間の筋肉」というのが、胸とおなかにある筋肉です。
具体的には、胸の筋肉のうち、呼吸をするときに肋骨を引き下げる役割をもつ内肋間筋、最内肋間筋、逆に肋骨を引き上げる胸横筋。

そして、おなかをぐるっと囲んでいる腹横筋、横腹にある筋肉で一番外側についていて、肋骨の外側から幅広くついている外腹斜筋と、その内側についている内腹斜筋などです。

呼吸をすると、主に使うものだけでこんなにたくさんの筋肉が動いているのですね。

この筋肉の位置や役割を簡単でいいので把握して、動いていることを意識したり、意識して動かしたりすることで、あなたの呼吸はより自由になり、息を吐く量を増やすことができるようになります。

②息を吐く量とスピードをコントロールする

先ほど紹介した、胸とおなかの筋肉がどのように動くかで、息を吐く量とスピードは変わります。

瞬発的にたくさんの息を吐けばスピードは上がりますし、冬に手を温めるときに吐くような息のように徐々に使えばゆったりした速さの息になります。

この息の量とスピードの違いは、声の雰囲気を形作るひとつのパーツです。

どんな息の量とスピードで声を出せば、自分の理想的な声に近づけるのか。
あなたにぴったりの息の吐き方、声の出し方を自分で探り、理解する必要があります。

これはひとそれぞれで、決まった解決策や万人に当てはまるアプローチは存在しません。
しかし、これらのポイントを押さえて、意識して生活することで、だんだんとコントロールできるようになっていきます。

お仕事中や大きな声が必要な時だけではなく、家族との日常会話なども、コントロールできるようになるための反復練習ができる絶好の機会です。

ぜひ今日から、筋肉を意識しつつ息をコントロールする練習をはじめてみてくださいね。

まとめ

あなたの声が小さいのは、呼吸がうまくコントロールできていないからです。

あなたが短期間で大きな声を出したいなら、意識的に吐く息をコントロールするのが、なによりの近道です。

今まで無意識に行ってきた呼吸や声を出すときのカラダの使い方を意識的に行うこと、そして自らをコントロールすることで、誰でも短期間で声を大きくすることができるはずです。

あなたが小さい声に悩んでいるのなら、だまされたと思って2つのアプローチを試してみてください。

自分の声に自信を持てる日が、遠くない未来に訪れますよ!

あなたは理想の声になりたくありませんか?

無意味な発声練習やボイストレーニングをやりたいですか?
講師に叱られながらレッスンを受けたいですか?

あなたが抱えている声やコミュニケーションの悩みを解決するために必要なことは、
日常生活を過ごしながらでもできるとてもシンプルなものです。

「カラダの使い方」と「ココロの使い方」をほんの少しでも変えることができれば、
ボイストレーニングや発声練習をしなくても、毎日の生活を通じて、あなたの声はどんどん変わっていきます

誰でも、確実に変化できる方法をお教えします。

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