初対面の人が相手でも、自信を持って話せるようになりたい!
28歳の社会人、おさむさん(仮名)がレッスンに来てくださったときのことです。

おさむさんは、こんな悩みや望みを持っていました。
・初対面の人と話す機会が多い
・初対面の人と上手く話せない
・もっと自信を持って話せるようになりたい

トクガワ
こんにちは、トクガワです。今日はレッスンにお越しくださってありがとうございます。

おさむさん
こんにちは。おさむです。よろしくお願いします。

トクガワ
今日、おさむさんが来てくださったのはどんなことに興味があるからですか?

おさむさん
最近、新しい仕事を任されるようになって、展示会やイベントで人と話す機会が多くなったんです。初対面の人ばかりなのでなかなか上手く話せないんです。

トクガワ
展示会やイベントに出展していて、そこで興味を持てくれている人に話しかけるようなことでしょうか?

おさむさん
そうです。もっと自信を持って話せるようになりたいと思っています。

トクガワ
お話してくれてありがとうございます。では、まずはおさむさんが普段どんな風にお話しているかを見せていただきたいのですが、私を展示会でブースに来たお客さんだと思って話しかけてみてもらえませんか?

おさむさん
えっ?今この場でですか?

トクガワ
はい。今、おさむさんからお話を伺って、レッスンに期待されていることを教えていただきました。そのために提供できるアイディアや役に立つ情報をお渡ししたいので。

おさむさん
何か「こうした方がいいよ」というアドバイスや練習方法とかを教えてくれるんじゃないんですか?

トクガワ
はい。そのつもりです。ところが、そのアドバイスや練習方法がおさむさんにとって役に立つものかどうかはわかりません。だからまずはおさむさんがどんな風にお話しているのかを見せていただきたいのです。

おさむさん
できればやりたくないんですけど・・・

トクガワ
もちろんそれでも構いませんよ。ただ、私のレッスンは声を出している時のカラダの使い方や思考の使い方にアプローチしていくものなので、実際におさむさんのカラダの使い方などを見せていただいた上で役に立つ情報や提案をしていくスタイルです。せっかく来てくださったから役に立つ情報をお渡しできればと思っています。

おさむさん
どうしてもやりたくない場合はどうすればいいですか?

トクガワ
もちろんそれでも構いませんよ。この時間は私の時間ではなくておさむさんが学ぶための時間なので、どんなことをしたいかはおさむさんに決めていただいて構いませんよ。

おさむさん
もしやらなかった場合はどうなりますか?

トクガワ
そうですね。おさむさんが期待していることに役立ちそうなお話はできますから、そのことをお話してもいいですよ。それだけでも十分価値はあると思っています。ただし、それを実践するかどうかはおさむさん次第です。ただお話を聞く場合だとすぐに忘れてしまいますからね。だから、私は体験を通じて学んでいただくことをおすすめしています。

おさむさん
・・・

トクガワ
だからといって、強要はしません。本当におさむさんがやってみたいならそうしていただければ嬉しいですし、おさむさんがやりたくないのならはっきりとそう言ってくれると嬉しいです。

おさむさん
・・・やってみます。

トクガワ
ありがとうございます。そう言ってくれて嬉しいです。

おさむさん
自信がないので恥ずかしいのですが・・・

トクガワ
私のレッスンは失敗や間違いを指摘するようなものではないので、叱ったり注意したりすることはありません。だから安心してくださいね。

おさむさん
でも、失敗や間違いを指摘しないのなら、何を見ているのですか?

トクガワ
いい質問をありがとうございます。私が見ているのはカラダの使い方です。

おさむさん
カラダの使い方?

トクガワ
はい。おさむさんが話しているときのカラダの使い方を見て、おさむさんが声を出すことを邪魔することをしていないかを見ています。

おさむさん
邪魔はしていないと思いますけど・・・

トクガワ
そう思われて当然ですよね。声を出すということをおさむさんはこれまでずっと同じ方法を使っているはずです。だから特に違和感も感じないし、邪魔をしているなんて思わないと思うんです。
ですが、その中に邪魔が潜んでいるとして、おさむさんご自身が気づいていないとしたらどうしますか?

おさむさん
もしそうだとしたら邪魔がない方がいいです。

トクガワ
そうですよね。もしその邪魔が、おさむさんが「自信を持って話すことができない」ということの原因となっているとしたらどうでしょうか?

おさむさん
取り除きたいです。

トクガワ
そのためにおさむさんがどんな風にお話しているかをを見せて欲しいんですね。
でもおさむさんがやりたくなければ私はその想いを尊重します。おさむさんの望みに沿ってレッスンを進めていきますから、やらなければいけないと言うことではありませんよ。

おさむさん
わかりました。やってみます。

トクガワ
ありがとうございます。
では、展示会でやっているようにいつも通りにお話してみてもらってもいいですか?

おさむさん
はい・・・。
こんにちは・・・よかったらデモもご覧になれますよ。

トクガワ
はい、ありがとうございます。
今は展示会とは状況が異なりますけど、やってみてどうでしたか?

おさむさん
いつもやっているようにできたとは思うのですが、人がいないとわかっていても不安です。

トクガワ
展示会の状況ではないけれども、いつもの声や話し方と同じ感じがしたと言うことですか?

おさむさん
はい、そうです。

トクガワ
今やっていただいたのは、お客さんが来たとして声をかけてみるということだと思うのですが、何か意識していたことはありますか?なかったらそれでも構いませんよ。

おさむさん
そうですね・・・特に意識していたことはないです。ただ、相手の人を引き留めることが少し申し訳ない気がしていました。

トクガワ
ありがとうございます。声を出してみて、そんな気持ちになったということに気づいたわけですね。

おさむさん
はい、そうです。

トクガワ
今、話し始める瞬間におさむさんのカラダではあることが起きていたのですが、そのことには気づかれましたか?

おさむさん
いえ、特に何もしていませんでしたが・・・

トクガワ
実はおさむさんが話し始める前に、カラダ全体を縮めるような動きをしていました。

おさむさん
そんなことはしていないと思うのですが・・・

トクガワ
試しに鏡を見ながらもう一度やってみましょうか。(トクガワ、スタジオの鏡を指さす)

おさむさん
こんにちは・・・よかったらデモもご覧になれますよ。

トクガワ
ご自身で見てみてどうですか?

おさむさん
確かに話す時に肩のあたりが下がったように見えました。

トクガワ
ご自分でも気付かれたようですね。

おさむさん
これはきっと言われないと絶対にわからないくらいの動きですね。

トクガワ
そうですね。だからおさむさんご自身もこれまで気付いていなかったんだと思います。
ところで、おさむさんがそうやってブースに来てくださった方に声をかけるとき、どんなことを考えていますか?

おさむさん
えっと・・・話しかけるは申し訳ないなと思っています。

トクガワ
どうしてですか?

おさむさん
ブースに来てくれるお客さんが説明や資料を見ているのを邪魔してしまうようで・・・

トクガワ
ではどうして声をかけるのでしょう?

おさむさん
上司からそう言われているので・・・

トクガワ
なるほど。なぜ上司は声をかけるように言うんでしょうね?

おさむさん
それは・・・より商品のことを知ってもらって、提案に繋げたいからだと思います。

トクガワ
そうですよね。でも商品についてもっと詳しい情報を知りたいかどうかを決めるのはお客さんです。だからおさむさんにできることはきっかけをつくるだけなんです。

おさむさん
きっかけですか?

トクガワ
はい。お客さんが詳しく知るためのきっかけをつくることなんです。

おさむさん
あ・・・そう考えることもできますね。

トクガワ
そう考えると、お客さんに声をかけることについて、どんな風に考えられますか?
お客さんが説明や資料を見ているのを邪魔していることになると思いますか?

おさむさん
いえ、より説明ができる機会に繋がると思います。

トクガワ
では、「お客さんが詳しく知るためのきっかけを作る」ために話しかけると思ってみて、もう一度同じことを言ってみましょうか。

おさむさん
こんにちは、よかったらデモもご覧になれますよ。

トクガワ
ありがとうございます。さっきと比べてみて、何か違いはありましたか?

おさむさん
違いました。なんだか声が出しやすくなった気がします。

トクガワ
いいことに気付かれましたね。私もおさむさんの声を聞いていてさっきよりもクリアに聞こえました。
それからもう一つの変化も見えました。

おさむさん
どんな変化でしょうか?

トクガワ
先ほどお伝えした肩のあたりが下がるような動きがなかったのです。
今回、そのことはどのくらい意識していましたか?

おさむさん
肩のことは全く意識はありませんでした。さっきトクガワさんに言われたことを意識することに集中していたので。

トクガワ
ありがとうございます。印象もとても良くなったと思いますよ。

おさむさん
特に何かしたわけでもないんですが・・・

トクガワ

始めに話していただいた時と比べるとおさむさんには大きな違いがあったはずです。そのことについて少し解説しておいた方がいいでしょう。

さっき「お客さんに話しかけるは申し訳ない」と思っていましたよね。今やっていただいた時には「お客さんが詳しく知るためのきっかけを作る」ために話していただきましたよね?

おさむさん
はい。それだけしか変わっていなかったと思います。

トクガワ
これが実は大きな変化を生むことに繋がります。なぜならカラダの動きとココロの動きは非常に密接に影響し合っているからです。
「お客さんに話しかけるは申し訳ない」と思うことで、おさむさんが話すときの動きに影響を与えるわけですね。実際にさっきは肩の辺りを下げるような動きが起きていましたよね。

おさむさん
はい、そうでした。

トクガワ
その動きは、カラダの構造を邪魔するような動きなんですね。肩のあたりを引き下げることで、呼吸や発声に良くない影響を与えてしまいます。
そして「お客さんが詳しく知るためのきっかけを作る」ために話していただいた時にはそれが起きていませんでした。おさむさんのカラダは、お客さんが詳しく知るためのきっかけを作ることを達成するために実際のカラダの構造の通りに使われていたのです。

おさむさん
でもカラダの構造とかはあまり考えていませんでしたが。

トクガワ
カラダとココロは密接に関わっていますからね。カラダで起こっていることは気分や感情に作用しますし、その反対に気分や感情がカラダの動きに作用することもあります。

おさむさん
もしかすると私が自信を持って話すことができないのも関係があるのでしょうか?

トクガワ
どう思いますか?
「お客さんに話しかけるのは申し訳ない」と考えて話していたときと「お客さんが詳しく知るためのきっかけを作る」ために話していた時では違いがありませんでしたか?

おさむさん
はい、違いました。「お客さんが詳しく知るためのきっかけを作る」ために話した方が話しやすかったです。

トクガワ
そうでしたよね。それにおさむさんが話すことを邪魔するようなカラダの動きは起きていませんでしたしね。
さて、おさむさんが「もっと自信を持って話せるようになりたい」という望みについて、今回のアイディアは活用できそうでしょうか?

おさむさん
はい、活用できると思いますし、活用したいと思いました。

トクガワ
お役に立てたようで嬉しいです。他に何か知りたいことや質問はありますか?

おさむさん
いえ、まずは次の展示会の時に使ってみたいと思います。

トクガワ
いいですね。どんな有効なアイディアでも使わなければ意味がないですからね。
ぜひ意識して活用してくださいね。

おさむさん
はい。ありがとうございました!

今回のレッスンについての解説はこちら

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