まだ「腹式呼吸」って検索してるの? - 発声時に特別な呼吸があると信じている人へ

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

 

あなたも腹式呼吸とか胸式呼吸という言葉を聞いたことがあると思います。

発声や歌唱、演技やプレゼンのような声を使ってパフォーマンスする人は必ずどこかで耳にしていると思います。

もし聞いたことがないのであれば、あなたは幸せです。

声に限ったことではないんですけど、パフォーマンスをすることについて呼吸の使い方が影響してくる人って、こう考えている傾向があるようです。

この世の中にはパフォーマンスに最適な呼吸があってそれをやろうとしているんだけどなんだか上手くいっていないようだ・・・

私のレッスンに来てくださる方は、声についての悩みがあったり望みがある方がほとんどなんですけど、たまに管楽器プレーヤーの方ともレッスンをすることがあるんです。

色んな方のパフォーマンスと呼吸の関係を見ていて、気づいたんですよ。

もしあなたが先ほどのように「パフォーマンスに最適な呼吸がある」と考えているなら、すぐにでもその誤解を捨て去ってください。

だって、その考えがあなたのパフォーマンスの邪魔をしているかもしれないんですよ???

まだ「腹式呼吸」って検索してるんですか?

そんな無駄な作業、やめた方がイイですよw

 

いつまで「腹式呼吸という幻想」にとらわれるつもりですか?

もしその考えを信じていたいなら、信じていてください。その代わり、あなたのパフォーマンスは次のステップに進むことは難しいと考えてください。

そもそもこのページにあなたがたどりついたということは、呼吸について何らかの関心があるからです。そしてその関心が疑問からくるものなのか、不安からくるものなのか、はたまた好奇心からくるものなのか、望みからくるものなのかは分かりません。

ただ、この記事にたどりついたということは、あなたは呼吸に関心を持っているけどもあなたの関心を満たしてくれる情報を手に入れていないという事実があります。

これまであなたが手の届く範囲にある情報では、あなたの関心を満たすことができないわけです。このままではずっと同じです。変化しません。

だからあなたの「思い込み」を捨てる必要があるのです。

「パフォーマンスに最適な呼吸がある」という思い込みをね。

いや、その思い込みを捨てなきゃいけないのはあなたの指導者かも知れません。

とにかく、あなたかあなたの先生がこの思い込みを捨てない限りは、今からステップアップできないわけです。

 

この世に何通りの呼吸法があるのか知ってます?

「はぁ?トクガワ何言ってんの?何も分かってないなぁ」と思いましたか?

あなたは「パフォーマンスに最適な呼吸」は存在していると考えていて、私は「パフォーマンスに最適な呼吸」なんてこの世に存在していないと考えているだけのこと。

呼吸についての認識が違うだけですね。

というわけで、改めて呼吸について考えてみましょう。

もちろんだとは思いますけど、呼吸のメカニズムはご存じですよね?

もし知らないと言う人がいたらここから先を読む前にnoteで公開している【読むだけで声が変わる『呼吸のトリセツ』】を読んでおくことをオススメします。期間限定で無料公開しています。しばらくしたら有料で販売する予定なので無料で手に入れたい方は今のうちにどうぞ。

 

さて、呼吸のやり方ってこの世の中にいくつ存在していると思いますか?

私は、たった一つしか存在していないと考えています。

そもそも呼吸の目的って何ですか?

呼吸は、私たちが生命維持をする上で欠かせないものの一つである酸素を体内に取り入れることを目的としています。これは私たち人間に限ったことではなくて、セキツイ動物全般において行われていることです。

酸素は体内で消費され、二酸化炭素として蓄積されます。二酸化炭素は私たちのカラダには不要なので排出し、生命活動に必要な酸素を取り入れるのが呼吸なんですね。

さらに、私たちにはこの呼吸をほぼオートでできる仕組みが備わっています。

私たちのカラダには呼吸中枢というものがあります。血中の酸素濃度や二酸化炭素濃度をキャッチし、状況に応じて息を吸う、息を吐くという指示を出してくれているのです。

大ざっぱに言うと、血中の二酸化炭素濃度が高くなれば息を吐きだすための指令を出し、酸素濃度が低くなれば息を吸うための指令を出すのです。

だからいまこの瞬間でも呼吸が行われているのです。

そして、発声というのは、私たちが進化の過程で獲得した呼吸機能の副次的なものなんです。

 

でね、私たちが呼吸をする時、私たちのカラダで何が起きているでしょうか?

例えば、息を吸う時。

主に横隔膜と内肋間筋が収縮し、補助的に胸鎖乳突筋や他の筋肉も収縮することで胸郭が広がります。すると体内と体外で気圧差が生じ、体外の空気が体内に流れ込んできます。

そして息を吐く時。

今度は腹斜筋や腹横筋が収縮することで、腹腔内のものが下から突き上げら、その影響で胸郭が狭まります。同じく体内と体外で気圧差が生じ、体内の二酸化炭素が体外に排出されます。

呼吸とはこの繰り返しですよね。

 

さて、ここで質問です。

この呼吸とあなたが考えているパフォーマンスに最適な呼吸にはどんな違いがあるでしょうか???

もし違いがあるなら教えて欲しいです。

呼吸の時に起きていることはただこれだけなんです。

あなたがパフォーマンスをするときにしている呼吸もこれと同じことが起こっています。っていうか、これと違うことは起きていないはずです。

でもね、声を出したり、楽器を演奏したりしている方、つまり呼吸がパフォーマンスに直結する方とお話していると、これとは異なる呼吸をしているように感じるのです。

っていうか、やろうとしている。

その最たるものが「お腹に息を入れる」じゃないですかね。

きっとあなたはパフォーマンスをする直前に、呼吸ではないことをやろうとしています。

それが発声やあなたのパフォーマンスを邪魔しています。

そのままで本当に大丈夫ですか??

 

事実を知ることの大切さ

「お腹に息をいれる」だけではありません。

この世の中には、私たちのカラダでは到底不可能なことをやらせようとするアドバイスや指導理論が山ほど存在しています

そしてそれを信じている人もいます。もっといえば宗教的な信仰心を持っている人もいます。

あなたはどうでしょうか?

あなたが信じていることは、本当に私たちのカラダで実現可能なことでしょうか?

もし心配なのであれば、あなたが信じていることが実現可能かどうか、一度確かめてみてください。

そのために役に立つ方法の一つが科学や解剖学です。

偉い学者さんたちが人間のカラダの仕組みを長年にわたって調査・研究してきてくださったおかげで、私たちはカラダについてのさまざまな事実を知ることができるわけです。そして今この瞬間も進歩しています。

今はまだ解明されていないことが数年後に明らかになるかも知れないし、今は正しいと信じられていることが数年後には間違っていたことが判明するかも知れません。

もしあなたが「お腹に息を入れる」ということを信じているのであれば、それが本当に可能かどうかを調べてみてください。そして自分のカラダで試してみてください。

でも多くの人は自分でやらないのです。

その理由はたったひとつ。

「やり方が分からない」から。

科学や解剖学を勉強しようとしても、どこで勉強すればいいか、何から学べばいいか、サッパリ分からなくありませんか?

それに今から学ぶとしたら、どれくらいの時間とお金が必要なのか?想像できますか?

だから、この『声のトリセツ』があるんです!!

私がこのサイトにまとめている記事の数々は、あなたが声を出す上で必要な役立つ情報をたくさんまとめています。

ここまで読んでも「なぜ思い込みを変える必要があるのかが分からない」と思っていませんか?

もしそんな方がいたときのために、その理由をお伝えします。

思い込みは上達を邪魔する」からです。

 

思い込みをなくすと、こんな変化が起きる

なぜ「思い込みは上達を邪魔する」と言えるのか?

そんな疑問をお持ちの方には、変化が偶然で起きるのではなく必然で起きていることを理解していただく必要があると考えています。

そして、それには私がレッスンでお伝えしている【思い通りの声になる7つのステップ】についての理解が欠かせませんので読んでいただくことをオススメします。もしあなたが上達や変化を望んでいるのならのお話ですが。(今のままでいたい方は読まない方がいいです。確実に変わってしまいますから)

 

ここから先はこ7ステップを読んでいただいて、変化のためのプロセスについて理解していただいていることを前提としてお話しますね。

 

さて、変化は偶然で起きるのではありません変化は必然です

なぜかというと、現象が起こるまでのプロセスを変えたからです。

こんな例え話をしてみましょう。

あなたが自宅から職場まで向かうとします。そこにはいつもの通勤で通い慣れた経路がきっと存在しているはずです。自宅から最寄り駅までの道、電車の乗り継ぎ、職場の最寄り駅から職場までの道。そこには無数の組み合わせが存在していますよね。

そして、普段のあなたはその無数の組み合わせの中からある1つの経路だけを選択し、ほぼ毎回それをたどっているはずです。

多くの方はそれを習慣化していて、毎日選択することなく無意識で繰り返していることでしょう。

ところが、ある時、その経路と変えてみたとします。

自宅から最寄り駅までの経路を少し変更してみました。いつもは左に曲がるところを右に曲がってみるのです。当然、遠回りになることも考えられますが、駅にはたどりつくことができるでしょう。

その変化が色んな変化に繋がるわけです。遠回りになれば、いつもより少しだけ遅れて最寄り駅に着きます。その道中で、今まで知らなかったお店や公園を見つけるかも知れません

少し駅に着くのが遅くなったので、いつも乗っている電車とは違う時間の電車に乗ります。多くの人は通勤の電車の時刻を大体決めているので、その電車の中にはいつもと違う人たちがたくさんいます。その中で、あなたは誰かに一目惚れしてしまうかも知れません

いつもより少し遅くに職場近くの最寄り駅に到着し、普段あまり話すことのない上司とバッタリ会うかも知れません。あなたが苦手だと考えていた上司と話すと、実は苦手だと思い込んでいたのはあなたの方で、彼はずっとあなたのことを気にかけてくれていたことが分かるかも知れません。そして上司との関係性が変わって、あなたは職場でさらに活躍できる場が与えられるかも知れません

これはほんの一例ですし、良いことばかりの変化を書いています。でも、これらも偶然ではなく、起こるべくして起こっているのです。

その理由は、会社に向かうというプロセスが変わったからなんですね。

 

例え話はこのくらいにして、実例をご紹介しましょう。

私のレッスンを受けてくださったある男性のお話です。

彼は25歳、営業のお仕事をしているそうで、好青年という雰囲気の方でした。ここではおさむさん(仮名)としておきますね。

初対面だったので私の自己紹介をしたり、彼がなぜレッスンに来てくれたのかやこれまでボイトレに通ったことはあるかなど少しお話をしていました。

話している時の私の彼に対する第一印象は「素敵な声をしているな」でした。

そして話しているうちに、彼は悩みを打ち明けてくれました。それが私のレッスンに来てくれたきっかけのようです。

おさむさんは、こんな悩みや望みを持っていました。
・自分の声に自信がない
・周りの人は「良い声」だといってくれるが信じられない
・取引先の人と話している時の自分の声が気になる

レッスンを通じて、おさむさんはどんな体験をしたのでしょうか?

 

思い込みは自分を閉じ込める檻

おさむさんのように思い込みを手放すだけでこんな変化が起こるんです。

私が、思い込みがあなたの可能性を邪魔していると考えているのはこれが理由です。

ではなぜ思い込みを手放すだけでこんな変化が起こるのか?それを知りたい方のために少しだけ解説したいと思います。

先ほどご紹介したおさむさんのケースで言うと、彼は腹式呼吸というものを信じていました。そして、お腹に息を入れようとしていたわけです。

ですが、実際にお腹に息が入ることはありません。息が出入りしているのは肺です。

にもかかわらず、彼はお腹に息を入れようとしていたわけです。ちょっと厳しい言い方をすれば、彼は人間のカラダではゼッタイにできないことをやろうとしていたわけです。ボイトレの先生に教わった方法、つまりお腹で呼吸をすることができると信じて。

私たちにとって呼吸の仕方は1つしか存在していません。先の方に紹介したとおり、横隔膜・肋間筋・腹横筋の収縮と弛緩によって胸腔内の圧力変化が起き、それによって空気が出入りするだけです。

彼はこの事実を知らずに、これとは違う呼吸をしようとしていたわけです。

それが思い込みなんです。

そして、レッスンでは彼に思い込みを手放してもらいました。

まず彼が信じている呼吸について、私たちのカラダでは不可能であることを、解剖学の観点から説明し、それを理解してもらいました。私たちのカラダで起きている呼吸のメカニズムについても紹介しました。

あとは私がお伝えしたことを、声を出すときに使ってもらうだけ。

つまり、彼には今までと違うことをしてもらったのです。

思い込みを手放すとは、こういうことなんです。

たったこれだけのことで結果が変わるんです。

彼にとって、声を出すためのプロセスが変わったのですから、そのプロセスの先にある結果、つまり彼の声が変わるのは当然なんです。

自分の可能性を邪魔している思い込みを大切にしている人は、意外と多いですよ。そのことに本人は気づいていないんですけどね。あなたは、あなたの可能性をブロックしている思い込みを大切にしていないでしょうか?

思い込みを抱えながら仕事をしていたりしませんか?

異性をデートに誘う時、思い込みとともに誘っていませんか?

思い込みがあるから、人間関係が上手く行っていないのではないでしょうか?

「私は○○だから」
「断られるかも知れない」
「私に話しかけられるとみんな嫌がる」

思い込みと一緒にいることは、あなたが作った檻の内側でずっと生活していくようなものです。そんな環境では変化も訪れるわけはありません。

その柵を越えるかどうかはあなたが決めなくてはなりません。その変化を起こすのは私ではなくあなた自身なんです。

 

まとめ

では、今回のまとめです。

今回のPOINT

・声を出すための特別な呼吸法は存在しない
・普段の呼吸も声を出すときの呼吸も同じ事が起きている
思い込みはあなたの可能性を邪魔する
・私たちのカラダにできないことをやろうとすると不要な緊張を起こす
思い込みを手放すことが変化に繋がる

発声時に特別な呼吸があると信じている人は、今すぐその思い込みをなくすことをオススメします。

その思い込みは、きっとあなたのカラダに備わっている呼吸のメカニズムを邪魔しているに違いないですから。

その思い込みといつまで一緒にいるかはあなたが決めることなので私にとやかく言う権利はありません。

もしあなたが「今よりもっと上手くなりたい」、「もっと実績を上げたい」、「今よりモテたい」というような望みを持っていたり、変化を望んでいるとしたら、私は喜んでお手伝いをさせていただきます。

ぜひ『ボイスアクティベーション』の体験レッスンに来てみてください。

あなたが思い込みを手放して、あなたが望んでいる声になるための環境を用意してお待ちしています。

 

 

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