吃音は発声練習では改善しない - アレクサンダー・テクニーク的アプローチ

こんにちは。
ボイトレをさせないボイストレーナーのトクガワ です。

 

私はアレクサンダー・テクニークをベースに発声練習をせずに声を変えるレッスンをしています。

きっと、日本でこのアプローチをしている人はほとんどいないと思います。(ただ私がお会いしたことなかったり、知らないだけかも知れませんけど)

この『声のトリセツ』で発声に関する色んな情報を発信していると、皆さんそれぞれのお困りごとやお悩みに役立っているようでとても嬉しいです。

そんな中、最近、吃音に悩む方からの相談が多く寄せられるようになりましたので、私なりの考えを綴りたいと思います。

先に断っておきますが、私は医療関係者ではありませんのであくまでも仮説です。

そして私がこれから綴ることがすべての方に当てはまる唯一の正解ではありません。

もちろん、吃音を専門に研究されている皆様に敬意を払うと同時に、その方々の主義主張と戦う意図はありませんのでご承知ください。

 

私は吃音は発声練習では改善しないと考えています

ずいぶん前に「どもり症で悩んでいますが、ボイストレーニングに行っても改善されませんでした」という社会人の男性の方がレッスンに来られました。

その男性が通ったボイストレーナーの方がどのような理論をお持ちかは私のあずかり知らないところではありますが、ボイストレーニングでどんなレッスンをしたかと伺うと、発声練習と音域を広げる練習がメインだったとのこと。しかも教わったボイストレーナーはお一人だけではないそうです。2,3人のボイストレーナーに習ったことがあるのですが、概ね似たようなレッスンだったと。

発声練習というと、よくテレビでアナウンサーの方の研修風景などで見かけるアレです。そして音域を広げるというのは、どちらかというと歌を歌いたい方が取り組むもの。私はこのような練習では吃音は改善しないのではないかと考えています。いや、むしろ吃音が強化されてしてしまうのでないかとさえ思います。

なぜこのような発声練習や音域の練習からのアプローチをとる人が多いかというと、多くのボイストレーナーは声を出すことを「喉頭だけ」で行っていると考えているからでしょう。

私も何人かの方にボイトレを習ったことがあります。(声が出せなくなったときにね。私がなぜ声を出すことができなくなったのか、その時のストーリーはプロフィールに書いていますので読んでください。)

その時の教わったのはやっぱり発声練習や音域のトレーニングでした。その練習を通じて一体何の獲得を目指しているかというと、喉の筋肉を鍛えるためのトレーニングだそうです。

いやいや、発声は喉だけで行われているのではありません!

発声はカラダのすべてで行われているもので、全身の共同作業なんです。だから喉の筋肉を鍛えても私の声が出ない問題は解決しませんでした。だから吃音の症状も、発声練習のようなトレーニングを繰り返すだけでは効果はほとんどないのでは?と私は考えているのです。

「声を出すこと」をトレーニングしても意味がありません。

それよりも重要なのは「どうやって声を出すか?」なのです。つまり、WhatではなくHowが重要なんです。

 

目的なき練習は、ただ習慣を強化するだけ

ただ声を出すことだけを練習しているとね、声についての悩みは一向に改善しないと考えています。あくまで私の考えなので異論や反論があるかもしれません。けれども、それは私にとって事実でした。

私が声を出せなくなってしまったとき、多くの人は私に「声を出すこと」の練習をさせました。でも全く役に立たなかったのです。一向に改善しない状況に、私はだんだんと落ち込んでいきました。指導してくれる方からは「練習が足りないから」だといわれ、さらに落ち込みました。

その時に気づいたことは、ただ繰り返し練習しても意味がないということでした。

しかし、それを教えてくれる人は私の周りにいませんでした。どうすれば良いかを教えてくれる人もいませんでした。

そんなときに出会ったのがカラダの使い方思考の使い方を学ぶことでした。つまり、声を出すことについてのHowを考えることです。

ただ声を出すことの練習をしてしまうと、声を出すことができない状況をより強化してしまいます。声を出すことができないカラダの使い方や思考の使い方をしているのに、その状態で練習を繰り返すということはそのカラダの使い方や思考の使い方をより定着させることになります。つまり、声を出すことができない状況が強化されてしまうのです。

だから、カラダの使い方や思考の使い方を見直し、「どうやって声を出すか?」について考えることが大切なのです。

 

吃音に悩む方におすすめしたいこと

私は吃音に悩む方がレッスンに来られたとき、まず初めにお伝えしていることがあります。それは私たちのカラダに備わっているメカニズムです。

多くの方は知らないのですが、私たちのカラダにはあるメカニズムが備わっています。それは「カラダの構造に反した使い方をすると、機能が阻害される」というものです。

残念ながら、現代に生きている人の多くはカラダの構造に反した使い方をしています。特にスマートフォンを使っているときなんて、カラダの構造に反しまくった使い方をしています。電車の中でスマホを触っている人を見ると、一発で分かります。ただ、あなたがメカニズムを理解したならのお話ですけれどね。ちなみにスマートフォンを使うことが悪いと言っているわけではないので勘違いなさらずに。

言い換えれば、私たちは毎日の生活を通じてカラダの構造に反した使い方を練習していると言っても過言ではないでしょう。

このメカニズムが知りたい方は私が書いた『読むだけで理想の声になれるE-Book』を読んでいただければ分かります。

このメカニズムを体験していただいて理解していただいたなら、次のステップです。

声を出すために必要なことを知ることをオススメします。

多くの人は声を出すために必要なことを、あまり考えていません。発声について、まったく何も考えていないのです。まぁ、考えなくても声は出せますからね。

ところが、吃音に悩む方は声を出すことについてかなり考えておられます。あくまで私のレッスンに来てくださった方々とお話しさせていただいた私の体験によるものですが。

声を出すことについてたくさん考えておられる印象を受けるのですが、ある部分に集中しているようにも受け取ることができるのです。特に、口に集中しているような印象を受けました。

なので、私はレッスンに来てくださった方には声を出すために必要なことをお話しています。

 

よく使う例は弦楽器に例えること。

例えばギターで音を出すとき、何が起きると音が出るでしょうか?

ギターやバイオリンのような弦楽器は、弦が振動することで音が生まれます。でもギターやバイオリンは自分自身で弦を振動させることはできません。人間か他の誰かが弦を弾かなければ音は出ないのです。私たちがギターで音を出すときには、指やピックで弦を弾きますよね。バイオリンだったら弓で弦に圧をかけます。

これを私たちの声に置き換えてみて考えてみてください。

私たち人間が音を出すためには、声帯ヒダが振動しなくてはなりません。私たちが出すことのできる音、つまり声を出す為には声帯ヒダを振動させるためのものが必要なのです。それは、肺から押し出された空気なんです。

どうも、私のレッスンに来てくださった吃音に悩んでおられる方のカラダの使い方を見せていただくと、多くの人は弦だけで声を調整しようとしているような印象を受けるのです。つまり、声帯ヒダやその周辺をどうにかすることによって、改善を期待しようとしているように見受けられるのです。

当然ですが、発声は声帯ヒダやその周辺だけをなんとかすれば変わるものではありません。

この『声のトリセツ』でも何度も書いていますが、発声は私たちのカラダのすべてで行われている共同作業なのです。

当然、肺から息を押し出すことも腕や脚の使い方も背中や首の使い方もすべて発声に影響を与えるのです。

そしてほとんどの人は、そのことを知りません。発声がカラダ全体の共同作業であるにもかかわらず、喉周辺だけで何とかしようとしているのです。

それでは先ほどの例と一緒で、より症状を強化してしまうようなことにもなりかねません。

だから、声を出すときにはカラダ全体の共同作業だと言うことを知って欲しいのです。

ちなみに先ほどから「声帯」とは書かずに「声帯ヒダ」と書いているのには理由があります。その理由を知りたい方は【「声帯を鍛える」なんて無駄なこと、いつまでやってるの?】に書いていますので、こちらもあわせて読んでいただくことをオススメします。この記事では発声の仕組みももう少し詳しく紹介していますので、きっと役に立つはずです。

声を出すことはカラダ全体の共同作業である

このことについて納得していただけたでしょうか?

もし納得できない方のために、ある方とのレッスンのエピソードをご紹介します。

 

ほんの少しのアイディアが、発声に大きな変化を生む

ある時、私のレッスンに20代後半の男性(仮名:おさむさん)が来てくださいました。30歳を目前にして転職活動をしておられる中で、声の悩みをお持ちとのことでした。

おさむさん

幼少の頃から吃音の症状がありましたが、大人になるにつれて落ち着いてきたのですが、日常生活でもふとしたときや緊張したときなどに吃音の症状が出てしまうことがあります。

年明けから転職活動をしていて、面接の時にも何度かそれがありました。

今までは人前で話す機会もそれほど多くなかったのですが、春から新しい職場で働くことになり、そこでは人前で話す機会や電話で営業をする機会が多くなりそうで、不安を感じています。

そこで、私はおさむさんに人前で話す時のカラダの使い方を見せていただきました。

レッスンを通じて、おさむさんはどんな体験をしたのでしょうか?

たった数十分のレッスンで、おさむさんには大きな変化が起きたようです。

 

たった数十分のレッスンでなぜ結果が出るのか?

おさむさんの例はあくまで一例なので、すべての方にこの方法が役に立つかどうかは分かりません。

私がおさむさんのカラダの使い方を見た上で、「きっとおさむさんにはこれが役に立つに違いない」と思って私はアイディアをお渡ししています。

当然、それが効果に繋がらないこともありますから、その時はまた別のアイディアをお渡しします。

私のレッスンはこんな風にすすめていくので、あなたが今までの受けたことがあるレッスンやトレーニング、セミナーの内容とは大きく違っていると思います。

でも、ほぼ必ず結果が出るんですよね。

なぜかというと、私が扱っているのはカラダの使い方や思考の使い方だからです。つまり、あなたが声を出すときのプロセスを変えるためのレッスンをしているのです。

プロセスが変われば結果が変わるのは当たり前ですよね?

あなたは声を出すときのカラダの使い方を考えたことはありますか?もし考えたことがないのであれば、考えるだけでプロセスがほんの少し変わります。

もし考えたことがあるのであれば、あなたのカラダについての間違った知識を正しい知識で上書きすれば、あなたが声を出すためのプロセスは変わります。

だから結果が変わるんです。

おさむさんは、これまで声を出すことをほぼ習慣で行っていました。それでも声を出すことはできます。でもおさむさんはご自身の習慣の使い方で声を出していて、いつもその使い方をしていたから、吃音という症状に悩まされていたと私は考えています。

でも私とのレッスンを通じて、習慣の使い方ではない新しい使い方を知りました。口周辺を意識するという発声についての誤解を取り除き、正しい発声の仕組みでアップデートすることで、プロセスが変わったわけです。

だから、おさむさんはこれまでに体験したことのない新しい体験をすることができたのです。

つまり、おさむさんの発声のプロセスを変えることが彼の悩みを解決するために必要なことなんです。

私のレッスンのエピソードをお話しすると、たまにこんな風に言われることがあります。「トクガワさんって魔法使いですか?」って。嘘のように聞こえますけど、ホントに聞かれるんです。

私は魔法使いでも何でもありません。普通の人間です。ボイトレをさせないボイストレーナーとして、私はただ声を出すときのカラダの使い方と思考の使い方についてのアイディアをおさむさんにお渡ししただけです。

だから私がおさむさんの変化を起こしたのではありません。

今回おさむさんが体験したことは、おさむさんご自身で起こしたことなんです。

もしおさむさんが継続してプロセスを変える取り組めば、さらなる効果があるのではないかと信じています。

もちろん、あなたにもできるはずです。

まとめ

それでは今回のポイントをまとめておきましょう。

 

今回のPOINT

吃音を改善したいと望む方に、必ず意識して欲しい3つのポイント

・発声は喉だけで行われているのではない。発声は全身で行われている
カラダの構造に反した使い方をすると、機能が阻害される
・吃音の症状を改善するには、習慣化されたプロセスを変える

この記事のはじめでも断っておきましたが、これはあくまで私の見解です。そして私は吃音の研究者ではありません。専門に研究されている方々には敬意を払っていますし、その方々の主義や主張と議論するのが目的ではありません。

私のレッスンに来てくださった方との実体験に基づく私の見解です。

だから、おさむさんと同じ方法がすべての方に当てはまるものではありませんし、当然、他の方がレッスンに来られておさむさんとは別のアプローチで症状が良い方に変化し始めた方もおられます。

ご自身の症状に悩み、それを改善したいという望みを持って行動し実践している方には結果が生まれます私は、プロセスを変えるためのサポートをしているだけです。

次はあなたの番です。

もし、ご自身の状況に合わせた個別のサポートが欲しい方は、『ボイスアクティベーション』の体験レッスンにお越しください。

あなたの発声のプロセス、つまり声を出すときのカラダの使い方や思考の使い方を見させていただいて、役に立つアドバイスをさせていただきます。

 

 

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