こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
リモート会議やテレビ通話と、離れていても気軽にコミュニケーションがとれる時代。
しかし、時代は変わっても、コミュニケーションには「会話」が不可欠ですよね。
話し方を改善して、コミュニケーションを円滑に進めたり、自分に自信をもって会話ができるようになりたい!という方、改善策のひとつとして「ボイストレーニング」を試してみませんか?
なんとなく歌がうまくなるためにすること、というイメージがあるボイトレですが、目的に合わせたボイトレは、実は全ての人に試す価値のあることなのです。
今回はボイトレの誤解から、本当に効果のあるボイトレの必須項目などをご紹介します!
もしかしたらボイトレをきっかけに、あなたの人生まで変わってしまうかもしれませんよ!
● ボイトレは歌を上手に歌うためだけのものじゃない!
● ボイトレで得られる効果
● 効果的なボイトレで行われているトレーニング声がかすれる原因
話し方を改善したい!こんな悩みはありませんか?
「話し方を改善したい」といっても、人によって悩みは様々です。
家族や気心知れた友人との会話では問題ないのに、人前に立つと緊張してうまく話せないという方。
もともとの声が小さくて聞き取ってもらえない、よく聞き返されてしまって、会話をするのに恐怖を感じてしまう、という方。
会社がリモートワークになり、以前よりも人と話す機会が少なくなってしまい、なんだかどうやって話せばいいか分からなくなってしまった方。
今置かれている環境や、あなたの性格、習慣によって、それぞれいろんな形ではありますが、「話し方を改善したい」と考えている方は多くいらっしゃいます。
ビジネスでもプライベートでも、欠かすことの出来ない「会話」でストレスを感じてしまったり、大きな悩みを抱えてしまったりしていては、支障が出てしまいますよね。
ボイトレは歌い手だけのものではない
みなさんは、「ボイストレーニング」ときいてどんな様子をイメージしますか?
明るく元気なボイストレーナーさんが、キーボードの前で生徒と一緒に発声練習をする姿が思い浮かぶ方も多いと思います。
歌手の方や、歌を歌うのがうまい人、歌を歌うことが好きな人が、技術の向上のために受けるイメージがある方がほとんどです。
しかし、それは大きな勘違い。
歌だけでなく、話し方も、ボイトレによってより良いものにすることができます。
歌う時だけではなく、普段話すときも、声を出していますよね。
発声は、プライベートでも仕事でも、欠かすことのできないコミュニケーション手段の一つです。
よりよい発声で、よりよい話し方ができるようになれば、あなたの人生はより豊かなものになります。
ボイストレーニングは、歌を歌う人に限らず、自分の人生をよりよくしたいと感じている全ての人に必要なモノなのです。
ボイトレで得られる効果
さきほど、「自分の人生をよりよくしたいと感じている全ての人に必要」とお伝えしましたが、具体的に、ボイトレをするとどんな効果が得られるのでしょうか。
ボイストレーニングは、「発声を改善する」ためのトレーニングです。
会話の際に絶対に必要な発声を改善することができれば、必然的に話し方も改善されて、会話の相手に与える印象がぐっと良くなります。
会話の印象がよくなると、自然とコミュニケーション能力も高くなります。
会話の相手に、「話していて気持ちがいい」「印象がいい」と思ってもらえれば、会話も弾みますし、自然と自信をもって話せるようになるので、コミュニケーションが円滑にすすんだり、より多くの人と自然に気持ちのいい会話ができるようになるのです。
印象のいい話し方やコミュニケーション力が身に付くと、プライベートはもちろん、ビジネスでもとっても役に立ちます。
就職や転職の面接、大切なプレゼンなど、あなたのキャリアに大きく関わる大切な場面でも、「印象のいい声」はあなたを助けてくれはずです。
どんなトレーニングがあるの?
発声する時のあなたのカラダの仕組み、カラダのクセや習慣を知ることから、ボイストレーニングは始まります。
効果的なボイストレーニングの必須項目はおおきく2つです。
①発声に関わる筋肉を効果的に使うことができるようにする
人間が声を出すとき、どこの筋肉が動いているか知っていますか?
まずは、発声に関わる筋肉のことを知り、それを効果的に使う方法を学びます。
声を出すときは全身の筋肉を使いますが、おもに「表情筋」「呼吸筋」「喉頭懸垂機構」などを使っています。
「表情筋」は、聞いたことがあるという方も多いですよね。
声を出すとき、会話をするときは、口はもちろん、口角をあげたりなど表情筋をたくさん使っています。
顔全体の表情をつかさどる「表情筋」をどのように使うかで、発声の仕方にも変化が現れます。
「呼吸筋」は、呼吸をするために使う筋肉の総称で、横隔膜などがあげられます。
発声には呼吸は必要不可欠。発声について考えるときは、呼吸のこともセットで考える必要があります。
呼吸筋について詳しく知りたいならこちらを読んでください!
横隔膜について誤解がなくなるはずです。
≫ 「横隔膜を意識して」って言うけど、アナタどれくらい知ってるの?
「喉頭懸垂機構(こうとうけんすいきこう)」って皆さん聞いたことありますか?
名前の通り、喉頭に懸垂する形でついているものです。
数多くの筋肉が入り組んでいて、それぞれの役割を果たすことで、声帯やその周辺に必要な緊張を生み、声を出すことを助けてくれます。
喉頭懸垂機構については、こちらの記事に分かりやすくまとめています。
過去には喉頭懸垂機構を知るだけで発声の悩みが改善したという事例も!
≫ 大きい声を出すと、すぐに声が疲れる・枯れる理由
まずは発声のために使う筋肉のこと、カラダのことを正しく知ることから、発声改善の道筋がみえてきます。
②余計な緊張や力みをなくす
よく「リラックスして」や、「力を抜いて」と簡単にいうトレーナーや指導者がいますが、実はこれはとっても難しいこと。
声を出すこと、話すことは、普段から習慣的に行っていることです。
「会話をしたいから、声を出すためにここの筋肉を緊張させて、このタイミングで息を吐こう!」と考えながら会話をしている人は誰一人いませんよね。
誰もが、自分自身が身につけてきた声の出し方、話し方で、何も考えずに無意識に声を出し、会話をすることができます。
しかし、自分自身が身につけてきた話し方が、「余計な緊張や力みだらけ」のものだったらどうでしょうか。
自覚があったとしても、そうでなかったとしても、長年身につけてきた話し方を「リラックス」や「力を抜く」などのふわっとした指示で変えることは出来ません。
発声や話し方で悩むほとんどの方が、カラダに余計な緊張や力みをかけてしまっています。
あなたのカラダが無意識のうちに、特定の筋肉に「緊張して!」「力を入れて!」と指示を送るクセをつけてしまっているのです。
あなたのカラダは声を出すための楽器です。
カラダ全体を楽器として、余計な力みや緊張を取り除き、整える必要があります。
具体的な方法やポイントは、E-Bookにまとめてありますので、是非ダウンロードしてみてくださいね!
≫ E-Bookをダウンロードする
上の二つを理解し、意識して取り組むことが、発声練習をやるうえでのスタートラインです。
逆に言うと、上の二つを理解していないのにいくら発声練習をしても全く意味がありません。
世の中で「ボイトレ」を謳う指導者やトレーナーは、「発声練習」や「早口言葉」に取り組ませる人がほとんど。
しかし、先の二つを全然理解せず、トレーナーに言われた通りやみくもに「発声練習」や「早口言葉」に取り組んだところで効果が出ません。
そればかりか、今ある良くないクセをわざわざ練習して、どんどん強化していってしまうのです。
そもそも、トレーニングのやり方や練習方法は、実はあまり重要なことではありません。
たくさんの練習をこなしたり、トレーニングをしたりすることで得る達成感や満足感は気持ちのいいものですが、あなたがどんなことを意識して、どんなふうに取り組んでいくかが一番大切なことなのです。
「頑張った感」や「うまくなった感」に惑わされず、トレーニングの意味をしっかり意識することから、トレーニングが始まると言っても過言ではありません。
まとめ
ボイストレーニングは、全ての人にとって、取り組む価値のあるものです。
きちんとボイトレに取り組むことができれば、
・相手に与える印象が良くなる
・コミュニケーション能力が上がる
・結果的にキャリアにも役立つ
などの良い効果をたくさん得ることができます。
そして、ボイトレで効果を得るためには、
・発声に関わる筋肉について知ること
・余計な緊張や力みをなくすこと
の2つをしっかり抑えることができていなければ、時間もお金も無駄にしてしまいます。
しかし、この2つがしっかり理解できるスタイルでレッスンをしてくれる指導者やトレーナーはとっても少ないのが現状です。
ひとりの指導者のやり方で満足してしまわずに、まずは様々な指導者のレッスンを体験して、あなたのカラダのことや、あなた自身と向き合い、考えてくれる先生かどうかを確かめてみてください。
あなたの目的や、悩みに合った解決策を考えてくれる先生にきっと出会えますよ!