過去のメモを見返していたら、面白いものが出てきたのでシェアします。

2年前、 『IT Pro EXPO 2012』 に行った時に参加したセッションでの覚え書きです。

セッションのタイトルは
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【自分を変える】 行動科学でイノベーション
~「できなかった自分」を「できる人」に変える科学的方法 ~
ーーーーー

今振り返ってみると、アレクサンダー・テクニークの考え方や、Actors's Rings SYMBIONにて樋口隆則さんから教わった演技構築のアプローチに近いものがあります。

近いうちに、行動科学の観点から、声優・ナレーターのパフォーマンスの質を上げるというテーマで書いてみようと思います。

では、ここからが覚え書きです。
ほぼ当時のメモのまま掲載しますので、もう少し詳しく知りたいという箇所がありましたら遠慮なくLINEから質問してください。お待ちしております!

「行動科学マネジメント」とは?

これまでの「やる気」や「結果」にフォーカスしたアプローチとは異なり、
「行動」に注目したのが特徴である。

具体的には・・・
ビジネスにおける様々な行動をブレイクダウンし、
実行可能な単位に落とし込むことで、小さな成功を何度も積み重ねる仕組みとなっている。

これを継続するための「リインフォース」は、
結果に対する報償を非金銭的なものとすることで、
成果主義的なプレッシャーを感じさせることなく動機付けを無理なく与えることができる。

「続ける」ことの大切さ

いかにスモールゴールを設定してステップアップしていけるか?

「再現性」があるか?
いつ、どこで、だれがやってもできるかどうか

職場での人間関係作り

自己紹介の時は、自分の仕事以外の顔が見える自己紹介をする。
相手の自己紹介が終わったら大きく拍手する。

行動科学マトリクス

行動できない理由は二つ
1.やり方が分からない
2.やり方が分かるが継続できない

「やり方」とは知識と技能
8割は1.に該当するので、知識と技能で解決できる(①)

2.はセルフマネジメントが大切
「根気・やる気がない」ではなく、いかに続くことが出来る環境を作るか?(②)

1.への対策は「具体的な行動を指示・説明する」

Step1.結果に直結している行動を分解・言語化
Step2.チェックリスト化
Step3.技能の反復トレーニング。系統的脱感作

徐々に慣れるステップを踏ませる
水泳なら顔につけることからスタート。

2.を解決するためのセルフマネジメントは、行動レベルまで分解すること

MORSの法則にならって
M Measured 計測できること
O Observable 見る、聞くことが出来る
R Reliable 3人以上が同意すること、信頼できること
S Specific 誰が何をどうするか、明確化されていること

【演習1】

「ペットボトルのお水をコップに注ぐ」を分解してみる

・ペットボトルを左手で持つ
・右手でキャップに触れる
・右手でキャップを回す
・テーブルにキャップを置く
・コップを右手で持つ
・左手に持ったペットボトルの先を
右手で持ったコップの縁につける
・左手を傾けてペットボトルの底を上にゆっくり傾ける
・満足できる料の水が入ったら左手を下ろす
・ペットボトルを置く

模範解答は27ステップ!!
・ペットボトルを見る
・ペットボトルに手を伸ばす
・ペットボトルを取る



注意
「どばっといれる」で説明していませんか?
ポイントはステップを詳しくすること。

【演習2】

では、「行動」とは?「行動でないもの」とは?

・絆を深める
・ダイエットをする
・英会話をがんばる
・きちんと整理整頓する
・モチベーションを上げる
・友達とコミュニケーションする

実は全て「行動でないもの」です。

上記を伝えても、相手は具体的に何をしていいか分からない。
それは「行動」ではありません。

「絆」は抽象的。
体重を落とすためには「走る」「泳ぐ」という動作が必要。
「がんばる」という動作はない。精神論です。
「整理整頓」って何をどうするの?
「モチベーション」も体の動きが分からない
「コミュニケーション」は「会話」や「スキンシップ」に置き換える

やったら評価できるものに変換する。
ここでの評価とは「誉める、認める、達成」など。

【演習3】

変換してみる

・電車でのマナーをよくする
- ケータイをマナーモードにする
- お年寄りに席を譲る
- 音楽のボリュームを下げる

・夫婦仲良くする
- 毎日手をつなぐ
- 今日の出来事を報告しあう

・積極的に仕事をする
- 分からないことを質問する

※15分以上や3回以上など、数値化できるものがあるとなおGood

では、「顧客第一主義」を行動まで分解できるのか??
具体的に何をするか、どうすればいいか?

SOHOの仕事は、いかに現場の行動を変えて継続させられるか。

【まとめ】

最終的なゴールは遅くていい。
サブゴールをいかにたくさん、いかに具体的に設定できるか。
まずは一週間後、次は二週間後。
人は三週間続けば習慣化する。

英語を話せるようになりたいなら
まず20分英語を聞く。
スタートのハードルは低く。
次第に回数・時間を増やす。

短期間でやろうとしない。
「ラクに楽しく」がポイント。

年収は自分のビジネススキル。
年収を増やしたいなら年収の10%を投資しなさい。

「問題解決力が高い」というのは「パターンを多く知っている」ということ。

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覚え書きは以上です。

何か参考になることがあれば幸いです。

そういえば先日、BodyChance仲間のみゆきさんのブログで
ジョギングを始めるための最初のスモールゴールについて紹介されていました。
http://vnmiyuki.hatenablog.com/entry/2014/09/01/214525

正解は「玄関にジョギングシューズを置く」こと。

先日の記事で 自分を変えたいなら、まずは朝パジャマをたたむことからはじめる ということを紹介しましたが、これも行動科学の観点から考えると、スモールゴールなんですね。

それを達成すると、次のスモールゴールは自然にわき上がります。

この積み重ねが、数年後の自分を大きく変えるんですね。

そして、その結果を楽しみながら、無理せず継続することが大切ですね。

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