身体を動かすとき「リーディングエッジ」を意識するとカラダは本来の動きを取り戻します、と以前紹介しました。→「リーディングエッジが与える効果」
そのカラダでパフォーマンスをすると、いつもより良質のモノが生まれます。
カラダがとても自由に動くことができる状態ですから、よりスムーズな、ダイナミックな動きができるからです。
今回は、そのリーディングエッジをより効果的に使うためのヒントをご紹介します。

リーディングエッジを意識し始めると起こりがちなのが「答え合わせ始めてしまう」こと。

例えば、パフォーマンスをしながら「今、私はリーディングエッシを使えているかな?」と考えてしまうような状態です。

例えば、原稿を持ち上げるときにリーデングエッジを原稿にしたとしましょう。

原稿はあなたの身体の部位ではありませんから、神経は繋がっていません。
実際に原稿に設定したリーデングエッジが機能しているかなんてわかりません。
もちろん原稿に聞いても答えは返ってきません。

なのにリーデングエッジの答え合わせが始まると「原稿を持ち上げる」という目的のために設定したリーディングエッジなのに、「リーディングエッジを正しく使う」という目的に化けてしまいます。

これを解決するための方法です。

リーディングエッジを口に出しながら動作をしてみましょう。
原稿をリーディングエッジにしたら、「原稿」と口にしながら動かしてみるのです。

より効果を確かめるのなら、体操などの一連の動きで試してみましょう。
体操の時はリーディングエッジは絶え間なくいろんな部位になります。
腕を伸ばすときは指先、カラダを前に曲げるときは頭、など、カラダの動きにあわせてリーディングエッジを変えた方が体操の効果を存分に受けることができます。

その動きにあわせて、リーディングエッジを口に出してみましょう。

意識が「リーディングエッジを使うこと」に向かい、余計なことを考えなくなります。

ここでの余計なこととは、「リーディングエッジの答え合わせ」。

答え合わせは、自分の動きを振り返ることでもありますから、答えあわせしながらだと常に立ち止まりながらパフォーマンスしていることになります。

「本番中に自分のパフォーマンスを振り返りながら修正することも必要じゃないか」と思われるかもしれません。
でも振り返ることは必要ありません。振り返らずともあなたのカラダはそのことに気がつきます。
「あれ?今何か違ったな」と。
ここで何が違ったのかを探しに行くことが振り返ること。
本番は進行しているのにあなたのカラダはその反対、過去に意識を向けようとしている。
果たして、これは必要でしょうか?

パフォーマンス中の違いに気づいたら、振り返るよりもリーディングエッジを思い出してください。
その名の通り、リーディングエッジがあなたを上手く導いてくれるはずです。
自分のカラダを信じましょう!

 

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