こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
今回はシリーズ「あなたが知らない声と呼吸とカラダの関係」の第二弾です。
2016年6月、私はシアトルに1週間ほど滞在していました。毎年シアトルに1週間ほど滞在して、師匠からたくさん学んでいるんですけれども、この年は呼吸というテーマについてじっくり考えました。
なぜなら世の中の9割の人が呼吸について誤解しているからです。
呼吸についての誤解は、発声についての誤解に繋がります。つまり、世の中の9割の人が発声について誤解をしているわけです。
それがあなたの悩みの原因になっています。
声が小さい、声が通らない、何度も聞き返される、人前で話すのが嫌だ、恥ずかしい、コミュニケーションが苦手、・・・あなたの悩みを解決できる方法があるとしたら、知りたくないですか?
このシリーズを読むだけできっとあなたの声の悩みが解決する糸口になるはずです。
- 発声について欠かせない「呼吸」の知識をインプットする
- 脊椎の使い方は呼吸に影響を与える
- 脊椎の使い方次第で、声は良くも悪くも影響を受ける
誰も知らない声と脊椎の関係
発声改善士としてレッスンをしていますが、多くの人が知らないんです。「声と脊椎の関係」について。きっとあなたも知らないはずです。もし知っているならこの記事にたどり着いていないはずなんです。
なぜなら、この記事にたどり着くということは声について何らかの悩みを持っていたり、望みを持っているからなんです。
・声が小さい、通らないせいで、あなたが話していると相手から何度も聞き返される
・人前で話すことが苦手、あまり得意でないからそんな場面を避けるようにしてい来ている
・声やコミュニケーションにコンプレックスがある
そんな悩みを解決して、手に入れたい望みがあるはずです。
でもね、インターネットで手に入る情報なんて、結局は役に立たないものが多いんです。ほとんどがノウハウだし、みんな似たようなことを言っているから、どのサイトを見てもあまり役に立たないことばかり書いているのです。
もしネットで本当に役に立つ情報があるなら、そもそもあなたの悩みはもうすでに解決していて、あなたが望んでいることが実現しているはずなんです。
でもそうではないわけですよね?
悩みがまだ解決していなくて、望みもまだ実現していない。だからあなたは色んな情報を探して私のサイトにたどりついたはずなんです。
それはとてもチャンスだと思います。
今回のテーマは声と呼吸と脊椎の関係です。きっと、このテーマをあなたに教えてくれる人今はまで誰1人もいなかったはずですから。
あなたが今まで知らなかった情報を手に入れることだができるのです。
この記事を読み終える頃には、あなたの悩みを解決するためのヒントやきっかけが見つかっているでしょう。
あなたが今までしてきたことは、悩みを悪化させてきただけ
でもこの記事を読む前に知って欲しいことがあります。
それはあなたが想像していないことかも知れないので、心の準備をしてから読んでくださいね。
今まであなたがしてきたボイトレや練習は、あなたの悩みを悪化させてきただけです。何一つ解決に繋がっていません。もし解決しているなら、あなたはこの記事を読んでいないはずだから。
なぜ私がそう言い切れるかというと、2つの理由があります。
まず1つめの理由は、私のレッスンに来てくださる方でボイトレや発声のレッスンを受けたことがある9割の方が「効果がなかった」と言っているからです。もちろん私も声が出せなくなったときにボイトレを受けたことがありますが、その効果は言うまでもありません。役に立つとは思えませんでした。
そして2つめの理由です。私は「発声改善士」として、一般的なボイストレーナーや発声指導者とは全く違うスタイルのレッスンを提供していて、そのエッセンスをこのサイトにまとめているからです。
もしあなたがボイストレーニングや発声練習を一生懸命頑張っているとしたら、きっと目立った成果が感じられなかったり「このまま続けていて本当に効果があるのか?」なんて思っているでしょう?
私はその答えを知っています。ボイトレや発声練習をしただけでは、あなたはご自身の悩みをどんどん悪化させているだけなのです。
さて、あなたには2つの選択肢があります。
A.今まで通りネットで手に入るデタラメだらけのボイトレ理論や発声法を信じ続けるか?
B.今まで手にれた情報やボイトレや発声練習の方法には見切りをつけ、私がお伝えする新しい方法を実践するか?
この2つの選択肢があります。
もし後者の方を選んで、あなたの悩みを解決して、望んでいることを実現したいなら、ぜひ迷うことなくこの先を読み進めてください。
そして前者の方を選んで、今まで通りの方法をこれからも活用し続けたいなら、これから先も今までと同じ悩みをかかえつつ、毎日の生活を通じて悩みをより悪化させていくでしょう。
あなたはどちらを選びたいですか?
脊椎の使い方を変えるだけで呼吸が変わる
ここからは、新しい方法を実践して、悩みを解決したり望んでいることを実現したい方だけ読んでください。
今まで通りの方法をこれからも活用し続けて、これから先も今までと同じ悩みをかかえつつ、毎日の生活を通じて悩みをより悪化させていきたい方は絶対に読まないでください。そんなあなたがこの続きを読んでしまうと、悩みが解決するヒントが見つかってしまい、確実に変わってしまうので本当に読まないでくださいね。
これからあなたにお伝えする方法、それは「脊椎の使い方を変える」ということです。たったそれだけで呼吸は大きく変わります。今あなたがしている呼吸よりも効率が良くなります。そしてそれは声が変わることを意味します。発声には呼吸は欠かせませんから、呼吸が変われば声が変わるのは当たりまえなんです。
でも多くの方は自分の呼吸を邪魔しながら日常生活を送っているのです。その邪魔を取り除くだけで変化が起きるのは何も不思議なことはありません。まぁ、あなたは自分で自分の呼吸を邪魔しながら生活していると言うことにすら気付いていないので不思議に感じるかもしれませんけどね。
脊椎の使い方をどう変えるか?と説明する前に「そもそも脊椎ってなんですか?」というあなたのために解説しておきますね。
脊椎について理解しよう
無料プレゼントしているE-Bookなどで何度も脊椎のことを紹介していますが、おさらいも兼ねて脊椎についてもう一度解説しておきますね。
まずは次の画像を見てください。
これは私たちの脊椎を横から見た画像です。
背骨と呼んでいる人もいるので1本の長い骨だと思っている人もいますけど、違います。24個の骨が連なって脊椎を構成しています。
そしてカタチや機能によって3つのグループに分けられます。首の部分と胸の部分、腰の部分です。赤線を引いているのはその区分の分かれ目です。
首の部分は頸椎(けいつい)、胸の部分は胸椎(きょうつい)、腰の部分は腰椎(ようつい)という名前がついています。
頸椎は7つ、胸椎は12、腰椎5つあって、合計24コの骨で脊椎を構成しているわけです。
先ほどの画像を見ていただくとわかるとおり、ゆるやかなカーブを描いています。
本来はこのゆるやかなカーブがあってカラダのバランスを支えたり、神経を保護したり、様々な役目を担ってくれているわけですね。
でもスマホのようにさまざまなデジタルデバイスに夢中になっている人たちは、このゆるやかなカーブを押し潰したり無理に直線的にのばしながら使っています。ストレートネックなんてその象徴です。
また、下に行けば行くほど、上からの重みを支えるために、ひとつひとつの骨は大きくなります。この24コの骨たち、ひとつひとつの椎骨の間には椎間板というショックアブソーバーの役割をするものがあります。
椎間板も、カラダの微細なバランスを整えることに貢献しています。
ちなみに椎間板ヘルニアという言葉がありますが、これは椎間板に過度なプレッシャーがかけられたせいで椎間板が通常とは異なる状態になり神経を圧迫することで生じるものです。
脊椎は、私たちのカラダのど真ん中で、あらゆる行動のサポートをしています。
だからこの脊椎の使い方1つで呼吸や発声をはじめ、カラダのあらゆる動きが変わります。可動性や柔軟性、動きやすさや居心地の良さ、見た目の印象まで変わってしまうんですね。
呼吸時に脊椎は何をしているか?
あなたのように声について関心があったり、興味がある方、または声やコミュニケーションについて悩みを持っている方は、きっと呼吸にはとても関心を持っているはずです。
なぜなら、声について調べていると呼吸のことは必ず耳にしますからね。
それは当然です。声と呼吸は切っても切り離せない関係にあります。もっと言うと、発声は呼吸の副次的な機能です。つまり、発声というのは呼吸のおまけ機能みたいなものなんです。
とはいえ、あなたも私も、人間は声を使ってコミュニケーションをしますから、今では重要な機能の1つです。
だから呼吸について調べていると、必ずと言っていいほど腹式呼吸は出てくるんですよね。もし「腹式呼吸が大切だ」と考えているなら、その考えは捨て去ってください。腹式呼吸は発声の邪魔をしていますからね。
さて、先ほど脊椎についてこんな風にお伝えしましたよね。脊椎はカラダのど真ん中であらゆる動きをサポートしてくれている、と。
では呼吸のときは何をしているのでしょうか?
動かずにピターッと制止しているでしょうか?
呼吸に合わせて動いているでしょうか?
どちらだと思いますか?
あなたはきっと、呼吸のときの脊椎の動きなんて今まで見向きもしなかったと思います。
この機会に目を向けてあげてください。たったそれだけであなたの呼吸は変わります。つまり声も変わるんです。
なぜなら私たちが呼吸をしているとき、脊椎は動いているにもかかわらず、あなたはきっと脊椎の動きを止めるようなカラダの使い方をしているはずだからです。
もちろん、骨の大きさが変わるわけではないし、ぐいんぐいんうごくわけではありません。目に見えるくらいの大きな動きではないんですね。
呼吸に合わせてカラダのバランスがわずかに変化するので、それに合わせて脊椎もバランスを取るように反応してくれているのです。
でもね、現在に生きている9割の方は、呼吸の時も脊椎の動きを止めているんですよ。電車に乗っている時に周りの方のカラダの使い方を観察しているとすぐにわかりますよ。特にスマホに夢中になっている方に多いですね。
呼吸と脊椎の関係
ここまでの記事を読んで、あなたは「本当に脊椎が動いているの?」と思っているかも知れません。
この『声のトリセツ』でもさんざん呼吸について扱っていますが、改めて解説しておきますね。
まず息を吸うときの動きについておさらいしてみましょう。
息を吸い込むと空気が肺に流れ込んできます。厳密に表現するなら、呼吸筋が収縮することで胸郭内での圧力が変化し、肺に空気が流れ込みます。その現象を私たちは「息を吸う」と呼んでいます。(詳しく知りたい方は『呼吸のトリセツ』)をどうぞ
ここではあえて「息を吸う」と表現しておきますね。
あなたが息を吸うと肺が大きく膨らむわけですよね。そのとき、肺の周りを覆っている肋骨の内側の空間も広がっています。その肋骨の動きと連動するように脊椎もほんのわずかに動きます。
肋骨と脊椎は関節で繫がっています。そしてカラダの動きは筋肉の働きによって起こります。ある筋肉が効果的に働くには、その周辺の筋肉も働くわけです。だから肋骨の動きと脊椎の動きが連動していて当然ですよね。
なのに、9割くらいの人は脊椎を固めるようなカラダの使い方をしているんです。
もし私がお伝えしていることが信じられないなら、電車の中でスマホに夢中になっている人のカラダを観察してみてください。
アタマで脊椎にプレッシャーをかけるようにしていて、脊椎の動きを止めてしまっている人がたくさんいますよ。
そうすることでカラダの色んな所に負担をかけます。カラダの色んな機能を邪魔します。もちろん、発声や呼吸を邪魔するわけです。
もし他の人のカラダを観察しても全くわからないなら、簡単なエクササイズを紹介しますのであなたも試してみてください。
次の3つの方法で呼吸をしてみて、その違いを比べてみてください。
1.いつも通りに呼吸する
2.脊椎を動かないように固めることをイメージし、それをキープしながら呼吸する
3.呼吸に合わせて脊椎が動くことをイメージしながら呼吸する
あなたは、どの方法が一番呼吸しやすかったと思いますか?
3番が一番呼吸しやすいはずです。もしあなたが2番目が呼吸しやすかったと感じるなら、あなたの体性感覚は相当鈍っていますから、今すぐ私の体験レッスンに来ていただくことをオススメします。そうでなければ、この先どんどんあなたのカラダの機能は鈍っていくばかりです。
もし1が一番呼吸しやすいと感じたなら、あなたはほんの少しだけご自分の呼吸を邪魔することが「正解」だと感じているはずなので、その正解にこだわり続けることはあなた自身を縛り付けることになりかねません。
このように、私たちのカラダでは呼吸に合わせて脊椎も動いています。こうやって、脊椎は呼吸のサポートをしてくれているのです。
もし脊椎が動かなければ、肋骨の可動域を制限することになり、肺が膨らむことを押さえつけてしまいます。そうすると空気を取り込む量が少なくなってしまうんですね。それ以外にもカラダのバランスの変化に対応できなくなったり、それを補うために色んな箇所の筋肉が必要以上に働く必要が出てくるのでとても疲れやすくなります。
脊椎が呼吸のサポートをすると、発声が驚くほど変わる
「脊椎が呼吸のサポートをしている」なんてまだ信じられない人がいると思いますので、ここである男性とのレッスンのエピソードをご紹介します。
企業研修やミーティングの斡旋をしている会社にお勤めのおさむさん(仮名)は、仕事上、参加者の方に向けて話す機会が多いのですが、ご自身は声が小さくて悩んでらっしゃる方でした。
おさむさんは、こんな悩みや望みを持っていました。
・声が小さいので聞き返されることが多い
・話すのは好きだが、聞き取ってもらえないのが辛い
・そのため居酒屋など騒がしい場所を避けている
レッスンを通じて、おさむさんはどんな体験をしたのでしょうか?
それからレッスンを重ねていくうちに、おさむさんの表情はどんどん明るくなっていったのでした。
脊椎の動きはカラダ全体のパフォーマンスに影響する
今回のおさむさんとのレッスンにおいて、私が一番重視したのは「脊椎の動き」です。
なぜなら、脊椎の動きはカラダ全体のパフォーマンスに影響を与えるからです。詳しく説明すると長くなってしまいますのでここでは割愛しますが、脊椎の動きを邪魔したり制限したりするとカラダ全体の動きは邪魔されたり制限されます。脊椎が自由に動けるようにするとカラダ全体の動きやパフォーマンスも自由になります。
これについては体験レッスンに来てくださった方には必ずお伝えしていて、必ず体験してもらっていることなので、ぐだぐだ説明を読むより体験してもらえればすぐに理解してもらえるはずです。
今回レッスンに来てくださったおさむさんは、話すことが好きな方でしたが、聞き返されることが多く、意図的に騒がしい場所に行くのを避けているとお話していました。
そして遠くの人に向けて話すことにも悩みをお持ちでした。会場で説明などをしているとき、遠くの人に聞こえているか心配になり、「聞こえません」と言われることもある、と。
おさむさんがその状況に悩んでいて、それを解決したいと望むなら、その状況下に何か解決策に繋がるヒントがあると確信し、その状況ではおさむさんがどんな風にして声を出しているかを知る必要がありました。なので、その状況を想定しておさむさんに声を出してもらったわけです。
そしておさむさんが話しているとき、私が見つけたことがありました。
おさむさんが話し始めるとき、わずかにカラダ全体を縮める動きが見えたのです。
その動きがおさむさんの発声を邪魔しているに違いないと、私は確信しながらおさむさんに後提案しました。
「24個の脊椎の骨が常にわずかに動きながらバランスを取っていることを思いながら、もう一度お話してみてください」
たったこれだけのことを変えただけで、おさむさんの声は変わりました。もちろんおさむさんご自身も声の変化したことに気付いました。そしてその変化はおさむさんにとって望ましいものでした。
なぜこんな変化が起こったのでしょうか?
それはおさむさんがカラダの使い方を変えたからです。特に脊椎は私たちのカラダの真ん中で全てを支えてくれている存在です。呼吸や運動といった人間の機能にも大きな影響を与えます。もちろん発声にも関係しています。
これまではおさむさんはその脊椎の動きを制限するようなカラダの使い方をしていたわけです。私はその制限を取り除くための提案をし、おさむさんが提案を実践してくれたことで、おさむさんにとって望ましい変化が起きたわけです。
私が「声はカラダの使い方と思考の使い方の結果です」といつもお伝えしていますが、今回のおさむさんとのレッスンはカラダの使い方を変えるだけで声が変わるというとても分かり易い実例だったのではないでしょうか?
まとめ
今回のまとめです。
- 発声について欠かせない「呼吸と脊椎の関係」を知る
- 脊椎の使い方は呼吸に影響を与える
- 脊椎の使い方次第で、声は良くも悪くも影響を受ける
- 脊椎を固めると、発声は邪魔される
- 脊椎を自由にすると、発声も自由になる
こんな風に脊椎をどう使うかで呼吸はもちろん発声も大きな影響を受けます。
ところが私たちはそんなことを知らないため、平気で脊椎をガチガチに固めながら声を出しています。
人前で話したり、歌を歌ったり、演技をしたり、声を出す色んなシーンで脊椎を固め、あなたはご自分で発声を邪魔しながら声を出しているんです。
E-Bookにもまとめていますが、脊椎の動きは声に影響を与えるだけではありません。カラダの動き全てに影響を与えます。
このことを理解して毎日繰り返し活用するだけでも、発声練習やボイトレなんかをしなくてもあなたの声は確実にあなたが望んでいる方向に変化します。
とはいえ、そこにも落とし穴があったりするわけですけどね。
例えば、多くの人は1回のレッスンで大きな変化や大きな結果を期待しがちです。でもそんなことはほぼ不可能です。それを邪魔しているのがあなたの習慣であり、あなたの感覚評価です。それを変えていかない限り、周りの人にとっては劇的な変化に見えても、あなたは「なんか違う・・・」と感じて認めようとせず、せっかくの変化をなかったことにしてしまいます。
おさむさんのように、短時間の内に小さな成功体験を重ねることで、それがモチベーションになり、次の行動への好奇心と意欲を生み出します。そしてまた小さな成功体験を重ねる。それが積み重なった結果、振り返って見ると大きな変化を達成していたことに気付くのです。
残念ながら、そのことに気付いていない人が本当に多いんですよね。
でもこの記事を読んでくれているあなたは、そのことに気付いているはずです。
あなたも小さな成功体験を重ねて、おさむさんのような変化を体験してみませんか?
きっとあなたの悩みは解決し、望んでいることが達成できるヒントが見つかるはずです。
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