4/23のレッスンでは発見と気づきがありすぎて、マインドマップノートが賑やかでした(笑)
(前回のレッスンメモはこちらから)
せっかくなのでその中のトピックを一つ掘り下げてみたいと思います。
今回取り上げるのは「腕」
マインドマップノートにもありましたが、
ヴィヴィアンさんの「腕」に対するアプローチ、それはもう衝撃でした。
ヴィヴィアンさん曰く「指はサクランボなのよ」。
私は「？？？？？」です。
事の発端は、レッスンにて腕がテーマになったこと。
・・・と、その前に、声優やナレーターにとって腕を使ってパフォーマンスすることはないから
全く関係ないや、と思われるかもしれません。
ところが、原稿を読んだりセリフを言うときでも、腕はパフォーマンスに影響を与えるのです。
なぜでしょうか？
それを探るために腕の始まりについて考えてみましょう。
（一旦、ヴィヴィアンさんのお話は置いておきます）
では、試しに腕を動かしてみてください。
この時、あなたが動きの始点と感じた場所はどこでしょう？
多くの方は、肩が腕の動きの始点と感じたと思います。
事実、多くの方は「腕の始まりは肩」であると認識しています。
ですが、本当の腕の始まりは肩ではありません。
肩から鎖骨をたどっていって、ちょうど首の下辺り。
左右の鎖骨が繋がるところ（胸鎖関節）です。
ここ ↓
ここから腕は始まっているのです。
胸鎖関節を始点に考えて腕を動かしてみてください。
さっきよりも少ない力で、より大きな動きが可能になっているでしょう？
なぜ腕が原稿を読むときに関係があるかというと、
腕の下側に胸郭があるからです。
胸郭には肺があります。
胸郭の動きが制限されると肺の動きも制限されます。
そしてその胸郭の上に腕があるので、腕の動きが胸郭の動きを制限することがあるのです。
胸郭の動きが制限されると、呼吸に影響を与えます。
すると発声にも影響が出るわけです。
つまり、腕が胸郭の動きを制限するような動作をすると
呼吸も制限され、発声に良くない影響を与えてしまうのです。
というわけで、腕のマッピングも声優やナレーターの発声においてはもちろん
パフォーマンスの質を向上させる為には非常に有効なのです。
と、言うわけでヴィヴィアンさんのお話に戻りますね。
ここからヴィヴィアンさんのお話を私なりにまとめた内容です。
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腕について考える時によく議論されるのが肩甲骨。
肩甲骨を腕に含めるかどうかということ。
でも肩甲骨だけじゃ足りないの。
私は腕の始まりはアタマだと思う。
上だけじゃなくてカラダの下側にも腕の始まりはあって、脊椎の一番下にもあるの。
あなたのカラダと腕の関係を考えてみて。
あなたのカラダが桜の木に例えてみましょう。
体幹が幹、腕が枝と考えることが出来るでしょう。
では指は？
枝の先についているのは何？
実がつくでしょう？
だから指は実、サクランボよ。
桜の木は樹液がある限り、実を実らせることが出来るでしょう。
あなたのカラダにも、血液が流れている訳だから、いつも実がなっている。
つまり指はずっとあなたのカラダ、幹に繋がっているの。
当然、腕もずっと幹に繋がっている。
幹はあなたのアタマから脊椎の一番下まで。
だからあなたの腕は、アタマと脊椎の一番下から腕の始まってるの。
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と、こんな感じです。
私は、腕の始まりは胸鎖関節だと考えていたので衝撃でした。
なんだかとても小さいことにこだわっていたような気が・・・(笑)
アレクサンダー・テクニークを学んでいる中で「私の全てで考える」というアプローチがあるのですが
ヴィヴィアンさんの腕に対するアプローチはまさにその通り！
腕を「私の全てで考える」ことで、今までは感じていなかった動きに気づくことが出来ます。
（腕を動かすとき、本当にわずかな動きが全身で起きています）
今まで感じていなかった動きは、あなたのカラダに新しいスペースをもたらします。
以前「カラダにスペースをあげる」でも記しましたが
カラダにできたスペースはココロ（思考）にも新しいスペースをもたらします。
それが安心や余裕をもたらしてくれるんですね。
同じように、足を考える時も私の全てで考えてみます。
ヴィヴィアンさん、楽しいレッスンをありがとうございました！
