こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
あなたは一日のうちで、人と喋る機会はどのくらいありますか?
朝起きて家族に挨拶をすることからはじまって、会社で上司や同僚に挨拶をして、仕事先の人と電話して、営業先で新規の取引先の方々を前にプレゼンして・・・と挙げればキリがないくらい、めちゃめちゃ多いですよね。
仕事だけに限らずアフター5に同僚と愚痴ったり、休日には友人と遊んだり、就職活動や転職活動をしている方は面接などもありますよね。
そんな数あるシーンにおいて、誰もが経験していることがありますよね。
そう、緊張してうまく喋れない!!
面接とか、プレゼンとか、好きな人をデートに誘う時とか、大事な場面に限ってそんな緊張がやってくるんですよね。
このことについて、きっとたくさんの方が悩んでいることだと考えています。
でも、「緊張しないようにしよう」とか「ノウハウでカバーしよう」といったことは全く役に立ちません。
なぜなら、それが役に立つならあなたは悩んでいないはずだから。
たぶん、ノウハウを使おうとしてもうまくいっていないんじゃないでしょうか?
そんなあなたのために、今回はその解決策についてお教えします。
これを活用すれば、例え緊張したとしても上手く行くはずですよ。
- 緊張対策や面接対策の本が役に立たない理由
- 緊張してうまく喋れないのはカラダの使い方が原因
- 最短で効果に繋げる方法とは?
本を読んだだけでは解決できないこと
面接や自己紹介、セミナーでのプレゼンのように人の視線を集めるシーンで何かを話す時、緊張してうまく喋れないと言うことがよく起こります。
何度も言葉に詰まったり、口が回らずに言葉を噛んでしまったりした経験はありませんか?
どんな人でも人の注目を浴びている中では、緊張してしまうものです。人の視線はそれだけ私たちに刺激を与えるものなんです。
その刺激が「うまく喋れるだろうか」とか「伝わっているかな」とか色んな心配や不安を呼び起こします。
人が目の前にいると、表情や視線が常に変化しますから、そこから色んな情報を受け取るわけです。
「つまらなそうにしているのかな」とか「眠そうにしているな」とかね。
その刺激は、あなたの心配や不安をより一層増やしてくれます。
そうすると私たちのカラダは少しずつ固まります。いや、カラダを固めるように働きます。よくいう「緊張でガチガチになる」というやつです。
こんな時に「緊張しないようにしよう」というのは逆効果。そんなことを考えてしまおうものなら、さらに緊張してカラダが固まっていきます。
そんなカラダがガチガチに固まった状態で、本で読んだテクニックを使おうとしても、当然ながら上手く行かないんです。
実は、本で読んだことを活用する前にしておくべき、めちゃめちゃ大切なことがあるんです。
カラダの仕組みを考える
本で読んだことを活用する前にして欲しい、めちゃめちゃ大切なことはというと、ズバリ!カラダの使い方について考えるです。
カラダを固めた状態では、私たちのカラダの動きは大幅に制限されてしまうんです。
試しにカラダ全体に力を入れて何かをしてみてください。例えば呼吸とか、今これを読みながらでもできることがいいですね。
全身を固めながら呼吸をしてみましょう。
多分、あんまり空気を吸い込めなかったんじゃないでしょうか?
こんな風に、カラダを固めるとカラダの動きは制限されてしまいます。カラダを固めるということは筋肉を固めると言うことですから、動きが制限されるのは当然ですよね。
でもこんな風にカラダを固めることが声を出すことの邪魔をしていることについて、一体どれだけの人が考えているでしょうか?
そして、人の注目を集めるような状況に立ったあなたは、その時の自分のカラダの使い方について考えてみたことはあるでしょうか?
もしカラダの使い方について考えたことが無かったとしたら、あなたが悩んでいる「人前で緊張してうまく喋れない、よく噛んでしまう、詰まってしまう」ということは解決できる可能性があります。
緊張してうまく喋れないを解決する3つのポイント
もし緊張してうまく喋れない、よく噛んでしまう、詰まってしまうということに困っているならば、この3つのポイントが解決に繋がる手がかりになります。
カラダの使い方を考える
まず、ほとんどの人が全く意識していないであろうカラダの使い方について考えてみてください。
さっき試したように、カラダ全体を固めると呼吸がしづらくなりましたよね。
カラダ全体を固めなくても、私たちのカラダの中心にあるものを固めると、同じ事が起こります。
私たちのカラダの中心にあるものとは、アタマと脊椎です。
多くの方は背骨と呼んでいるので1本の大きな骨だと思っている人もいるようですが、そうではありません。
脊椎は24個の小さな骨が連なっているもので、その一番上にアタマが乗っかっています。
私たちのアタマの重さは約5キログラムくらいあって、この24個の骨が常にバランスをとりながらアタマを支えているのはもちろん、腕や脚を動かすときもバランスを変えています。
実はこのバランスは常に変化し続けています。なぜかというと、呼吸をしているから。呼吸によって起こる動きによって、バランスは微妙に変化しています。
そしてカラダを固めると言うことはこのバランスの変化を制限するようなものなんです。
つまり動こうとしているものを、あなたが無理矢理止めていると言うこと。
そして私たちのカラダを動かしてくれているのは筋肉が働いてくれているお陰なので、カラダの動きを止めると言うことは、筋肉を一定の状態に固定したままにしておくことです。
ということはね、もしかしたらあなたが声を出すとき、発声に必要な動くべきところが動いていないかも知れません。
「かもしれません」と言ったのは、今の状況では断言できないから。
だって、あなたのカラダの使い方を見たわけじゃないですから、断言はできません。
ただし、その可能性は高いです。
なぜなら「緊張してうまく喋れないんです」という方にのカラダの使い方を見せていただくと、多くの場合、首の辺りを固めているんです。固めるようなカラダの使い方とは別のカラダの使い方を提案して実践してもらうと、ほぼ皆さん「喋りやすくなった!」と語ってくれます。
実際には首の辺りだけではありません。腕や股関節、立って喋ることが多い方は、足の使い方も声に影響します。(座って喋る方も足の影響受けますけどね)
目的を明確にする
次に意識して欲しいことは、あなたが喋る目的です。
なぜわざわざ人の注目を集めるような、緊張するような場で喋るんでしょうか?
人に依頼されたから、仕事だから、という理由もあるかもしれません。中には仕方なくやっている方もいるでしょう。
実は話す時に考えていることも声に影響を与えます。
声のワークショップをするとき、それを体験してもらうために私はこんなことを実験します。
「このリストは○○です。このリストを読み上げてください」
○○はその時々で変えたりするのですが、たったこれだけでリストを読む人の雰囲気が変わります。もちろん声も、聴いている人に与える印象も変わります。
だからもしあなたが喋るときに仕方なくやっているとしたら、何らかの形で聴いている人に伝わるんです。
そして、目的が曖昧であればあるほど、聴いている人に伝わる情報量も変わります。
あなたが人前で話しても、聞いている人の理解が得られないと感じることがあるならば、あなたが話すことの目的が曖昧なせいかもしれません。
そんなときは、できるだけ具体的に目的を設定してみましょう。
「私の話を聞いている人に○○だけは伝えたい」とか「話を聞いている人に○○になって欲しい」というようにたった一言で表現できる目的があれば望ましいです。
このように目的を設定するだけで話している時のあなたのトーンや熱量、立ち振る舞いにも現れます。
そして途中で話が脱線したり、緊張のあまりアタマの中が真っ白になったとしても、この目的を思い出すことができれば、すぐにたち直せることができるでしょう。
緊張を味方につける
そして多くの方が悩んでいるであろう緊張との向き合い方について考えてみましょう。
私たちのカラダは本当に正直にできています。
不安なことを考えてばかりいると、カラダの動きや声にも現れます。
もし緊張があなたにとって敵だと考えているなら、人前で喋るときにあなたは緊張を排除しようと戦いながら喋ることになりますよね。
そんなとき、余計に緊張してしまった経験はありませんか?緊張しないでおこうと思うと逆効果でどんどん緊張してしまった、とか。
緊張しないでおこうとすると、緊張だけが残ってしまうなんとも不思議なことが起こります。
それは「緊張しない」という表現が、具体的な表現ではないからです。緊張しないということは、何をすればいいのでしょう?全くイメージがつきませんよね。
具体的に何をすればいいか分からないせいで、緊張がいつまでたっても収まらず不安になり、それがさらなる緊張に繋がっていくわけです。
なので、私は具体的に何かの行動に置き換えてみることをオススメします。
色々な方法はありますけど、一番効果的だと考えているのは「緊張を味方につける」こと。
そんなの無理!と思うかも知れませんけど、緊張したときにカラダに起きていることを考えてみれば、納得してもらえるかも知れません。
あなたが緊張したとき、カラダではどんなことが起きているでしょうか?
私が緊張したとき、真っ先に気づくのは心臓の鼓動が早くなっていること。いわゆるドキドキとかバクバクとかいうやつです。
どうやら、この心臓ドキドキ=緊張と考え、これを沈めようとしている人が多いように感じます。私のレッスンに来てくれている方のうちほとんどの方がそう考えているようでした。
この心臓の鼓動が早くなることでカラダに何が起きているのかを考えてみましょう。
心臓の鼓動が早くなることで、血液の循環が促進されているわけですよね。呼吸によって取り入れられた酸素は、血液によって全身に運ばれていきます。心臓の鼓動が早くなったとということは、心臓が全身に酸素を届けるために、いつも以上に仕事をしてくれていると考えてみるとどうでしょうか?
人前で喋るときは、普段の会話よりもエネルギーが必要ですよね。家族や友達と交わすものとは違って、あなたは何らかのメッセージを聴いている人に伝えるわけです。もしくはあなたの主義や主張をアピールする場かも知れません。
そんなとき、普段の会話と同じようなエネルギー量では全体に相手には届きませんよね。
相手に伝えるために必要なエネルギーを全身に届けるために心臓の動きが早くなっている、と考えてみると、確実にあなたのカラダの使い方は変化します。
これが緊張を味方につけるということ。
もしあなたが緊張を敵だと考えているなら、全身に酸素を届けるためにがんばっている心臓の働きを否定することになります。そうすると、あなたのカラダでは衝突が起き、カラダを固める結果に繋がってしまうでしょう。それが、うまく喋れない原因になっていると私は考えています。
目的を明確にするだけで、変化が起きる
以前、こんな方がレッスンに来られました。
「最近、仕事の関係で人前で話すことが多いのですが、緊張してうまく喋れないんです。」
このケースでは、私はいくら発声練習をしても役に立たないと思っています。なぜなら、声を出す直前に、不必要な何かをしているか、声を出す邪魔になることをしているからです。
そこで私は声を出すときのカラダの使い方を見せてもらうことにしました。
まず、直近で緊張してうまく喋れなかったときのことを思い出してもらいました。
15人ぐらいの人が輪になっている状態で、その方たちに向かって説明するという状況でした。
マンツーマンのプライベートレッスンなので、その状況と同じ状況を作ることはできませんでしたが、その時の状況をできる限り具体的にイメージしてもらい、喋ってもらいました。
するとその時と同じように緊張してうまく喋れなかったんですね。
感想を聞くと、こう話してくれました。
「言葉につまったり、次の言葉が出てこなくなるとだんだん不安になってきます・・・」
そこで私が提案したのはこんなこと。
あなたが彼らに向かって話すことで、彼らにどんなことが起きて欲しいのかを言葉にできますか?
話し始める前に、それを自分自身に言ってみてから話してみてください。
たったこれだけのことなんですけど、変化が起きました。
彼の声量、声のトーンだけでなく立ち姿までも変えてしまったのです。当然ですが、良い方向に。
たったこれだけで成果が出る理由
不思議に思うかも知れませんが、目的を明確にするというだけで大きな効果は出ます。
彼とのレッスンでは、目的を明確にした後に今回紹介したカラダの使い方と緊張を味方につけるということも提案しました。
レッスンを終えて感想を聞くと、「このアイディアを使えば緊張せずにうまく話せそうです!」と言ってくれたので、きっと新しい体験と学びが得られたに違いありません。
なぜ発声練習もしていないのに、すぐにこんな効果があるのかというと、カラダの中で起きていた矛盾をなくしたからです。
目的もなくただなんとなく喋っているだけでは、カラダは本来の力を発揮することができません。
仕事でも何でも、意味のないことってやりたくないでしょ?
上司から面倒な仕事を頼まれたとき、いやいや仕事をしたりしませんか?
心の中では「自分でやれよ!」と思いながらやる仕事と、あなたが自ら進んでやりたいと思える仕事だと、どちらが熱意を注げるかは考えるまでもないですよね。
だからあなたがこれからやろうとしていることに何の意味があるのか?どんな目的があるのかを明確にするだけで、こんなに大きな効果があるのです。
意思の力がスゴいといわれているのも頷けます。
まとめ
それでは今回のまとめです。
- カラダの使い方
- 目的を明確にする
- 緊張を味方につける
それぞれのポイントについてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
カラダの使い方について詳しく知りたい方
カラダの使い方をアップデートできるアイディアはたくさんあります。
ここにまとめていますので、気になる記事を読んでみてください。
目的の明確化について詳しく知りたい方へオススメの記事
話し始める前に目的を持つことがどれだけ影響を与えるかについて知りたい方は、こちらの記事がオススメです。
モテたい方は必ず読んでおくことをオススメw
▶ 好印象の声、モテる声、素敵な声になるための3つのステップ
緊張を味方につけたい方へオススメの記事
これも興味がある人は多いでしょう。あなたにとって、緊張は本当に敵ですか???
もっと具体的なことを学びたい方へ
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