こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
あなたは人と話すことは得意ですか?
家族、友人、同僚、上司などなど日々の生活の中で会話をする機会ってかなりたくさんありますよね。
時には気になる異性と会話する機会もあったりします。そんなときに限って上手く行かないんですよね・・・。
なぜいつも上手く行かないんでしょう。
その上手く行かない体験の繰り返しがどんどんと苦手意識を育んでいき、「自分は人と話すことが苦手だ」と身を守るような行動に向かってしまう・・・
そうすると苦手意識は青天井の成長曲線を描きます。
今回は、コミュニケーションが苦手だと考えている方にぜひ意識して欲しいことを紹介します。
というか、意識しないと損です。
声を出すために必要なもの
まず初めに知って欲しいことは、私たちが声を出すために必要なものについてです。
私たちが声を出す時、実はあるものが必要なのです。
それは一体何だと思いますか?
声を出すために必要なもの・・・何でしょうね?
実際、あなたも声を出す時にあなたのカラダで何が起こっているかを考えてみてください。例えば、今から少し前を振り返って、最後に声を出した瞬間のことを考えてみてください。なぜ声を出したのでしょうか?何が、あなたに声を出すように仕向けたのでしょうか?
その正体は刺激です。
外部から何らかの刺激があってはじめて、私たちは声を出すことができるんです。
目で何かを見た、耳で何かを聞いた、カラダに何かが触れた、というような5つの感覚器を使って手に入れた外部からの刺激に対する反応として声を出すんですね。5つの感覚器とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚です。
例えば、友人と会話しているときのことを考えてみてください。
世間話や恋人の話、仕事の愚痴など、相手から何らかの情報を受け取ります。その情報が刺激となって、アナタの中で何か伝えたいことが生まれます。それを声を使って、伝えるワケです。
わかりやすくしてみると・・・
- 相手から情報を受け取る
- 受け取った情報を認識する
- 自分の中で伝えたいことが生まれる
- それを伝えるための手段として声を使う
- 自分の声を受け取った相手は、そこから情報を受け取る
そしてさらに相手の中で伝えたいことが生まれ、声として自分に伝えられ、また新しい情報を受け取る。
この繰り返しで会話は成立しています。
実際には、自分の伝えたいことを伝える手段というのは声だけではありません。態度や身振り手振りという方法も存在します。
これがコミュニケーション。
だからコミュニケーションは何ら難しいものではなくて、声を出すための刺激を交換しているだけのことなんです。
コミュニケーションを難しくさせるもの
だったらなぜそんな苦手意識を持ってしまうんでしょうね。
私のレッスンを受けてくださった方の中でコミュニケーションが苦手だと考えている方はこんな風に考える傾向が強いようです。
・私の話を聞いていないんじゃないか?
・私のことを評価されている気がする・・・
・相手に断られるのが怖い
実はこれ、全て思い込みによるものなんです。
コミュニケーションをスタートする前から、自分が失敗する未来のイメージを作り上げてしまっているんです。
自分で作り上げた失敗イメージから遠ざかろうとして、コミュニケーションそのものを避けようとしているから苦手意識を持っているケースが多いんです。
未来に対する勝手な思い込みこそが、コミュニケーションを苦手にさせているものです。もし、あなたが同じ理由でコミュニケーションを苦手だと考えているなら、ぜひ考えて欲しいことがあります。
それは、なぜ私たちはコミュニケーションをとるのか?についてです。
私たちは何のために会話するのか?
何のために会話するんでしょうね?
あなたは、何のためにコミュニケーションをとったり会話をしていると思いますか?
それはあなた自身の目的や望みを達成するためです。そのための手段としてコミュニケーションを使っているのです。
その望みとは、あなたの意図やあなたが考えていること。
嫌な仕事を任されそうになったから断りたいとか、好きな人をデートに誘いたいとか、感謝の気持ちを伝えたいとか。
大きなものから小さなものまで色々な望みがあって、それを実現するために声を使って誰かに伝えようとするのです。
あなたが苦手だと感じているコミュニケーションは、何かの望みを達成したいという衝動から生まれているんです。
その望みを達成するために声を使って表現することもできれば、別の方法を使って表現することもできるわけです。
どの方法を選ぶかはあなたが自由に決めることができます。
何のためにコミュニケーションをするのか、その上で声を出して会話をするのかということを改めて考えてみることをオススメします。
安全な場所にいることを確かめる
そしてもう一つあなたの助けになるのが、今の自分がいる状況を改めて考えてみることです。
私たち人間には逃走本能というものが備わっていて、身の危険を感じる場所からは逃げようとする機能があるのです。
あなたが人とコミュニケーションをとるとき、その機能が働いていて、自分が傷つかないようにするために会話などを避ようとしているのかもしれません。
そんなとき、今自分が置かれている状況が安全かどうかを確かめることをオススメします。
例えば、あなたが相手の人と話すことで、あなたが本当に傷つくかどうか考えてみてください。
相手に人はあなたを傷つけようという意図を持ってあなたと会話している人でしょうか?
またあなたと相手の周りにいる人(第三者含む)は、あなたが話すことの矛盾を指摘しようとしているで人でしょうか?
たぶん、誰もそんなことは思っていないですよね。そして、その場所はあなたの命が脅かされる場所ではない。
こんな風にして、相手との関係性や今いる場所について改めて考えることで、今自分が安全な環境にいるんだということを自分自身に気づかせてあげてください。
苦手な人をやり過ごす方法
ちょっと応用になりますが、これが使えるととっても便利なことを紹介しておきます。
できれば話したくない苦手な人、あなたの周りにいませんか?
相性が合わないとか、好みが合わないとか、価値観が合わないとか、できれば関わりたくない方っていますよね。
でもそんな人と話さなきゃいけないときだってあるはず。
こんな時に使えるアイディアです。
それは、相手の言っていることを「言葉」として受け取るのではなく、「音波」として受け取ってみてください。
どうも、苦手な人から受け取る「言葉」に対して、私たちは余計な解釈をしてしまいがちなんですよね。
それは先入観とか思い込みとかが原因だと思うのですが、できるだけその余計な解釈をしないように、ただ音波だけを受け取ってください。
声は空気の振動だというのは知っていますよね?それが鼓膜を振動させることで私たちは音をキャッチします。
その音は神経を通じて脳に届き、それを解釈します。このときにいろんな余計なことが起きるのです。
「どうせ心の中ではそう思ってないんでしょ」とか「またいつもと同じ事しかいってないよ」というあなたの解釈が加えられるのです。
でも、会話においてはその解釈は不要な努力なんです。
その不要な努力はそれが多くの場合「あなたが攻撃を受けている」と思わせ、いらぬダメージを受けてしまうのです。
だから不要な努力はせずに、音波だけを受け取って、それを言葉の通りに受け取る所からはじめましょう。
とはいえ、私たちはこれまでの生活の中で「相手の言葉の裏を読む」とか「真意をくみ取る」とかいろんな方法を身につけてきました。
これらの方法は役に立つときもありますが、かなりの高等技術です。それを知らずにやろうとして、自分を傷つけてしまっている人は多いんじゃないでしょうか?
世の中には『非暴力コミュニケーション(NVC)』というものもあるようです。
私も興味があるのでまた別の機会に記事にまとめる予定です。
まとめ
とにかく、私たちはとんでもない高等技術を使っているんです。会話とかコミュニケーションっていうのはね。
でも、それについて学校とかでほとんど習ってないんですよね。しかも私たちはほぼ無意識でやっている。
便利なのですが、無意識で行うことができる分、多くの方が意識的に行おうとしていません。ほとんどの人がオートパイロット状態です。
その理由は簡単。
面倒だから(笑)
実際に意識的にコミュニケーションしようと思うと、めっちゃ大変です。
だからこそ意識的に取り組むだけの価値があるんです。
あなたが苦手な原因が、会話とかコミュニケーションが始まる瞬間にやっている無意識かつ余計なことにあるかもしれないから。
それをなくすことができれば、あなたがコミュニケーションを苦手だと思う理由をなくすことができるかもしれません。
余計なことをなくそうとすると、実はより強く意識してしまうものです。だから、今回紹介した5つのポイントを意識しましょう!
コミュニケーションが苦手な方は、話し始める前に次のことを意識してみよう!
1. 声を出すためには刺激が必要
2. あなたの苦手意識は幻想である
3. 会話の目的を大切にする
4. 安全な場所にいることを再認識する
5. 相手の言葉ではなく音波を受け取る
この5つを使うことが意識できるようになったら、【声のABC】を意識してさらにコミュニケーションや会話を弾ませていきましょう!!
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