声が裏返るのはなぜ?ヒントはカラダの使い方にあった!

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

声はあなたの印象を決定づける重要な要素です。
だからこそ、声に関するお悩みはつきもの。

「声が裏返ってしまう」という悩みもその一つです。

緊張とともにやってくるそれは、自分ではどうにもコントロールできません。
恥ずかしかったり、余裕のない感じが相手に伝わってしまうんじゃないかと不安になったりしますよね。

「声が裏返る」という反応は緊張や不安な気持ちと深く結びついていますが、実は直接的な原因ではありません。

本当の原因は、あなたのカラダの使い方に隠されています

声が裏返る恐怖から解放され、自由に会話するためにも、どうして声が裏返ってしまうのかを知り、解決するためのポイントを探っていきましょう。

この記事でわかること
  • 声が裏返ってしまうのは、カラダの使い方が原因
  • 発声の仕組みを知り、裏返る原因を探る
  • 話すときに意識したいポイント

不安や緊張でなぜ声が裏返るのか?

仕事でもプライベートでも、話すときに声が裏返ってしまうのはどうしてなのでしょうか?

ぱっと思いつくのは、よく言われる「不安」や「緊張」などですが、みんながみんな必ずしも裏返るという形で症状が出るわけではありませんよね。

もし不安や緊張が直接的な原因なら、全員声が裏返るはずですが、人によっては、喉が詰まったり、声が出しづらくなったりしてしまう場合もあります。

不安や緊張は声が裏返るきっかけのひとつですが、正確に言うと直接的な原因ではありません。

声が裏返ってしまうのは、緊張や不安な気持ちと紐づけられたカラダの反応が、声を出すためのカラダの動きを妨げてしまっているからです。

このカラダの反応が人によって違うから、症状にも人それぞれ違いが表れるのですね。

改善のためにまずは、声が裏返っているとき、あなたのカラダで何が起きているかを知ることから始めてみましょう。

発声の仕組みを理解する

どんなカラダの反応が起きているかを探る前に、発声の仕組みをさらっと理解しておきましょう。

当たり前ですが、声を出すには息を吐かなければなりません。

この息を喉頭にある「声帯ヒダ」という部分に当て、振動させることで音が生まれています。
ギターの弦を鳴らしたり、輪ゴムを弾くとぱちんと音が鳴ったりするのと同じ仕組みですね。

声が裏返るのは、この声帯ヒダの緊張度の変化によるものです。

ギターのフレットと呼ばれる部分を押さえて弦の緊張度を高めていくと音が高くなるのと同じで、声帯ヒダがピンと張っていると高い音が出ます。

あなたの声が裏返っているときの声帯ヒダはこの状態。

緊張や不安を感じると、あなたのカラダは声帯ヒダが緊張し、ピンと張るように紐づけられているので、不安や緊張=声が裏返る、となってしまっているのですね。

不安や緊張はカラダの自由さを奪う

さきほど「緊張や不安を感じると声帯ヒダをピンと張るように紐づけられている」と表現しましたが、ここをもう少し詳しく掘り下げてみましょう。

普段緊張していないときには、あなたのカラダとココロはリラックスしていて、自由に声をだすことができますよね。このときのあなたは無意識に、声帯ヒダの張り具合を出したい声に合わせて自由自在に変えています。

ところが、あなたに不安や緊張が芽生えると、カラダ全体を固める変化が生まれます。
これはあなただけの特別な変化ではなく、人間として当然の反応です。

緊張しているときは「交感神経」が活発に働いていて、カラダを守るためにぎゅっと固める反応が起きます

この交感神経がないと、人は危険を察知したり、身を守ったりすることができません。

人間の本能に則った正しい反応なのですが、この変化はカラダ全体に影響を与えてしまいます。
カラダのどこかが少しでも固まる方向に働いてしまうと、その変化は喉周辺の筋肉にも影響してしまうのです。

喉の周辺では、さまざまな筋肉が協調しながら声帯ヒダの張り具合をコントロールしてくれています。

しかし、どこかでバランスが崩れると、声帯ヒダは自由を奪われて動きが制限され、必要以上にピンと張ってしまいます。

その結果、自分が意図した声よりも高い声が出てしまい、裏返った声や上ずった声が出てしまう、という反応が出てしまうのですね。

不安や緊張は人間とってなくてはならないものですが、不要な緊張はあなたのカラダを制限し、自由度を下げてしまいます

声が裏返らないようにしたいなら意識的にカラダを使う

声が裏返らないようにするためには、カラダを自由にしてあげることが必要です。
人間のカラダは、考えている通りに動きます。

あなたの知ってる範囲のことしか、カラダは機能してくれません。

どんなボイトレや発声練習よりも大切なことは、カラダのことをよく知り、意識的にカラダを使うこと。あなた自身のことを知ることが、早く効果を得るための最適な方法です。

では具体的に、どんなことを意識すれば良いのでしょうか。

カラダ全体で一つの楽器と考える

あなたのカラダは、声を出すための楽器です。
ギターの弦が切れていたり、穴が開いていては満足な演奏ができませんよね?

あなたのカラダが自由でなかったり、カラダのどこかが動きづらい状況だったりすると、あなたの望む声が出ません。
楽器のメンテナンスをするように、あなたのカラダの自由度を高めていく必要があります。

自由でなければならないのは、喉の周りの筋肉だけではなく、あなたのカラダ全て。

今、手や足にぎゅっと力をいれて、声を出してみてください。

声が出しにくい感じがしませんか?

あなたのカラダはすべてつながっています。一見関係ない場所でも、少しの不調や変化があなたの声に直結しているのです。

声を改善するには、あなたのカラダ全体を意識する必要があります。

緊張や不安があっても、カラダ全体が自由に動くことができる使い方

カラダの自由度を下げ、動きを制限しているのは、緊張や不安な気持ちです。

しかし、緊張や不安は本能的なもので完全になくすことはできませんし、仮にまったくなくすことができたとしても他に問題が出てきてしまいます。

緊張や不安があっても、カラダ全体が自由に動くことができる使い方があります。

E-bookにはカラダの使い方のヒントをまとめていますので詳しく知りたい方は、ぜひダウンロードしてじっくり読んでくださいね。

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息をほんの少し多めに吐く

すぐにできるアプローチとしては、「息をいつもよりほんの少し多めに吐く」というのが一番意識しやすいと思います。

呼吸をするときに伴う動きが、カラダが固まる方向に向かわないようにしてくれるのです。

声は、息を吐くことで生まれ、呼吸は吐いた分だけ戻ってきます。

声に一番近く、発声に不可欠な「呼吸」に、まずは意識を向けてみましょう。

無理やり大きく呼吸をする必要はありません。いつもよりほんの少しだけ意識してみてください。

少しずつ意識的な使い方を新しく身につけることで古い使い方は上書きされて、新しい使い方に変化していきます

自転車に乗る練習とおなじで、一度獲得してしまえばあとは時間とともに洗練され、勝手に上手になっていきますよ。

まとめ

不安や緊張や緊張そのものではなく、緊張するとカラダに起こる変化が、声が裏返る原因を作ってしまっています。

まずは、その関係性を紐解き、あなたのカラダのことを理解したうえでアプローチを重ねていくことが大切です。

あなたの声の改善のヒントは、あなたのカラダの中に必ず隠されています

カラダを自由に動けるようにしてあげるために、まずは意識的に自分のカラダを使うことから始めてみましょう。

カラダが自由になれば、あなたの声も必ず自由になります!

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「カラダの使い方」と「ココロの使い方」をほんの少しでも変えることができれば、
ボイストレーニングや発声練習をしなくても、毎日の生活を通じて、あなたの声はどんどん変わっていきます

誰でも、確実に変化できる方法をお教えします。

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