「声がこもる」を発声練習やトレーニングで改善できない理由

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

人と話すことは好きなんだけど、相手に聞き返されたり、自信なさそうに見られたり・・・

「声がこもる」ことに悩んでいる方は少なくないと思います。

実際にそんな相談を受けたり、レッスンでも「声がこもるのをなんとかしたい」というテーマを持ってこられる方もおおいですからね。

「改善に向けて取り組んでいるけど、発声練習やボイストレーニングをしても一向に改善しないんです・・・」という相談も受けるのですが、私に言わせてみれば発声練習やボイトレで改善しないのは当然です。

今回は「声がこもる」ことに悩んでいて、それを改善したいと考えているあなたのために、毎日・いつでも・どこでもできる改善方法について紹介していきます。

その答えはズバリ「呼吸」です。

声を出すためのベースができていないのに、声の最終仕上げである滑舌の練習をしているとより悩みが深くなるので危険ですよ。

今回のポイント
・声は空気の振動で伝わることを理解する
・息を吐かなければ振動は生まれない
・空気の振動を相手に届ける

発声練習やボイトレ、滑舌の訓練をしても変わらない理由

この記事を読んでいただく前にも、あなたはきっと他のサイトや本で色々と調べているはずです。でもそのサイトに書かれているとおり、口を大きく開いて発声練習をしてみたり、「おえおえおえ・・・」とか「らだれでろど」のような言葉を繰り返すトレーニングをやってみたりしているはずです。

なのに、声がこもることが改善していないはずなんです。

だから私のサイトを見つけてくれて、この記事を読んでくださっているはずなんですね。

だから今さら私に言われなくてもあなたはすでに知っていると思うのですが、改めてお伝えしておきますね。

発声練習やボイストレーニング、早口言葉や滑舌の訓練では「声がこもる」ことを改善するのは不可能です。

なぜなら、そんな練習よりも先にやっておくべきことがあるからなんですよね。

「声がこもる」と困ること

あなたもすでに痛感しているとおり、声がこもるとさまざまな困り事がありますよね。

例えばこんなことに困っていませんか?

・話していると相手に聞き返されるので会話の流れを止めてしまって気まずい思いをした
・オシャレなカフェで店員さんを呼んでも全く振り向いてくれない
・自信なさそうに見える
・人前で話すことを避ける
・自分の意図が相手に伝わらない

これは「声がこもる」ことを改善したいという望みを持って私のレッスンに来てくださった方が困っている例です。もしかしたらあなたが困っているのは別のことかも知れません。

でも共通しているのは、これらの困り事があるせいで、あなたは損をしていると言うことなんですね。

感じなくてもいいのに気まずさを感じてストレスをかかえたり、相手が印象良く思ってくれなかったり、恋愛や仕事でせっかくのチャンスを台無しにしてしまったり・・・上げればキリがないくらい損をしているわけです。

もしこのまま放置しておくと、これからどのくらい損をしてしまうかは計り知れないですよね。

だから、この機会に「声がこもる」という悩みをなくしてしまいましょう!

「声がこもる」を解決するための3つのポイント

発声練習やボイストレーニング、早口言葉や滑舌のトレーニングをしても効果がないとお伝えしました。なぜならその前にやっておくべき事があるからです。

それは何かというと、カラダの使い方を変えるということです。

声というものは、その瞬間のカラダの使い方とココロの使い方で生まれるものなんですね。そもそものカラダの使い方があなたの声を邪魔するような使い方であればどれだけ発声練習をしても効果がないのは当然なんです。

だって、あなた自身が発声の邪魔をしながら声を出しているから声がこもるんです。その邪魔を取り除いていないのに反復練習をしてしまうと、あなたは声がこもる練習をしているのと同じことですよ?

だから、声がこもることを改善したいあなたがまず取り組むことは、声を出す時のカラダの使い方について正しい知識を身につけて、その通りに使うことなんです。

ポイント1 声は空気の振動で伝わることを理解する

声は空気の振動です。あなたもどこかで聞いたことがあるはずなんですが、私が言うまで忘れていませんでしたか?

いまさら言われなくてもわかっていることだと思うのですが、実はこれをほんの少しでも意識しているかどうかであなたの声は変わります。

あなたのカラダにある声帯ヒダが振動することで音が生まれますよね。その音は空気の振動として伝わり、相手の鼓膜を震わせると相手は声として認識してくれます。

小学校の理科でも習ったかもしれませんが音は空気の振動であす。つまり、あなたの声も空気の振動で伝わるものです。でも、実際に声を出すときにはその振動を打ち消すようなことをしてしまっているんですね。トライアングルを素手で持っていると響きを打ち消すようなことをしています。

その原因はカラダに余計な力を入れて声を出そうとしているからです。

例えば、顔や喉、肩や胸やお腹に余計な力を入れながら声を出していると、あなたの本当の声を出すことを邪魔してしまっています。

声は空気の振動であることを改めて思い出して、その空気の振動を生み出すために必要なことだけをやりましょう

それは次のステップでお伝えしますね。

ポイント2 息を吐かなければ振動は生まれない

声は空気の振動であることを思い出したら、次のステップです。

その振動を生むためにはあなたのカラダでどんなことが起きる必要があるかについて考えます。

これについては発声の仕組みを改めて理解しておくことをオススメします。

簡単に紹介しておくと、私たちの肺から空気が押し出されたときに、喉頭にある声帯ヒダの隙間が閉じると空気が当たって声帯ヒダが振動します。こうすることで音が生まれます。詳しくはこちらで紹介していますので、理解を深めるためにもぜひ読んでおいてください。

つまり、発声練習やボイストレーニングなどで喉頭の筋肉を鍛えたとしても、声帯ヒダを閉じることをどれだけ鍛えたとしても声は変わることはありません。ギターで例えるなら弦の張り具合を変えているだけですからね。

音の大きさや響きは息を吐くことを変える必要があるのです。

息を吐くことについてはコチラで詳しく解説しています。

たまーに「横隔膜を意識して声を出す」という指導をされている方を見かけますが、横隔膜は吸気筋です。息を吸う時に働く筋肉なので、カラダの構造に反した使い方をしながら声を出すことになってしまいますね。

声を出すためには息を吐くことが必要ですから、息を吐くための筋肉である呼気筋のみなさんにお仕事をしてもらうようにしましょう。

ポイント3 空気の振動を相手に届ける

そして3つめのポイントは、明確な意図を持つことです。

息が声帯ヒダにぶつかることで生まれる空気の振動を相手まで届けるという明確な意図を持ってください。

私たちのカラダは、ココロの影響を大きく受けます。その時に考えていることや気分、心理状態や不安・緊張など、ココロの動きがカラダの動きに大きな影響を与えます。もちろんその逆もあります。カラダとココロは切っても切り離せない関係なので密接に影響し合っているわけですね。

だから声を出すときにどんな意図を持っているかであなたの声は確実に影響されるんです。

レッスンをしていると、声を出す前から色んな心配をされている方がたくさんいます。「自分の声はこもる」、「また声が出なかったらどうしよう」、「相手に聞き返されたらどうしよう」、こんな風に考えながら声を出している方が多いんです。特に、声について悩んでいる方に起こりやすいのですが、実はご自分で声を出すことの邪魔をしているんです。

先ほどお伝えしたように、ココロの動きはカラダの動きに大きな影響を与えます。「自分の声はこもる」と考えているとカラダはそのように動きます。「また声が出なかったらどうしよう」とか「相手に聞き返されたらどうしよう」と考えていると、あなたが起きて欲しくない事態に備えてカラダは防衛反応を示して固めるような動きをしてしまいます。それがあなたのカラダが声を出すための動きを制限してしまうのです。

その結果、あなたが生んだ空気の振動は、相手に届くための十分なものではなくなってしまうのです。

「空気の振動を相手に届ける」という意図を持って、それを達成するために必要なだけ息を吐きだしてみてください。たったそれだけのことで本当に変わるの?と思うかも知れませんが、簡単に変わるものですよ。

プロセスが変わるから確実に結果は変わる

「声がこもる」を解決するための3つのポイントをお伝えしました。これをやるかどうかはあなた次第です。あなたが実践しなければ一生声はこもったままですし、今日からでも実践すれば少しずつ変化します。

ところが、声がこもることをはじめとして、声のことについて悩んでいる方に一番注意しておいて欲しいことがあります。実践しなくては変わりません。9割の人は今回の内容を読んだだけで満足して、理解したつもりになって、自分はできると思ってしまうことです。でも期待した結果が出ないから、この方法は効果はなかったと考えてしまうんですね。

読んだだけで理解して、できるつもりになってしまうのはただの錯覚です。実際に声を出す時のカラダの使い方やココロの使い方は、あなたが今までの人生を通じて身につけてきたことなので簡単に変えることはできません。だから毎回毎回、意識的に実践する必要があるのです。

あなたが本当に「声がこもる」ことを解決したいなら、今回お伝えした3つのポイントの有効性と意識的に実践することの重要性を理解していただきので、ある方とのレッスンのエピソードをご紹介しますね。

ある時、社会人の女性がレッスンに来てくれました。彼女は人前で話すことが苦手なのに、最近セミナーやプレゼンの機会が増えたという方でした。人前で話すことが苦手な理由は、声がこもることを気にしていたからです。

レッスンを通じて、この女性はどんな体験をしたのでしょうか?

「声がこもる」を解消するために意識すること

私のもとに来てくださった社会人の女性とのレッスンの様子をご紹介しました。

彼女は声がこもることを気にしていて、人前で話すことは苦手と感じていました。ところが仕事でセミナーやプレゼンの機会が増えたので、声がこもることを改善したいと考えていました。

彼女と話していると、こんなことがわかりました。

・普段の会話でも声がこもることを気にしている
・声を出すとき、特に何もしていない

この状況を受けて、私は次の3つのことを提案しました。

・声は空気の振動で伝わることを理解する
・息を吐かなければ振動は生まれない
・空気の振動を相手に届ける

それぞれの理由についてはレッスンの様子を紹介する前に解説したとおりです。気になる方はもう一度読み返してみてください。

この3つの提案を彼女が実践することであることが変わります。

彼女が声を出すときのカラダの使い方とココロの使い方が変わるのです。つまり発声のプロセスが変わるということです。

どれだけ発声練習やボイストレーニングをしても、いつもと同じ声の出し方では結果は同じなのです。いつもの声がこもっているなら、あなたにとってはそれが普段の発声のプロセスです。そのプロセスを使って発声練習やボイストレーニングをしても、結果が変わらないのは想像できますよね?いつまで経っても声がこもったままです。

あなたが声がこもることを解消したいなら、あなたが今まで使っていた発声プロセスとは異なるものを採用する必要があるのです。そのための方法が、今回彼女にお伝えした3つのことでした。これを実践することで声を出すというプロセスは確実に変わります。プロセスが変われば結果も確実に変わります。だから彼女は変化を体験したわけです。

まとめ

それでは、今回のまとめです。

今回のまとめ
・声は空気の振動で伝わることを理解する
・息を吐かなければ振動は生まれない
・空気の振動を相手に届ける

次の2つの選択肢があったとしたら、あなたはどちらの方法を選びたいですか?

・いつまでも今まで通りのプロセスを使い続けて「声がこもる」ことに悩み続ける
・「声がこもる」ことを解消するために必要なプロセスを実践する

もし「声がこもる」ことを解消したいなら、今回お伝えした3つのことを意識して実践してみてください。少しずつ、あなたの発声プロセスを変えていくことができるはずです。そうすれば自ずと「声がこもる」ということも解消していくでしょう。

どうしても発声練習や滑舌のトレーニングをしたいなら最低限今回お伝えした3つのポイントを毎日の生活でも実践できるようになった上でやるべきです。そうでないといつまで経ってもあなたの発声プロセスは変わらないのです。

そもそも実践できるようになったら、もう発声練習や滑舌のトレーニングは必要ないはずです。だって人前で「あえいうえおあお」とか「らだれでろど」とか言うわけではありませんよね。

練習するならエピソードで紹介したように、実際にあなたが困っているシチュエーションを取り上げてその時のプロセスを変えるための練習するほうが何百倍も効果がありますよ。コンビニでお釣りをもらうときに「ありがとう」というときでさえ発声プロセスを変えるための実践の場として使うことができるんですよ。

あなたもぜひ今回お伝えした3つのポイントを、普段の生活から意識してみてください。

もし質問やわからないこと、個人的な相談などがあったら気軽にLINEでメッセージくださいね。

 

今回紹介した記事はこちら

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