こんにちは。トクガワです。
今回は「人と話すとき、緊張してうまく話せない」というシーンで役立つポイントについて考えてみましょう。
シチュエーションは異なると思いますが、あなたが緊張してうまく話せない時というのはどういうときでしょうか?
それはシチュエーションによって異なる
私の場合は、人前で何かをするときでした。でも、人前で話すことは苦手ではありません。どちらかというと、小さいときから授業中に手を挙げて発表することが多かったので、好きな方かと思っていました。
でも実は、人前で何かをすることは苦手で、恥ずかしくてたまらなくて顔を真っ赤にしてしまう瞬間があることに気づいたのです。そんなとき、この場から逃げ出したくなります。
しかもそれに気づいたのは大人になってから。レッスン中に先生に当てられたときでした。
もう10年以上前のこと。当時、声優の学校に通っていた私は、ある日、レッスン中に先生に指名されました。
「これ知ってる人ー、じゃ、トクガワー」
先生に質問されたことに対する答えは知っていたので、すぐ応えられると思ったのですが、少しどもってしまって、一瞬間を置いて、答えました。
その時、先生はこう言ったのです。
「トクガワは当てられると真っ赤になるなー。人前で何かするときは平気そうなのに。」
そのレッスンは音楽のクラスでした。前の週、私はクラス全員の前で歌を披露していて
その状況と比べて、先生がそう言ったのです。
(ちなみに、そのクラスでは毎週誰かが歌を披露する時間がありました)
あ、本当だ!その時、私ははじめてその事実に気づいたのです。
うまくいかない、その原因とは?
○○の時は大丈夫なのに、△△の時はうまくいかない・・・
みなさんにもそんな経験はありませんか?
例えば、友人と話すときはなんともないのに、好きな人や思いを寄せている人と話す時になると、途端に緊張してうまく話せなくなってしまう。こんな風に、シチュエーションによって、私たちは大いに影響を受けるようですね。
さて、私の先ほどの例で「うまくいかない原因」を考えて見ましょう。
シチュエーションとしては2つの状況がありました。
1.先生に指名されて、質問に回答する
2.歌を披露する
1.の状況では私は顔を真っ赤にして話し始めにどもってしまったのに対して、2.の状況では顔は真っ赤にならず、どもりもしませんでした。
それぞれの状況の違いに、ヒントが隠されていそうです。
では、両方の状況を比較してみましょう。
まず、両方に共通しているのは「クラス全員の前で声を出すこと」です。先生の質問に回答することも、歌を歌うのも、同じ「声を出す」という動作です。
では、共通していないことは何でしょうか???
声を出すきっかけに注目してみましょう。
1.は、先生に指名された。→ 突然のこと。私は心の準備できていなかった
2.は、自分の番だった → 一週間前から分かっていた。私は心の準備ができていた
同じ「声をだす」という動作なのですが、きっかけとなるものが違うのです。
1.の状況においても、声を出すきっかけを2.と同じようにできれば、顔も真っ赤にならず、どもらないような可能性がありそうです。
どんなときでも準備ができるように
「じゃぁ、いつやってくるかもしれない突然のことに24時間備えていなければいけないの?」というわけではありません。安心してください。
突然のことがやってきたときに、あることをすれば、すぐに備えることができます。
もう少し具体的に言うと、あることをすると、あなたのカラダが自動的に準備してくれるのです。
それは、これからすることを「私が○○する」と唱えるだけ。
口に出した方が強い効果はありますが、心の中で唱えるだけでも十分です。
先ほどの私の1.の状況で言うと、先生に指名されたときすぐに答えるのではなく、「私が答える」と心の中で呟いてから先生の質問に答える、ということです。
たったそれだけ?本当に効果あるの?と思うかもしれません。ですが、これが案外効果があるのです。
私たち人間の身体には非常にすばらしいメカニズムが備わっています。意思の力とも呼ばれていますが、自分が思ったり願ったりするとそれに向かうエネルギーがわいてくるのです。そして、思ったり願ったりする内容が具体的であればあるほど、効果は高まります。
「緊張してうまく話せない」という状況は皆さんそれぞれ異なるので、おそらく「○○すれば100%大丈夫」という方法は存在しないでしょう。
でも、この「私が○○する」と呟く方法は、どんなシチュエーションでもできますし、自分1人でできますから、いつでも簡単に使うことができます。
たったこれだけなら、使うことができそうな気がしませんか?
あなたもぜひ試してみてください。