こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
「トクガワさんって何やってるんですか?」って聞かれたとき、私は発声改善士とか声ザップとか、ズバッと一言で説明しています。
声を出す上では発声練習よりも大事なものがあると信じているのでレッスンでは発声練習をしません。だから発声改善士。
とはいえ、広い意味ではボイストレーナーに分類されるでしょう。
今回は世の中にたくさんいるであろうボイストレーナーについてのお話です。
ボイストレーナーの役目
「ボイストレーナー」という言葉を聞くと、どんな人を思い浮かべますか?
歌手や俳優など声を使うお仕事をする方に向けて発声訓練など声を出すことについてのトレーニングを指導する人、というふうに私は思い浮かべます。
「発声」という普段の声とは違う特別な声を出すことについての指導ができる人、ということもできますね。
時々テレビでもボイストレーナーのお仕事が紹介されているので見たことがある方もいるかもしれません。私もそんなイメージを持っています。
ここでは、ボイストレーナーとは、「発声」ついて、できるだけ正確な知識に基づいて研究し、自身の経験を通じて習得したことをベースに、生徒の「発声」についての指導ができる人、という風に定義づけておきましょう。
いいトレーナー、悪いトレーナー
さて、世の中にたくさんいるボイストレーナー。人によって指導方法はバラバラです。主張していることもバラバラです。でも、それはごく自然なことなんです。
だって、みんなご自身の経験を通じて習得したことをベースにしているわけで、それをもとに指導に当たっているから。みんなそれぞれの主張があってバラバラのことを言っているけど、みんな正しい。
でも「いいトレーナー」「悪いトレーナー」が存在していることに注意してください。
以前、記事の記事にも書きましたのでここでは箇条書きにしておきます。詳しく読みたい方は【声を破滅させる指導 - 良い教師の見つけ方】をどうぞ。
悪いトレーナー
私が考える悪いトレーナーの特徴はこんな感じ。
・生徒の欠点を見つけ、それを矯正しようとする。
・自分の経験や信念を押しつける。
・生徒が理解できないとき、叱ることも必要だと考える。
・練習は辛く厳しいものと考えている。
・楽しく取り組んで上手くなろうなんて考えが甘い。
もしかすると、教わる側であるあなたが、「教える側とはこういうものだ」という思い込みはありませんか?
いいトレーナー
それとは反対に、いいトレーナーの特徴はというと・・・
・生徒に欠点はないと考え、不要な習慣やクセを取り除こうとする。
・生徒の経験や信念を大切に扱う。
・生徒が理解できないとき、別の提案ができる。
・練習は楽しいものだと考えている。
・楽しく取り組んで上手くなることができると考える。
同意できない方もいるかもしれませんけど、あくまで私の考えです。
さて、それぞれのタイプのトレーナーの特徴を挙げてみましたが、あなたがもし習うとしたら、どちらに習いたいですか?
大切なこと
どちらのトレーナーから教わりたいかというのは、あなたの望みですからどちらも正解だと思います。あなたが信じるトレーナーに教わるのが一番。でも一つだけ知っておいて欲しい大切な事があります。
それは「声は結果でしかない」ということ。
その瞬間、その状況に置けるあなたの考えや望み、カラダについての知識、使い方など全ての要素が絡まり合って発せられたものが声です。
結果をもとにどう仮説を立てて、次はどんな使い方を試してみるか?その実験の繰り返しこそが練習だと私は考えています。
ですが、いわゆる腕立て伏せのような筋力トレーニングこそが練習だと考えている方もいます。(中には、意味なく発声練習をさせる方も・・・)
だから、自由な声、思い通りに声を出すためには何が必要なのかを常に考えられるようにしておいてください。
そうでないと悪いトレーナーにあなたの将来をぐちゃぐちゃにされてしまいます。その結果、あなたの声が破滅に導かれる恐れもあります。世の中には平気で生徒に罵声を投げかけることができる人もいますからね。
くれぐれもお気をつけを。
ボイストレーナーはサポートでしかない
そういった悪いトレーナーの多くに共通しているのが、レッスンや指導における大きな勘違いです。
例えばこんなの。
・厳しい現実を教えること
・辛いこと、苦しいこと、努力することこそ必要なこと
・出来の悪い生徒がいると、自身の指導者としてのキャリアに傷がつく
・私が教えてやっている
・できないのは生徒のせいだ。
ボイストレーナーに限らず、その他のことでも指導にあたっている方の中にはこんな勘違いをしている方、多くないですか?
生徒は機嫌をとるために練習しているとか、教師との人間関係構築に骨を折っていることって良くありますよね。レッスンの主役である生徒が泣きながら練習するのっておかしいですよ。
その勘違いが生徒の将来を奪っていることにいいかげん気づいて欲しいもんです。
トレーナーがどれだけ頑張っても、アクションを起こすのは生徒ですよ?
生徒が抱える悩みを一緒に考えたり、望みを実現するためにいろんな実験をしてみたりするのがトレーナーの役目であるはずです。
それは、決して「指導」ではありません。「サポート」です。指導者の役割はサポートでしかないんです。
「ボイトレ」って必要???
ではどんなサポートができるかというと、できる限り正確な知識をたくさん持ちあわせていれば、声を出す時に生徒がどんなことをしているかを見抜くことができます。多くの場合は、そこに悩みの原因が潜んでいます。
それを見抜くことができて、さらに生徒が声を出す上でそれが必要なのか不要なのかをガイドすることができる。
それこそがサポートだと思います。
私が以前「声のエンジニア」と名乗っていたのもその一つ。エンジニアとは、専門的な知識を持ち合わせ、それを実践する人。私は声を出すために必要なカラダの使い方やそれに関係する解剖学の分野の知識も持っているから声の分野に特化したエンジニア、つまり声のエンジニアというわけです。
で、発声改善士的にいうと、いわゆるボイトレと呼ばれる発声練習などのボイストレーニングは要らないと思うのです。
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」とか「あめんぼあかいなあいうえお」とかね。大きな声で滑舌良くハッキリ、クッキリ言えても、本番前に心臓バクバクしてきたときに役に立ちますか?
人前で長時間、格好良くスピーチすることに役に立ちますか?
ボイトレよりも、声を出すためのカラダの使い方を学んだ方がとにかく役に立つのです。そして学んだことが身につけば、いろんなシーンに応用できるのです。
まとめ
最近では、声を使うお仕事をしている方だけではなくて、サラリーマンやOLのように一般企業で働く方もボイトレを受けているようですね。社会人になると仕事中に人と話す機会がたくさんありますから、仕事を円滑に進めていく上でも声が与える影響は大きいです。
もちろんプライベートでも。声がいい人はモテますからね。
合コンでも異性の第一印象を良くするにはいいポイントだと思います。みんな服装や髪型のようなファッションには気を使っていますが、声の印象や使い方について気を使っている人はまだまだ少ないです。
それに目をつけた方は、すでにボイトレとか声のトレーニングをはじめていることだと思います。そして、発声練習とか熱心に取り組んでいる方もいるはず。でもそれが役に立っているかどうかはまた別のお話。
誰に、何を習うかを決めるのはあなたが自由に選択できます。その習ったことが役に立っているかどうかを判断するのもあなたの選択です。でも、多くの方は役に立っているかどうかの判断はしません。そんなのお金と時間の無駄だと思いませんか?
私のブログを読んでもなお「ボイトレ」をしたいですか???
今回紹介した記事はこちら
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