ライブのMCが苦手なので、MCが上手くなりたい女性とのレッスン
プロの演奏家で女性のアスカさん(仮名)がレッスンに来てくださったときのことです。

アスカさんはこんな悩みや望みを持っていました。
・ライブなどでMCをすることが多い
・声に自信がなく、MCが苦手
・プロデューサーからは「もっとMCを上手くやれ」と言われる

トクガワ
アスカさんはMCが苦手とのことですが、ライブ中のMCのことですか?

アスカさん
はい、そうです。あとはミニイベントでの司会などもしたりするんですけど・・・人前で話すこと全般が
苦手かもしれないです。

トクガワ
そうなんですね。ではアスカさんが話す機会を極力減らすとか、MCをしないっていう方法はないんですか?

アスカさん
それはできないです・・・今ユニットで活動しているんですけど私がリーダーということもあってプロデューサーからは「アスカが話せるようにならなきゃね」と言われてるんです。

トクガワ
なるほど。プロデューサーの意向もあるわけですね。だからMCが苦手なのをなんとかしたいというわけですね。

アスカさん
そうです。

トクガワ
ところで、アスカさんはなぜMCが苦手なんですか?

アスカさん
うーん・・・自分の声に自信がないからですかね。

トクガワ
そうですか。アスカさんが声に自信がないというのは、何か理由があったり体験したことが関係していたりしますか?

アスカさん
特に体験って言うわけじゃないですけど・・・自分の声が好きじゃないんです。

トクガワ
そうですか。ちなみにその理由は?

アスカさん
私の声、変じゃないですか?

トクガワ
ここまで話していて、一瞬たりともそう感じたことはないですし、綺麗な声だと思っていますけど・・・

アスカさん
でも私の中では変な声なんです。

トクガワ
それはどうしてですか?

アスカさん
自分がこうやって話しているときの声と録音したときの声って全然違うじゃないですか。それを聞く度に私の声はこんな声じゃないのにって思うんです。

トクガワ
なるほど・・・。ちなみに、今私はアスカさんの声はすてきな声だと思っているんですけど、それについてはどう思いますか?

アスカさん
嬉しいですけど、信じられないです。

トクガワ
そうですよね。私にとってはレッスンに来てくださっているお客さんですから「お世辞を言ってる」と疑っているかもしれませんよね。

アスカさん
やっぱりお世辞ですか?

トクガワ
いいえ、本心です。

アスカさん
・・・でもその声が私は嫌いなんです。

トクガワ
そうですか。1つ確認させてもらいたいんですけど、アスカさんはいままで誰かに「変な声してるね」とか言われたことはありますか?

アスカさん
ないです。

トクガワ
ということは、アスカさんの周囲の人はアスカさんのことを変な声とは思っていないはずですよ。

アスカさん
でも、私が聞いている声と違うので、私はこんな声じゃないんです。

トクガワ
それは困りましたね・・・アスカさんが私本来の声だと思っているものは、周囲の人には一切聞く事が出来ない声なんですよ。だからアスカさんが思っている本来の声を周囲の人に聞かせたいと思っても不可能なんです。

アスカさん
どうしてですか?

トクガワ
アスカさんが聞いている声と、私たち周囲の人間が聞いているアスカさんの声では異なる伝わり方をしているからです。

アスカさん
異なる伝わり方?

トクガワ
はい。私たち周囲の人間はアスカさんの声を空気の振動として受け取ります。これについてはどこかで聞いたことがありますか?小学校の理科の授業で音は空気の振動で伝わると習ったと思うんですけど・・・

アスカさん
はい、それは知っています。

トクガワ
ではアスカさんが聞いている声についてですが、アスカさんの声はどこで生まれているでしょうか?

アスカさん
・・・声帯、ですか?

トクガワ
もうすこし詳細な表現をするなら、声帯ヒダの振動ですね。ここで生まれた音はアスカさんの骨にもわずかな振動を与えるそうです。

アスカさん
それがどんな関係があるんでしょうか?

トクガワ
アスカさんはご自身の声を空気の振動と骨の振動の2つの方法で受け取っているんですね。でもアスカさんの周囲の人には空気の振動だけでしか伝わっていないのです。そして録音された声も空気の振動だけを記録したものです。

アスカさん
それはわかっているつもりなんですけど、やっぱり私の声は変な声なので嫌いです。

トクガワ
そうですか・・・録音された声がアスカさんの声で周りの人が聞いている声と同じ、しかも周りの人からは「変な声だね」とか言われたことがないんですよね?

アスカさん
はい、そうですけど・・・

トクガワ
ではなぜアスカさんはご自身の声を「変な声」だとか「嫌い」だと思うのでしょうか?

アスカさん
それは・・・自分の知ってる声と違うからです。

トクガワ
なるほど。アスカさんの知っている声と違うから、否定的な感情が入るわけですね。

アスカさん
いけませんか?

トクガワ
いえ、それでもいいと思いますよ。でもそれだと辛くないですか?

アスカさん
嫌ですけど、それが現実なんで受け入れなきゃいけないと思います。

トクガワ
うーん、、、私にはアスカさんがその現実を作り出しているような気がしますけど・・・

アスカさん
どういうことでしょうか?

トクガワ
アスカさんがご自身の声を「変な声」とか「嫌い」と思っているのは、自分の知っている声を違うから、と仰いましたよね?

アスカさん
はい、そうです。

トクガワ
それを現実だと思っているのなら、アスカさんご自身が作り出している現実ですね。

アスカさん
どうして私がそんな現実を作る必要があるのですか?

トクガワ
それはきっと過去のアスカさんにとって何らかの必要があったからだと思うんです。なのでそれはアスカさんにしかわかりません。でもここまでの会話の中で私が得た情報から考えられる現実というのは、周囲の人はアスカさんの声を「変な声」だとは思っていない。でもご自身だけが「自分になじみがないから」という理由で自分の声を嫌いと判断しているように思えます。

アスカさん
・・・

トクガワ
実際に私たちの脳では過去の記憶や体験をもとに「何をどう感じるか」という評価や判断をしています。だから「なじみのないもの」は「間違っている」とか「変だ」という評価や判断をして、それが感情や行動に繋がるわけです。私は、それって新しい価値観や体験を取り入れる上では邪魔なものでかなりの不利益に繋がると思っているんですけど・・・

アスカさん
・・・

トクガワ
・・・

アスカさん
・・・

トクガワ
・・・

アスカさん
・・・

トクガワ
・・・

アスカさん
そうかもしれません・・・

トクガワ
私から提案なのですが、これから先、アスカさんが「自分の声は変だ」とか「嫌いな声」と考えながら生活していくことは、もちろんできます。でも「自分の声はちょっと好きになれるといいな」と考えながら生活していくこともできます。もしどちらか選べるとしたらどちらを選びますか?

アスカさん
・・・ちょっと好きになれるといいなと思いたいです。

トクガワ
わかりました。そんなアスカさんに、今から3つのアイディアをお渡ししようと思うのですがいかがですか?

アスカさん
欲しいです。

トクガワ
わかりました。まず一つ目は、声がどこから生まれるか?についてです。どこだと思いますか?

アスカさん
声帯・・・ですか?

トクガワ
一般的には声帯と言われていますよね。厳密に言うと、音を生み出しているのは声帯ヒダというものが振動しているからです。

アスカさん
声帯とは違うのですか?

トクガワ
声帯という言葉は指し示しているところが曖昧なので、私はできるだけ使いたくないんですよ。ギターの弦が振動するように、声帯ヒダが振動することで音が生まれていて、その振動の幅は周囲の筋肉の緊張具合によって変わるわけです。高い音だったり低い音だったりね。

アスカさん
でもそれがどう関係あるのでしょうか?

トクガワ
アスカさんがちょっと声を好きになることとですか?

アスカさん
はい。声がどこで生まれているかなんて、私が声を好きになれることに繋がらないと思います。

トクガワ
まだあと2つ残っているのでそれを聞いていただいたあとにお話しますよ。でもアスカさんが関係ないと思うなら、ここで話はやめようと思いますがどうしますか?

アスカさん
続きも聞きたいです。

トクガワ
わかりました。二つめですが、声帯ヒダの振動で生まれた音は、そのまま空気の流れに乗って上方向に進んでいきます。そして口の奥で軟口蓋という所にぶつかって前方向に変わります。こんな風に、私たちのカラダは自然に前方向に向かうような構造になっているんですね。

アスカさん
三つめはなんですか?

トクガワ
三つめはカラダのサポートです。こんな風に、声が前に出て行くのはカラダの構造があるからなんですが、音が生まれるには息が必要です。息が声帯ヒダを振動させているわけですから。
その息を生み出すために、呼吸に関するさまざまな筋肉が働いています。つまり、カラダ全体が協力して息を吐きだしていると言うことです。

アスカさん
でもその3つが「私が自分の声をちょっと好きになること」とどう関係しているのでしょうか?

トクガワ
今お伝えした3つのことを、アスカさんが意識したり考えたことはありますか?

アスカさん
いえ、ありません。

トクガワ
そうですよね。そして今のアスカさんは自分の声が嫌だと思いながらこれら3つを使っているわけです。極端な言い方をすれば、いやいや発声しているわけです。

アスカさん
・・・

トクガワ
それを、ちょっと変えてみて欲しいんです。この3つのことに今までとが違う感情を持って使ってみて欲しいんです。

アスカさん
例えばどんな風に思えばいいんでしょうか?

トクガワ
そうでうね・・・例えば、いつもがんばってくれているこの3つに感謝するとか、ほんの少しお手伝いしてみるとかどうでしょう?

アスカさん
なんだか変ですね。

トクガワ
どうしましたか?

アスカさん
普段、自分にそんなことを思ったりする機会がないので・・・

トクガワ
きっとアスカさんだけじゃないですよ。ほとんどの方がこんなことを思ったり考えたりすることはないでしょう。だからこそ、私はそれを提案しているのです。

アスカさん
どうしてですか?

トクガワ
解説は後でしますので、まずは試してみませんか?

アスカさん
わかりました。

トクガワ
では最近やったMCとかあったらそれでもいいですし、例えばライブ中のMCを想定して自己紹介してみてもいいですよ。

アスカさん
じゃぁ、自己紹介してみます。

トクガワ
わかりました。ご自身のタイミングでいいので話し始めてみてください。

アスカさん
こんばんは、リーダーのアスカです。皆さん、今日はお忙しい中、私たちのライブに足を運んでくださってありがとうございます。

トクガワ
どうでしょう?今、話してみたのっていつもと違いますか?

アスカさん
そうですね・・・どこが?って言われるとうまく言えないですけど、違いはあります。

トクガワ
それは好きな違いですか?それとも嫌な違いですか?

アスカさん
うーん、、、好きな方・・・ですかね。

トクガワ
いいですね。先ほどまでお話していた時の声ともまた違って、優しさや温かさが加わったように聞こえましたよ。

アスカさん
そうでしょうか?

トクガワ
はい、私にはそう聞こえましたよ。
今話して頂くとき、アスカさんはどんなことを考えていましたか?

アスカさん
さっきトクガワさんに言われたとおり、3つのことに感謝してみました。

トクガワ
いいですね。そうすることで、アスカさんは今までとは違う発声のプロセスを採用すること担ったわけです。そうすると今までとは違う結果が起こるんです。

アスカさん
プロセスですか・・・

トクガワ
おそらくですが、今までアスカさんがMCでお話しするときは「苦手だな」とか「嫌だな」という感情を伴いながら話していたと思うんです。でも今は違うことを考えていましたよね?

アスカさん
あ、確かに。カラダのサポートとかに感謝しながら話していました。

トクガワ
実は、思考が変わることでカラダ全体に与える影響も変わるんですね。「苦手だな」とか「嫌だな」という感情は自分を防衛する方向に働きます。するとカラダ全体を硬直させるようにしてしまうんですね。
でも今はそういった感情とは逆をもっていましたよね?

アスカさん
はい、そうですね。

トクガワ
だから、自分を防衛するようなことは起こらなかったわけです。つまりカラダ全体を硬直させるようなことが起きなくなったわけですね。

アスカさん
感情が変わっただけで、こんなに影響与えるものなんですね。

トクガワ
そうですね。カラダで起きていることは思考や感情に影響を与えますし、思考や感情はカラダに影響を与えます。そしてその時のカラダと思考をどう使うかで声は簡単に変わるんです。

アスカさん
なんだか私の思い込みだったような気がします。

トクガワ
何かに気づかれたわけですよね。もしよかったらどんなことか教えてください。

アスカさん
私が声に自信がないとか自分の声が嫌いというのは、私が作り出していたような気がしました。

トクガワ
それは素晴らしい気づきですね。今日のレッスンで学んだことは、これからアスカさんにとって活用できそうですか?

アスカさん
はい。これですぐMCが得意になれるとは思いませんが、今までは声を出すときに嫌な感情ばかり持っていましたけど、どんな考えを持つかで声が変わるということがわかりました。

トクガワ
そうですね。その気づきがないと、どんなボイトレや発声練習をしても一緒ですからね。今日新しく知ったことなので、しばらくは何度も何度も意識してくださいね。そうすることでアスカさんの神経回路に定着していけば、意識しなくてもそれが当たり前になっていきます。その時が来たら、また新たなことが見つかるはずですよ。

アスカさん
はい、ありがとうございます!

トクガワ
こちらこそありがとうございます。もう少し時間があるので、もしよければMCのテクニック的なこともやってみましょうか?

アスカさん
はいお願いします!

今回のレッスンについての解説はこちら

あわせて読んでおくと更に効果的です!

 

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