声がこもるコンプレックスを解消したい女性とのレッスン

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。


社会人の女性、アスカさん(仮名)がレッスンに来てくださったときのことです。

アスカさんは、こんな悩みや望みを持っていました。
・彼女は人前で話すことが苦手
・最近セミナーやプレゼンの機会が増えた
・声がこもることを気にしている

トクガワ
こんにちは、トクガワです。よろしくお願いします。

アスカさん
こんにちは、よろしくお願いします。

トクガワ
今日はレッスンに来てくださってありがとうございます。
アスカさんはどんなことを学びに来られましたか?

アスカさん
私、声がこもるので話をしていても相手の人に聞き返されるんです。だから人前で話すのは苦手で、できる限り避けるようにしてきたんですが、異動した先でセミナーやプレゼンをする機会が増えてしまって・・・

トクガワ
そうなんですね。それで声がこもるのをどうにかしたいと考えているわけですね?

アスカさん
はい。私の声が聞き取りづらいと参加者の満足度にも繋がるし、私にとっても今まで人前で話すことを避けてきたのでこの機会にできれば改善したいと思っています。

トクガワ
アスカさんはこの状況をチャンスだと考えているわけですね?

アスカさん
チャンスというわけではないですけど、今までのように避けているとこのままずっと避け続けていくのかなと心配になったんです。今回の機会に声がこもることを解消できれば、人前で話すこともできるようになって新しい道が開けるかなと思って・・・

トクガワ
ありがとうございます。素敵な望みですね。まずはアスカさんご自身がその選択をしたことをお祝いしてあげてくださいね。

アスカさん
悩んでいるのに・・・お祝いですか?

トクガワ
声がこもることを気にされていて、人前で話すことを避けてきたのに、今回はそれに挑もうと決めたアスカさん自身をまずはお祝いして欲しいのです。多くの人はそのステップをバカバカしくて無視してしまうんですけど、実はそこからすべてが始まるのです。

アスカさん
そういわれると、なんだか少し気分が楽になりました。

トクガワ
それは良かったです。ではアスカさんが望んでいる「声がこもる」ということについて今日のテーマにしてレッスンを進めていきましょうか。

アスカさん
はい、お願いします。

トクガワ
アスカさんは普段、どんな風に声を出していますか?

アスカさん
どんな風に・・・ですか?

トクガワ
「声がこもる」ことを気にされているようですが、普段の会話から気にされているのか、セミナーやプレゼンで話しているときに気になるのか、そのあたりを詳しく教えて欲しいんです。

アスカさん
普段の声から気になります。

トクガワ
では今こうして私とお話しているときも気にされているわけですね?

アスカさん
はい、そうです。

トクガワ
わかりました。今アスカさんが話しているとき、声を出すことに関して意識していることはありますか?

アスカさん
いえ、何も意識していないです。

トクガワ
では、声について改めて思い出しておいて欲しいことがあります。声というのは一体なんでしょうか?

アスカさん
えっ・・・わからないです。

トクガワ
声は音ですよね?どうやって相手に届くか知っていますか?アスカさんの声はどうやって私に届くでしょうか?

アスカさん
空気を伝って・・・ですか?

トクガワ
そうですね。音というのは空気の振動なので、声も空気の振動ですよね。アスカさんのカラダの中で生まれた空気の振動が私の耳まで届いて、私はアスカさんの声としてキャッチするわけですね。

アスカさん
随分昔に学校で習ったかも知れないです。

トクガワ
小学校の理科の授業で少し習ったかも知れませんね。音は空気の振動で1秒間に340メートル進むとか。
まずは、声は空気の振動であることを思いだして欲しいのです。

アスカさん
わかりました。

トクガワ
ではアスカさんがプレゼンの時に話している言葉やフレーズを使って声を出してみましょうか。セミナーを始めるときの冒頭のご挨拶や自己紹介など、簡単でいいので一度声に出して見てもらっても良いですか?

アスカさん
はい。
こんにちは、株式会社○○の坂本です。本日は皆さんにマニュアルの重要性とその価値についてお話させていただきます。よろしくお願いします。

トクガワ
ありがとうございます。いつもこうやって声を出しているわけですね?いつもと比べて何か違った箏はりますか?

アスカさん
いえ、いつもと同じですけど・・・

トクガワ
わかりました。では先ほどお伝えした声は空気の振動であるということを改めて思いだして見てください。その振動はどうやって生まれるのでしょうか?

アスカさん
えっと・・・喉が振動する・・・でしょうか?

トクガワ
そうですね、私たちの喉で振動は生まれています。厳密には声帯ヒダが振動することで生まれているのですが、どうやったら声帯ヒダが振動すると思いますか?

アスカさん
うーん・・・

トクガワ
ギターでいうと弦に相当するものが声帯ヒダです。弦を弾くということをしなければ音は出なですよね。私たちのカラダで声帯ヒダを弾く役割をしているものがあるのですが、一体なんでしょうか?

アスカさん
声帯を閉じる、ですか?

トクガワ
声帯ヒダの隙間を閉じた時に、あるものが必要です。

アスカさん
うーん・・・息ですか?

トクガワ
はい、その通りです。息を吐く時に声帯ヒダの隙間が閉じると、息が声帯ヒダにぶつかって振動が生まれます。それがそのまま押し出された息の流れに乗って口から出て、空気中を伝わって相手に届くんですね。だから息を吐くことが必要なんです。

アスカさん
息を吐くことが大切なんですね。

トクガワ
はい。さっきアスカさんに声を出してもらった時、息を吐くことについてどのくらい意識していたでしょうか?

アスカさん
全く意識していませんでした・・・

トクガワ
ではもう一度同じ内容で声を出して見てもらっても良いですか?今度は息を吐くことをできるだけ意識して見てください。

アスカさん
腹式呼吸で声を出すということですか?

トクガワ
いえ、腹式呼吸のことは考えなくて構いません。まずはアスカさんが普段やっている呼吸を何度か繰り返してみてもらえますか?

アスカさん
はい。(アスカさん呼吸を繰り返す)

トクガワ
息を吐く時、アスカさんのカラダではどんなことが起きていますか?

アスカさん
胸が動いたり、お腹が動いています。

トクガワ
そうですね。息を吐く時に起きていることは、声を出すときにも起きて欲しいことなんです。それを意識しながらもう一度さっきと同じプレゼンを始めるときの言葉を声に出してみてください。

アスカさん
はい。
こんにちは、株式会社○○の坂本です。本日は皆さんにマニュアルの重要性とその価値についてお話させていただきます。よろしくお願いします。

トクガワ
さっきと比べて何か違いがありましたか?

アスカさん
そうですね・・・なんといったらいいか・・・確かに違うんですけど上手く言葉にできないです。

トクガワ
ありがとうございます。その違いが良い違いか悪い違いかでいうと、アスカさんによってはどちらでしょうか?

アスカさん
そうですね・・・良いことだと思います。少し力が脱けたのか、さっきよりも通りが良くなった気がします。

トクガワ
それは良かったです。息を吐く時に空気の振動が起きるので、息を吐かなければ振動は生まれない。つまり声は出ないわけですね。息を吐くことをもっとカラダの構造を活用してできるようになれば、声は確実に変わります。

アスカさん
声を出すときにもっと息を吐けばいいということですね?

トクガワ
そうです。そしてもう一つ、その振動を相手に届けることを意識して見てください。声を出して終わり、ではなくて、アスカさんのカラダで生まれた空気の振動が口から出て、相手まで届くためにはどのくらいの距離の空気を振動をさせれば良いかを考えてみて欲しいのです。

アスカさん
距離を考えると言うことですか?

トクガワ
そうですね。例えば、今アスカさんの口から私の所までは1,2メートルくらいありますよね?アスカさんの唇の周辺にある空気を私の所まで届けるように息を吐きながら声を出してみるとどうなるでしょうか?

アスカさん
うーん、難しそうですね・・・

トクガワ
難しく考える必要はありません。動きをイメージするとカラダはそれに反応してくれますので、唇の周辺にある空気を私の所まで届けることを思いながら、さっきと同じプレゼンのはじめの挨拶を声に出して見てもらっても良いですか?

アスカさん
こんにちは、株式会社○○の坂本です。本日は皆さんにマニュアルの重要性とその価値についてお話させていただきます。よろしくお願いします。

トクガワ
今度はどんな違いがありましたか?

アスカさん
えっと・・・いつものようなこもっている感じがなくて、スッと出た気がします。

トクガワ
それは良かったです。私も先ほどよりも声の通りや響きがいいものになったと思います。

アスカさん
空気の振動を考えるだけで変わるんですね。

トクガワ
そうですね。カラダは思った通りの動きをしてくれます。アスカさんが「声がこもる」と考えていればそのような声になりますし、今のように空気の振動を相手に届けようとすればそのような声になります。考えていることや意識していることはカラダの動きに表れますからね。
今度、プレゼンをする機会があるときにこのアイディアは役に立ちそうでしょうか?

アスカさん
はい、試してみたいと思います。

トクガワ
試してみて、また疑問や質問が出てくるかも知れませんし、新しい事に気づくかも知れません。それが次のレッスンのテーマになりますから、ぜひ活用してみてください。

アスカさん
はい、ぜひ試してみます。

トクガワ
質問や疑問があったら気軽にLINEからメッセージを送ってくださいね。

アスカさん
はい、ありがとうございました。

トクガワ
ありがとうございました。

今回のレッスンについての解説はこちら

あわせて読んでおくと更に効果的です!


声のことで困ったら

声を出すときのカラダの使い方、ココロの使い方など困ったことやわからないことがあったらご相談に乗りますよ^^ 相談したい方はぜひLINEで気軽に話しかけててくださいね!

今なら『読むだけで理想の声になれるE-Book』も無料プレゼントしています♪

LINEでE-Bookを受け取る

あなたは理想の声になりたくありませんか?

無意味な発声練習やボイストレーニングをやりたいですか?
講師に叱られながらレッスンを受けたいですか?

あなたが抱えている声やコミュニケーションの悩みを解決するために必要なことは、
日常生活を過ごしながらでもできるとてもシンプルなものです。

「カラダの使い方」と「ココロの使い方」をほんの少しでも変えることができれば、
ボイストレーニングや発声練習をしなくても、毎日の生活を通じて、あなたの声はどんどん変わっていきます

誰でも、確実に変化できる方法をお教えします。

おすすめの記事