あなたの発声の悩みは腰の使い方が原因 - ゼッタイにやってはいけない発声法 その3

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

今回は「ゼッタイにやってはいけない発声法」の第3弾です。

レッスンをしていると感じるんですが、声を出す時のカラダの使い方ってみなさんそれぞれ違うんですよね。ある人は声を出す前に息を大きく吸い込んだり、ある人は顔を前に突き出しながら話していたり、胸を張るようにしていたり、本当にみなさん違うんです。

だからその人のカラダの使い方を見てからでないと的確なアドバイスをお渡しできないんですよね。なぜなら、それを取り除かない限りあなたの発声プロセスは変わらないから。つまりそのまんまではあなたの声の悩みはいつまで経っても解決しないわけです。

なのに「声が通らないです。」とだけLINEでメッセージをいただいても、私は何もできません。だってそこで当たり障りのないアドバイスをしていたら、世間一般のボイストレーナーや発声指導者と同レベルになってしまいますからね。

だから私は「声を出している時にどんなことを意識していますか?」と質問しているわけです。きっとそこに、あなたが無自覚のうちに自分の発声を邪魔していることが潜んでいるからです。

例えば、先日レッスンに来られた方はこんなことがありました。声を出すときに必ずと言って良いほど腰を前に突き出すようにしていた方が来られたんです。

腰を前に突き出すことって、発声の邪魔をしているんですけど気づいていますか?

 

この記事のポイント

・多くの人が信じている発声法は、実は発声を邪魔しているものが多い
・腰を前に出す、のけぞるようにして声を出すことは、あなたの声を邪魔している
・どうすればあなたの悩みは解決するのか?

 

毎日気づかずやっている発声の邪魔

いきなりですけど、あなたが信じられないかも知れない衝撃の事実からお伝えします。

あなたは自分で発声の邪魔をしています毎日やっています。しかもあなたは自分ではそのことに気づいていないんです。

どれだけボイストレーニングに通って発声練習に取り組んでも、インターネットで手に入れたボイトレ理論を読みあさっても、amazonや本屋で売れている発声やコミュニケーションの本に書かれていることをやろうとしても、上手く行くはずがないんです。

なぜなら、あなたは毎日自分で発声の邪魔をしているからです。

この「シリーズ 絶対にやってはいけない発声法」でまとめていることはすべてあなたは気づかないうちにやっている発声の邪魔なんです。

今回の「腰を前に突き出す」と言うことについてもそうです。駅のホームや電車の中、交差点での信号待ちをしているとね、ほとんどの人が腰を前に突き出すようにして立っているんです。多くの人はそんな姿勢をしながら更にスマホを見て、首にも負担をかけてしまっているわけです。

これを毎日何度も繰り返しているわけです。

だから多くの方が「ボイトレに通ったんですけど効果がないんです」と悩む方が多いんです。

腰を前に突き出すような発声の邪魔になることを取り除かない限り、あなたが発声について悩んでいることを解決することはできませんし理想の声になれません

 

「腰を前に突き出すこと」は発声の邪魔をし、あなたの印象を悪くする

何度も言いますけど、今あなたは気づかないうちに、毎日の生活の中で腰を前に突き出しています。ご自身の発声を邪魔するようなことをしています。本当に気づいていないんです。

でも実害がないし、特に何も感じていないから別にいいや」と思うかも知れません。

本当にそのままでいいんでしょうか?

さっきも少し書きましたけど、毎日あなたは発声の邪魔することをしているわけですよ?そうするとその邪魔は何度も何度も繰り返されることになります。繰り返し繰り返し邪魔しているとどうなると思いますか?

何度も何度も繰り返されることで、その邪魔はあなたの神経回路に定着しどんどん強化されていきます

つまりあなたの声がどんどん邪魔されていくわけです。

するとどんなことが起こると思いますか?

大人になると人前で話す機会は増えますし、突然訪れることもありますよね。

そんなとき腰を前に突き出すような姿勢で話していると、あなたの話を聞いている人はどんな印象を受けるでしょうか?

あなたがどれだけ素晴らしいメッセージを伝えたとしても、あなたのメッセージは周囲の人に正確に伝わらなくなります。

なぜなら、あなたの言葉と声と外見が一致しないからです。

腰を前に突き出すようにしているあなたの声は邪魔され、聞く人に不快な音を届けてしまうでしょう。

また、腰を前に突き出すようにしている姿は相手にどんな印象をあたえるでしょうか?

のけぞるようなは、人によっては距離を置かれているようにも感じるでしょうし、見下されているように感じる人もいるでしょう。あなたがそう思っていなかったとしても、相手はあなたに距離を置かれているように感じたり、見下されているように感じてしまうのです。

つまり、あなたが意図していないのに腰を突き出してしまっていることは、相手の人に不快な印象を与えてしまっているわけです。

これがあなたにどんな不利益を起こすかは想像できますよね?

このまま放置しておくか何か対策をとるかはあなたの選択なので私がどうこう言うわけではありませんが、もし次の2つの方法があるとしたら、あなたはどうしたいですか?

A. あなたが無自覚でやっている腰を前に突き出していることをそのままにして、これまでどおり、相手があなたに不快な印象を持ってしまうことを続ける

B.あなたが無自覚でやっている腰を前に突き出していることに気づき、それをやめることで、ただ立っているだけで相手が信頼感や安心感を感じてもらえるようになる

AとB、どちらかを選ぶことができるとしたら、あなたはどちらを選びますか?

ここから先はBを選んだ方のみ読んでください。

そして、Aを選んだ方は絶対に読まないでください。

なぜなら、Aを選んだ方がこの先を読んでしまうと、確実に変わってしまうからです。

 

カラダのデザインを知ることで解決できる

腰を前に突き出すことで発声やその他のことなど色んな悪影響を与える問題というのは、あることをすれば解決できます。

これからその方法をお伝えしますが、念のためにもう一度言っておきます。

もしあなたがAの「あなたが無自覚でやっている腰を前に突き出していることをそのままにして、これまでどおり、相手があなたに不快な印象を持ってしまうことを続ける」こと選んだなら、ここから先は読まないでください。あなたが読んでしまうと、無自覚な習慣がなくなり相手があなたに不快な印象を持ってしまうことがなくなってしまいます

ここから先はBの「あなたが無自覚でやっている腰を前に突き出していることに気づき、それをやめることで、ただ立っているだけで相手が信頼感や安心感を感じてもらえるようになる」ことを望んでいる場合に読んでください。

勘の鋭いあなたは、ここまで読んでいただいておおよその見当がつているかもしれません。

今、あなたは無自覚で腰を前に突き出すクセを持っています。だとしたら

そのクセをやめれば良いんだよね?」と思っていることでしょう。

それは半分正解ですけど、半分間違いです。

腰を前に突き出すクセをやめることは、そう簡単にはいかないのです。だって、無自覚なわけですから、あなたがいつどんな時にそれをしているかわからないんですよ。

例えば、駅のホームで電車を待っているとき、待ち合わせ時間に早く着いたのでスマホを見ながら待っているとき、面接や商談の場で「おかけください」と言われるまで立っているときなど、色んな状況で腰を前に突き出しているんです。

でも、あなたにとってはそれが日常のカラダの使い方なので、特に違和感も感じないのです。あなたは普通にしているつもりなのに発声の邪魔をしているんです。相手には良くない印象を与えてしまっているんです。

あなたが気付いていないクセをどうやってやめればいいんでしょうか?

もしあなたの近くに鏡があるなら、あなたの立ち姿を鏡で見てみてください。鏡に映ったあなたの姿を見て腰を前に出していると気付くなら、そのクセをやめることはできるかもしれません。

でもね、あなたは判断できないんじゃないですか?

自分が腰を前に突き出しているかどうか、わからないですよね?

そこであなたに必要になってくるのがカラダの知識なんです。

カラダの構造やデザインについての知識があれば、あなたは腰を前に突き出しているかどうかをご自身で判断できるようになります。

そうすることで初めて、腰を突き出していることを認識して、それをやめることができるわけです。

鏡に映ったあなたの姿を見て、まずは肋骨がどこにあるかを確認してください。

次に、お臍から少し下、左右の腰のあたりを触れててみると骨盤の骨があるのがわかるはずです。

肋骨の場所と骨盤の骨の位置がわかったら、もう一度鏡に向かって、今度は横側の姿を映してみてください。

そしてさっき確認していただいたご自身のカラダの肋骨の前側の位置と骨盤の先の位置を比べてみてください。

どっちの方が前に出ているでしょうか?

ほとんどの方は骨盤の先のほうが前に出ています。あなたもそうじゃありませんか?

実は、骨盤の先が前に出ている、つまり腰を少しでも前に突き出している姿勢というのは、私たち人間のカラダの構造に反した使い方なんです。

そしてカラダの構造に反した使い方は、私たちの機能を邪魔してしまいます。つまりあなたの発声を邪魔しているんです。

私たちのカラダのデザインでは、肋骨と骨盤の先の位置関係は、肋骨の方が前にあるのです。

画像で見るとこんな感じですね。

肋骨の方が前にあって、骨盤の先は後ろにあります。

でもね、レッスンに来てくださる方のカラダの使い方を見ていると、9割くらいの方は少なからず腰を前に突き出しています。

この位置関係が逆転しているのです。これが発声の邪魔をしているんですね。

そして、それをやめるだけで声が変わります。今までよりもラクに声を出すことができるようになったりご本人も驚くくらい大きな声を出すことだできるようになるという変化が起きることもあります。

きっとあなたもほんの少し腰を前に突き出しているんじゃありませんか?

ということは、それをやめるだけであなたの発声の悩みが解決できる可能性があるんです。

「でも本当にそれだけで変わるの?」と思っている方もいるでしょう。

私のレッスンでの実例をご紹介しますね。

 

自覚なきカラダの邪魔を取り除けば望みは叶う

私のレッスンに来てくださったのは20代女性のアスカさん(仮名)で、社会人になったばかりの方。受付のお仕事をされているそうです。

彼女はは、こんな悩みや望みを持っていました。
・上司から「もっと大きな声を出しなさい」といつも注意される
・自分では精一杯出しているつもり
・どうすれば良いかわからない

レッスンを通じて、アスカさんはどんな体験をしたのでしょうか?

 

・・・・と、この後、私はアスカさんに発声の仕組みと呼吸の仕組みを簡単にお教えして、大きな声を出すために必要なことをお伝えし、アスカさんにはそれを実践してもらいました。

アスカさんがラクに大きな声を出せるようになったのは言うまでもありませんね。

こんな風に、発声の邪魔をしている習慣を取り除けば必ず結果はついてきます

そのためには発声練習をしたり、ボイストレーニングのようなものは効果がありません。むしろ発声の邪魔をしている習慣は強化されてしまいます。

 

なぜ腰を前に出すと発声の邪魔をするのか?

アスカさんのレッスンのエピソードを読んで、あなたはこんな風に思っていませんか?

「腰を前に出すことで本当に発声の邪魔をしているの?」
「腰を前に出すのをやめただけで、声が変わるの?」

こんな風に疑問を持っていることでしょう。

しかし、事実なんです。

実際に私のレッスンに来てくださる方は、大半の方が腰を前に突き出すようにして声を出しています。

プレゼンやスピーチをする時、歌を歌うときのような立った状態で声を出す時は、ほとんどの方は腰を前に突き出すようにしています。人によって差はありますか、多かれ少なかれそうしています。

なぜなら、普段の生活でもそんな風にカラダを使っているからです。

そして、腰を前に突き出すことは、実は呼吸の邪魔をしているんです。

どうしてだと思いますか?

私はほんの少しでも腰を前に突き出す姿勢を「股関節ロック」と読んでいます。

少しでも腰を前に突き出すような姿勢になってしまうと、文字通り股関節の動きを固定してしまうんですね。

そうすることで実は呼吸に影響を与えてしまいます。もちろん悪い影響です。

息を吸うときに起きていることを考えていただけるとお分かりいただけるはずです。

外肋間筋の収縮と横隔膜の収縮が起こるので肋骨の内側、つまり胸腔内の圧力が変化することで肺に空気が入ってきます。これが「息を吸う」ことの正体です。ぶっちゃけ、息を吸おうとしなくても自然に入ってきます。(ほとんどの方は余計な努力をしながら吸っていますけど

この時、横隔膜が収縮することで腹腔内のものが押し下げられるわけです。つまりお腹の中に詰まっている臓器が下方向に押されるわけです。

でも腰を前に突き出すようにしていると、骨盤方向に向かって下方向に押されるのを邪魔してしまうんです。だから息を吸う時の空気の量が減ってしまうんですね。

息の量が減ってしまうということは、それだけ声を出すことを邪魔する事に繋がってしまいます。

アスカさんのカラダの使い方を見ていると、私は彼女が椅子から立ち上がった際、わずかに腰を前に突き出すような姿勢になっていたのです。

でもアスカさんはそのことに気付いていませんでした。ご自身では肋骨と骨盤の位置関係は肋骨の方が前にあると知っていましたがアスカさんのカラダはそれとは逆のことをしていたんです。

だから鏡で見ていただいて、そのことに気付いていただく必要があったんです。

そして腰を前に突き出すこと、つまりアスカさんがご自身で発声の邪魔をしていることを取り除いたので、彼女は「声が出しやすくなった」という変化を感じたのです。

邪魔を取り除いて初めて、アスカさん本来のカラダの機能が使えるようになったので、ようやく呼吸や発声についての知識や理解がアスカさんの悩みである「大きな声を出すことができない」ということの解決に繋がるのです。

あなた自身が邪魔をしていることをそのまま放置していると、いつまで経ってもあなたの発声に関する悩みは解決しないし、自由に・楽しく声を出すことなんてできないわけです。

 

まとめ

それでは今回のまとめです。

今回のまとめ

ゼッタイにやってはいけない発声法 その3
「腰を前に出す」
・腰を前に出すと、お腹の動きを制限してしまい、呼吸の効率を悪くする
・それは発声の邪魔をする
肋骨と骨盤の位置関係を知りあなたの習慣を見直すと邪魔をなくすことができる

 

今回のアスカさんとのレッスンでやってみたことを、あなたもぜひ試してみてください。

もしあなたが声を出していると疲れたりするなら、腰を前に出すことで呼吸が制限され、なおかつその体勢を支えるために背中やお腹の余計な筋肉が必要以上に緊張しているからかも知れません。

大きな声が出せない、自由に表現できないなら、必要以上に緊張している筋肉が邪魔しているかも知れません。

ぜひあなたのカラダに染みついている発声を邪魔する習慣に気づきそれを取り除く練習をしてみてください

そうすることで、発声練習することなくただ毎日の生活をしているだけであなたの声の魅力が引き出されていき人間関係や恋愛仕事などでさまざまな変化が起きていくでしょう。

もしあなたが気付いていないあなたの習慣を知りたい方は体験レッスンに来てみてください。

レッスンでは、あなたが声を出しているときのカラダの使い方を見させていただいて、私のレッスン経験と知識をもとに、あなたの発声の役に立つアイディアをお渡しできると思います。

もちろん、誰にでも、その日から使えるアイディアです。

レッスンをしていると、変化が起きたときの受講生の方の表情ってとても素敵なんですよね。私はその表情を見られるのが嬉しいんです。

だからたくさんアイディアをお渡ししてしまうので、たまに「もう消化しきれないので今回はこれくらいでイイです・・・」とお腹いっぱいになってしまう方もいますけど(^_^;)

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