声帯ヒダを0.28ミリ閉じる

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

今回の内容に関連するお役立ち情報をお届けする【ワンミニッツ 声トリセツ】はこちら!

ちょっと変わったタイトルですよね〜。

 

私はナレーターとして自分の声をどう使うかについても非常に興味があるので毎日練習しています。

その練習の中での気づきをシェアしたくて記事をまとめていたんですが、結局伝えたいことをタイトルにしました(笑)

ちなみに、練習については一日15分しかしていません。
それについてはまた別の機会に書きますね。

今回お伝えしたいのは、ある意味、抽象的かつ的を射ていないかつ無責任なアドバイスでアナタの声が破滅に導かれないための防衛策のひとつでもあります。

 

 

言われたとおりにやったら「やり過ぎ!」ってダメ出し

レッスンでこんな経験ありません?

先生に言われた通りに少しだけ声を張って読んだら「やり過ぎ!」ってダメ出しされた。。。

トクガワはボイトレあるあるだと思っています。

私も経験ありますよ〜。「力抜いて」って言われたから力抜いて読んだら「力抜きすぎ!」って言われたり(笑)

お陰でこちらは混乱するばかり・・・

わたわたしながら読み直すとぐっちゃぐちゃになってしまってさらなるダメ出しを食らってしまう。

レッスンでアドバイスをもらえるのはいいんだけど、先生が意図した通りにできない。結果、自分の才能の無さにショックを受けてへこむ・・・

もう負の無限ループ突入です。

こんな繰り返しを経験したことはありませんか?

結局の所、アドバイスをもらっても自分でなんとかしなきゃいけないことって多いですよね。

いや、自分でなんとかするのは当たり前なんですけど、もう少し生徒のことを思ったアドバイスができないものかと思うのです。

 

 

抽象的なアドバイスを駆逐する!!

ホントこの一言に尽きます!

そんな現場を見てきたし、自分もそんな環境で教わっていた経験もあるのでトクガワはこう思うわけですよ。

レッスンの現場から、抽象的で役に立たないかつ生徒を傷つける無責任なアドバイスを駆逐したい!!

それには教師側の教える力量が必要なんだけど、それは各教師自身が取り組むべきことなので放っておきます

だって、それで教師や指導者としてのキャリアに直結するんだから、各自で取り組むのは当然ですよね。教師や指導者としてレッスンや指導力の品質向上に取り組むのは当たり前ですもん。

私が今回このテーマにしたのは、抽象的で役に立たないかつ生徒を傷つける無責任なアドバイスから、アナタを守るための方法を提示したいのです。

これ、日常生活にももちろん使えると思いますよ。

そもそも言葉というものは受け取る人によって意味合いが異なるのです。

試しに、携帯電話をイメージしてみてください。

アナタは何を思い浮かべました???

たぶん、iPhoneかAndroidのスマホだと思います。私、ガラケーをイメージして欲しかったんですが・・・・しかもパカパカの折りたたみのヤツ。

なかには、平野ノラさんのあれ、思い浮かべた方もいるかもしれません。(ショルダータイプのヤツ)

ね。こんな風に言葉は正確に伝わらないでしょ。

当然、抽象的なアドバイスも伝わるわけがありません。「喉を開いて」とか「力を抜いて」とか。こんなアドバイスで傷つくのは生徒なんですよ?

 

 

具体的な数字の力

そんな抽象的なアドバイスから身を守るために、数字の力を借りることをオススメします。

数字は測ることができて、かつ的確にものごとを伝えることができます。

ここで、本日のタイトルにも登場した「0.28ミリ」という具体的な数字です。

「もう少し○○して」というアドバイスをもらったとき、そのままのフワッとしたイメージでアドバイスを受け入れるよりも、もう少しを「0.28」という数字を使って具体的に置き換えるのです。

例えば、「もう少し声を当てて」といわれたらどうします?

ノープランだと手探り状態でアドバイスを実行せねばななりません。

そこでこれが役に立つわけです。「もう少し声を当てて」をこんな風に変換します。

「あと0.28ミリ、声帯ヒダを閉じる」

声を当てるというのが何を意味しているかにもよるのですが、もし音圧が足りていないからもう少し声帯ヒダに息を当てることを指しているのであれば、声帯ヒダに息を当てるために、声帯ヒダをあと0.28ミリ閉じます。

声帯ヒダってなんだ?という方はこちらもどうぞ

 

実際、0.28ミリという本当に微細なコントロールをできるかはわかりませんが、「もう少し」という抽象的でアバウトな表現からは具体的になった分、私たちのカラダも何をすればいいかが明確になるのです。

たったこれだけのことなんですが、実はかなり大きな力を発揮します。

「もう少し力を込めて」だったら「○○の筋肉をあと0.28ミリ引っ張って緊張させる」とか、声を出すとき以外にも色々と応用できると思います。

 

 

まとめ

「声帯ヒダを0.28ミリ閉じる」というタイトルでお届けしましたが、私がアナタに伝えたかったことは届いたでしょうか?

ちなみにこの0.28という数字は別に何でも構いません。

もっとデリケートな質にこだわりたい方は0.01でもいいかもしれませんし、もうちょっと大ざっぱにしたいか多は0.5とかでもいいと思います。

とにかく大切なのは、抽象的でわからないまま受け入れるよりも、アナタが理解できるように具体的なことに変換する必要があると言うことです。
この変換の方法がいつかどこかでアナタが「好かれる声」を手に入れるための学びに役に立つと嬉しいです。

さあ、数字の力を借りて、抽象的で役に立たないかつアナタを傷つける無責任なアドバイスからアナタの声を守りましょう!

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