最近、私の周りの方々の活躍がめざましいです。
事業を始めたり、転職したり、充電したり、皆さんそれぞれの人生を歩まれていてとても素敵だなと思います。
その一方で、やりたいことがあったけど夢破れて諦めようかと、くじけそうになっている方もいると思います。
三月ですから、専門学校や養成所に通っている方々にはオーディションの時期でもあったりしますよね。
中には完全に声の世界で生きていくことを選ばない方もいるでしょう。
ある人はあなたのことを負け組というかもしれません。
でもね、あなたは何かの勝ち負けに挑んできたのではありません。
ある人はようやく普通の社会人になってくれたというかもしれません。
でもね、普通ってなんでしょうか?
声の道ではなく別の道に進むという決断もそれは素晴らしい決断です。
あなたが決めた新たな道に進むために、あなたがこれまで歩んできた道のことを振り返ってみてください。
懐かしむのが目的ではありません。
あなたが探しているものや手に入れたいものへのヒントが見つかるかもしれません。
なぜ声の世界に足を踏み入れたかを思い出す
養成所やスクールで学んでいるうちに、
先生や講師に指導されることに一生懸命になって、いつの間にか忘れてしまうことがあります。
それが、「声の仕事がしたい!」と思った理由やきっかけ。
ワタシもそうでした。
先生に誉められるのが嬉しくて、○をもらうために練習に励んでいた時期があります。
先生に認められるのが成功への近道だと信じていましたから。
でもね、誰かの要求に応えると言うことは、自分の望みをないがしろにするという一面もあるのです。
こんなことを続けていると、メンタルがやられます。
なんのために学んでいるか分からなくなり、不安になったら最後、誰も助けてくれる人はいないからです。
「辛いだろうけど頑張らなきゃ成功しないよ」と励ましてくれる方もいるでしょう。
しかしながら、こんなにも残酷な励まし方は他にないでしょう。
より所なく不安な状況の人に向かって、つべこべ考えずにやり続けてみなよ、って言っているんですから。
そんなとき、あなたのより所となるのはただの飾りだけの励ましではありません。
なぜあなたがこの道に進むと決めたのか?
そのきっかけが、あなたにとってエネルギーなのです。
足を踏み出したときの気持ちを思いだしてください。
もし、別の道に進むと決めたのなら、
そう決めたきっかけを大切にしておいてください。
プロの定義を見直す
あなたにとって「プロ」とはどういうことを意味するのでしょうか?
・お金をもらって仕事をする
・能力を使った対価の見返りをもらう
・誰かを楽しませる
・家族を守る
・笑顔を生む
この定義は人それぞれだと思います。
あなたは、声の仕事のプロとはどんなことだと考えていましたか?
テレビの第一線で活躍している声優やナレーターだけがプロでしょうか?
新人や若手を指導したり、マネジメントしたり、
ある分野に特化したプレーヤーであったり、
たくさんの声の仕事のプロが活躍しています。
これから生きていく世界での「プロ」とはなんなのか?
改めて考えてみてください。
友人や初対面の人への名乗り方を見直す
数年ぶりに友達と再会したときや、初対面の人と会ったとき、
「お仕事、何してるんですか?」という質問をされたことはありませんか?
そのとき、どんな風に答えていましたか?
「声優です」とか「ナレーターやってます」とか答えたいけど、
そう答えるのが恥ずかしい時ってありませんでしたか?
そう答えると決まって「どんな役やってるんですか?」とか
「やってみてください」とか言われるんですよね。
興味を持って聞いてくれた方のほとんどは、
いわゆるゴールデンタイムの番組くらいしか見ない人で、CMもスキップしちゃう人。
実演してみても知らないものだから、
「あ、なんかマイナーなものやってるんだ。
バイトしながらやってんのかな?大変だなー。」みたいな変な空気になるんですよね…
その回避方法(?)としてか、「声優のたまごです」と答える人もいますよね。
私は声優なんですけど、まだトレーニングに励んでいて仕事できるように目指してます。
養成所に通っていたりする方とは違いますよ、という意味が込められている気がします。
実は、「お仕事何してるんですか?」への答えが、あなたの決意を表しています。
自分の仕事や職業にプライドを持って本気で取り組んでいれば、
いくら仕事がなくても「声優です」とか「ナレーターです」と
きっぱり言い切ることができると思うのです。
自分がやりたい仕事なのに、しかもその道にいるのに、
なぜハッキリと周りの人に伝えられないのでしょう?
仕事や職業は自己申告制みたいなところがありますから、
あなたがはっきりと言いきれば、あなたは声優です。ナレーターです。
まだ、養成所にいるから「声優です」と言いづらいという気持ちも分かりますが、
あなたが声優の道に進み始めた時点で、周りの人からみたらすでに声優なのです。
さて、来週末に小学校の同窓会があるとします。
十何年ぶりに再会するクラスメートに、あなたはどんな風に名乗りますか?
何がしたくて声の世界に入りましたか?
あなたは声を使ってお仕事をするために、たくさんの時間を費やしてきました。
職業でいうと、声優やナレーター。
1.と似ているかもしれませんが、
長い間、学びや勉強に時間を費やしていると、
この世界に入った目的すらも忘れられてしまうもの。
それだけ現実は厳しいのです。
あなたは、声の仕事を通じて何をしたいのでしょうか?
これはきっかけとは少し違います。
ここで明らかにしてもらいたいのはあなたの望みです。
なぜこの世界に入ったのか?
なぜいわゆる普通の社会人でなくて声の世界に足を踏み入れたのか?
この世界で何をしたかったのか?
これから新しい道に進むと決めた方も同じです。
あなたの望みは、あなたが不安になったときや立ち止まりそうになったとき、
きっとあなたを助けてくれるはずです。
死ぬまでやりたいですか?
やはり最後はこれにつきるでしょう。
その仕事を一生かけてやっていきたいか?
きっかけは憧れでもいいと思います。
でもね、ただの憧れだけでは進み続けるエネルギーはいつかは枯れてしまいます。
もっともっとエネルギーを生み出してくれるものが必要です。
その仕事を通じて何をしたいか?
人生をかけて打ち込むことができるか?
自分が手に入れたいものが明確であればあるほど、生み出すエネルギーは大きくなります。
大げさかもしれませんが、あなたにとって声の仕事は一生携わっていきたいと思える仕事ですか?
また、声の世界ではなく新しく進むと決めた道は、これからずっとやっていきたい仕事ですか?
まとめ
「声の世界で生きていくのをやめようと思ったときに改めて確認したい5つのこと」をご紹介しましたがいかがでしたか?
声の世界に限らず、社会人の方が今の仕事を辞めたいと思ったときも、改めてこのポイントを考えることは役に立つのではないかと思います。
あくまで、ワタシの考えなのでこれが正解というわけではありません。
正解はたぶんあなたの中にあると思います。
あなたの周りの親切な方で、アドバイスをくださる方もいるでしょう。
あなたが進む道の先にいるならまだしも、全く別方向の道にいるのに色々とアドバイスをくださる方もいるのです。
周りの方の意見を大切にしながらも、最後の決定権はあなたにあることを忘れないでください。
自分にイエスと言えることなら、自信を持って進み続けてくださいね。
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