こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
声優・ナレーターだけでなくパフォーマーなら一度は向き合う「基礎固め」。
大切なことのように感じるのですが、実は大きな罠が潜んでいます。
特に、専門学校や養成所で学び、基礎を大切にするまじめな方たちに多いです。
人は、信頼している人や権威ある人のことはどんどん吸収しようとします。
信頼している人に誉められたい。
また、権威ある人の言うことこそ絶対的な答えだ。
そんな、人間として認められたいという欲求が、パフォーマーの創造性という芽を摘むのです。
声優・ナレーターを目指す若いパフォーマーは、誰かに認めてもらいたい一心で言われたことに従います。
「プロとして最低限のこと」
「できて当たり前」
そう言われると、それを繰り返しやります。
なにも考えずに自動でそれができるように繰り返します。
上手くいかなかったり、ダメ出しされると、「努力不足」と考えてしまいます。
実際に、そのように指摘されますから、そう考えてしまうのも当然です。
私もかつて所属していた事務所のレッスンでは、ここに書いている内容と同じことを考えていました。
「ダメ出しされるのは自分の努力が足りないからだ。」
そう考えるようになり、努力と練習時間だけが、自分がナレーターとして存在していることへの自信となりました。
(ここについては、『ナレーターにとっての「実験」と「研究」 』にも書いているとおり、自信とすべきことを大きく勘違いしてしまっているわけです。)
「努力と練習時間が自信になる」
これもまた、レッスンで言われたことです。
ただひたすら言われたことを忠実にできるように繰り返し練習することは、私から創造性を奪っていきました。
言われたことを忠実にできるようになると誉められます。
それがモチベーションには繋がるので練習も続けていられたのですが、ある時、疑問を抱きました。
「このレッスンが、将来の仕事に繋がるのか?」
そうなると基礎固めや練習は、ただ辛いだけの時間です。
すると、大切だと分かっている練習の時間がどんどん減ってゆき、いつかは読むことが辛くなってしまいます。
ここでようやく気づくわけです。
「あれ?何のためにレッスン受けてるんだっけ?」
私の場合は、事務所のレッスンで認められて、仕事をもらえるようになることでした。
こんなナレーションがしたいとか、将来どんな番組がしたいとか、全く考えていなかったのです。
つまり、明確な望みがなかったということです。
仕事をしたいという望みはあったのですが、あまりにも漠然としすぎていたのです。
「基礎固め」に励んでいる皆さん。
基礎を固めることも大切ですが、忘れてしまっていませんか?
あなたの、声優・ナレーターとしての望みは何ですか?
もう一度、声優・ナレーターを目指したときのきっかけを考えてみてはいかがでしょうか。
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