良い声・好かれる声になるための三原則

こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。

今回のテーマは、私が提唱する「声のトライアングル」という考え方です。

通る声になりたいとか、小さくても伝わる声になりたいとか、「良い声」「好かれる声」になりたい人にとって、知っておいて欲しい三原則です。

いろんな本を読んだり、ボイトレに通ってはみたけどあんまり効果がなかった・・・という方はこの三原則について知る機会がなかったのではないでしょうか?

そんな方に多いのが、真面目すぎるあまり、教わったことにに固執しすぎてしまうということです。

それが悪いわけではないのですが、声には3つの要素がありそれぞれが密接に関係していて、影響を与え合っています。

どれか1つだけが飛び抜けていても不十分ですし、どれか1つだけが欠けてしまっても、好かれる声には声になりません。

今回は、良い声・好かれる声をつくるための「声のトライアングル」について考えていきましょう。

 

 

使い方

まずはじめに取り上げるのは「使い方」です。

いわゆるテクニックに該当する部分でもあります。

これについては、市販されている本やボイトレでも多くの方が扱っていますよね。

そして、流行廃りがあるのも事実です。
特にダイエット業界を見てみるとよくわかるのではないでしょうか?

「○○ダイエット」とか「食べて痩せる△△法」とか、次から次へと取り上げられて、一時的なブームが来ては去って行きます。

多くの方は「○○ダイエット、試してみたけどあんまり効果なかったよ・・・」と口にしていることでしょう。

そしてしばらくすると、業界は新たなダイエット法を打ち出してきます。

楽して痩せたい方は、その方法に飛びついて、しばらくしたら「また効果なかった・・・」と嘆いています。

方法やテクニックにこだわるあまり、本質的な事には見向きもせず、ましてや自分で調べたり知ろうともしない。ただ「テレビで効果があると言っていた」とか「モデルの○○さんもやっている」ということを信じていると、効果のない取り組みばかりを繰り返すことになってしまいます。

声についての本を読んだけど意味なかった・・・、
ボイトレに通ったけど効果なかった・・・、
と嘆く前に、あなたは「使い方」を大切にするあまり、他の2つの大切な事をどれだけ知ろうとしましたか?学ぼうとしましたか?

もし、他の2つのことを知らなかったとしたら、これは大チャンスですよ!

「使い方」を大切にできるのなら、他の2つも同じくらい大切にしてあげれば、あなたの声のトライアングルは協調し、それぞれがいい影響を与え合うでしょう!

 

 

機能

次に、取り上げるのは「機能」です。

声とは、私たちのカラダにおいてどんな機能を果たしているかを考えたことがありますか?

また、声に必要な呼吸についても、どんな機能を果たしているでしょうか?

この機能を知っているのと知らないのでは大違いです。

まぁ、知らなくても日常生活に支障はありませんけど・・・

 

私たちのカラダは、それを知らなくても自動的にやってくれる能力が備わっています。

事実、声や呼吸の機能を知らなくても、これまでの人生を歩んで来れましたよね。
しかし、なぜ私たち人間が声を発することができたり、呼吸をすることができたりするのか?またそれ以外に備わっている機能を知ることができたのなら、毎日を生きていく中でいろんな状況での選択肢が増えることにもなります。

 

スマートフォンを例に考えてみましょう。

iPhoneを使っている人が男女あわせて10人いたとして、それぞれの方がどの程度iPhoneの機能を使いこなせているか、そのレベルはバラバラですよね。

ある人は電話とメールだけ、
ある人はLINEとカメラとクラウド、
ある人はアプリをたくさん使ってる、
ある人は動画を撮って編集、
ある人は音楽を聴いている

こんな風に、人によってメインにしている使い方や頻繁に扱う機能は異なります。

そして、電話とメールをメインに使う人は、iPhoneで動画を撮って編集できるなんて知らない場合もあります。

でも知らなくたってiPhoneは使うことができるわけですし、その人にとっては、iPhoneは電話とメールをするためのものなので、動画が作れるかどうかなんて考えたこともないのです。

そんなとき、知り合いの結婚式などで動画を撮影する機会がやってきたとします。

iPhoneで動画を撮影したり編集したりすることができることを知らなければ、「ビデオカメラと編集用のパソコンを買わなきゃいけないな」と思って、ヨドバシに行くかもしれません。

でもiPhoneで動画を撮影したり編集したりすることができることを知っていれば、その機能を使って、動画を撮影するかもしれません。もしくはiPhoneの機能で不十分だと感じたら、ヨドバシに行くかもしれません。

こんな風に、機能を知っているだけで選択肢が広がるのです。

さて、あなたが普段使っている声や呼吸にはどんな機能があるでしょうか?

改めて機能についての理解が深まると、実は「使い方」と「構造」に大きく影響を与えます。

 

 

構造

では「声のトライアングル」の3つめ、「構造」について考えていきましょう。

声のトライアングルにおける構造とは、私たちのカラダの構造のことを意味しています。

私たちのカラダは実にさまざまなパーツから構成されています。

カラダを支えるための骨格があって、骨同士を繋ぐために関節があって、骨を動かすために筋肉があります。

活動のためのエネルギーを供給する役割を持った心臓をはじめ、さまざまな機能を持った内臓もあります。

複雑きわまりないカラダについて、声を出す上でどれくらい考えたことがありますか?

声を出すという行為においては、カラダは楽器に例えることができるでしょう。

その楽器についてアナタはどれだけ知っているでしょうか?

また、声を出すときにアナタのカラダで起こっていることについて知っているでしょうか?

そして、あなたのカラダで起こっていることが、アナタのカラダの構造に逆らっているかもしれいないことに気づいていますか?

 

多くの場合、ボイトレスクールやレッスンでは教えてくれません。

カラダの構造というのは、いわゆる解剖学の分野です。学問として成立している分野であるにもかかわらず、声のレッスンを受け持つ指導者たちの多くが避けているのです。

なぜで彼らは教えようとしないのでしょうか?

理由はいくつかあると思うので、私なりに考えてみたことを挙げてみます。

・解剖学は全く関係ないと思っている
・扱い始めるとキリがない
・指導者自身が習ったことがないので教えられない
・生徒が持っているクセや習慣による影響もあるため、扱うと面倒

たぶん、こんな理由だと思います。

でも一番大きい理由はこれではないでしょうか?

指導者が自分の正解だと考えている方法を教えたいから

教える側にとっては、これが非常に楽チンなんです。

なぜかというと、その人が考えている正解以外の方法を否定すれば良いだけだからです。
つまり、マルバツで評価できるから。

指導者がわからないことがあったとしても、生徒に×を与えれば生徒の責任にすることができます。

「練習が足りない」とか「理解が甘い」とかね。

確かに学びの主体は生徒側にありますが、それをサポートするのが指導者の役目です。

生徒を評価し、マルバツをつけることが指導者の役目ではありません。

ちょっとヒートアップして話が長くなりそうなので、この話題は別の機会に書くことにして、構造の話に戻りますね。

 

私たちのカラダの構造を知っている方が実はメリットの方が大きいのです。

声のトリセツでは何度も紹介していますが、例えば腹式呼吸について。

声の指導者の多くの方は腹式呼吸を推奨しています。そして多くの方が「お腹に息を入れて」と指導されています。

でも、私たちのカラダの構造を知ると、お腹には息は入らないという事実がわかります。

息が出入りするのは肺です。そして肺が膨らんだりしぼんだりするのに合わせて、肋骨や鎖骨なども動くのです。

でも、「お腹に空気を入れて」という方は「肩や胸を動かさずに呼吸して」と指導されています。

これは私たちのカラダの構造に反することです。

もちろんその方法で呼吸することもできますが、どちらの方が発声に効率の良い呼吸ができると思いますか?

そのために役に立つのがカラダの構造を知ることなのです。

そして、カラダの構造を知ることで、使い方や機能が変わってくるのです。

これで3つの要素が揃いましたね。

 

 

まとめ

では今回のまとめです。

声のトリセツが提唱する「声のトライアングル」、つまり好かれる声・良い声になるために必要な3原則はこの3つです。

・使い方
・機能
・構造

まだピンと来ない方のために、もう一つ例を挙げておきますね。

アナタはピアノのという楽器を知っていますよね?

 

ピアノは、音を出す機能を持っている楽器です。

でも、自分自身では音を出すことはできません。

さらに、メンテナンスをすることができません。

 

ピアノが最高の音を出すために必要なのは一体なんでしょうか???

ピアノは音を出す機能を持っているのに、自分だけでは最高の音を出すことができないのです。

音を出すためには、曲を奏でる能力を持った演奏者という存在が必要です。
音を調節するためには、ピアノの構造を熟知した調律師という存在が存在です。

 

もうお分かりですよね?

声のトライアングルの3つはこのピアノの関係と同じです。

使い方・・・演奏者
機能・・・・ピアノ
構造・・・・調律師

演奏者、調律師が最高の仕事をしてはじめて、ピアノは最高の音を出すことができます。

 

さて・・・、勘の言い方はここで「マジか!?」と思ったかもしれません。少しヒヤッとしましたよね???

その不安は大当たりです。

好かれる声、良い声になりたいなら、その3つの役目を自分1人でやる必要があるのです!!

本当に大変です・・・。

 

でも安心してくださいね。

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