こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
家族や知人、仕事仲間と話している時のふとした声がかすれていたり、なんとなく出しにくかったりすると、気になってしまいますよね。
少しハスキーな声が素敵な方もいらっしゃいますが、普段の会話で「かすれているな」「出しにくいな」と感じて悩んでいるなら、なんとか改善したいところ。
今回ご紹介する「かすれた声」を改善するための3ステップは、お医者さんやボイトレに頼らないで自分で試せるものです。
今までいろいろやってみたけどピンとこなかった方、「人前でボイストレーニングとかはちょっと…」という方必見!
声がかすれてしまう原因を探りながら、一緒に解決までのプロセスを考えてみましょう!
● 声がかすれる原因
● タイプ別「かすれ声」改善のヒント
● 自分で試せる改善のための3ステップ!
どうして声がかすれるの?
あなたの声がかすれてしまうのは、声を出すときに必要なカラダの動きが、なんらかの原因でうまくいっていないからです。
具体的に理解するために、発声の仕組みについて簡単におさらいしてみましょう。
昔、小学校の理科で、『音は振動』と習いましたよね。覚えていますか?
声を出している時、あなたのカラダの中でも振動が起きています。
声は、喉頭、一般的に「喉」と呼ばれる部分で生まれています。
喉頭にある「声帯ヒダ」という部分に息を当て、振動させることで発声しているのです。
詳しくは、こちらの記事で解説していますので、是非読んでみてくださいね。
≫ お腹から声を出す感覚がわからない人へ。お腹から声は出ませんよ!
あなたの声が生まれる場所であるこの「声帯ヒダ」が何らかの理由で十分に振動していないと、声が出しにくかったり、かすれたりしてしまうのです。
声帯ヒダがうまく振動しない原因は、人によってさまざま。
体調不良や喉の使い過ぎで炎症を起こしていたり、ポリープができていると、声帯ヒダは自由に動くことができませんし、声が枯れる症状が出る「喉頭がん」や、声帯ヒダを動かすための筋肉に脳からの指令を送るために使われる経路(反回神経)が麻痺してしまう「反回神経麻痺」など、重大な病気が原因の場合もあります。
声がかすれることを改善する方法は?
重大な病気が原因の可能性がある場合は、病院での精密検査や治療が必要です。
「声がかすれる」ということが重大な病気のサインだったとしたら、声のためにどんな方法を試したとしても、改善は見込めないばかりか、命に関わる問題になる可能性があります。
また、 炎症を起こしていたりポリープが疑われたりする場合も、耳鼻咽喉科のお医者さんに診てもらうのが最適です。
しかし、このサイトにたどり着いた方はそのどちらでもなく、慢性的にかすれた声であることに悩んでいる方や、元々の自分の声をもっと良くしたいと考えている方ばかりだと思います。
かすれた声に悩む方のタイプは大きく分けてこの3つ。
A. 声を出すために必要なことができていない
B. 声を出すために必要なことをやりすぎてしまっている
C. 声を出すために必要ないことをして発声の邪魔をしている
この3つを解消することができれば、改善までの道が見えてきます。
例えば、声を出すために必要なことができていないなら、足りていないことを知り、少しずつ出来るようにしていきます。
逆にやりすぎなら、少しずつ減らしてみる。
もしいらないことをしているなら、必要のないことをやめるようにしていく、というようなプロセスです。
3つともアプローチは違いますが、「発声のために必要なことだけできる」状態に近づけることが、「かすれた声」から脱却する近道です。
自信をもって話すために!改善のための3ステップ!
では、声の改善のためには具体的にどんなことをすればいいのでしょうか。
声がかすれたり、出しにくかったりする原因は、今あなたが無意識のうちにやってしまっている習慣の中にあります。
ここでは「習慣」をキーワードに、改善のためのプロセスを3ステップでご紹介します。
ステップ① 習慣に気づく
ほとんどの方は、声を出している時の自分がどんなふうにカラダを使っているのか、あまり良く知りません。
この記事を読んでいるあなたも、声を出している時カラダのどの部分がどんなふうに動いているのかなんて、考えたこともないのではないでしょうか。
しかし、声がかすれる原因であるあなたの習慣に気が付くことが出来なければ、どれだけトレーニングを積んでも、練習をしてみても、あなたの声はずっとかすれたままです。
声を出すときに起きているあなたの習慣に気づくために、自分のカラダを客観的に観察してみましょう。
鏡を見ながら声を出したり、スマホで自分のことを録画したりして、「声を出している時の自分」を観察してみると、今まで知らなかった自分の癖が見えてきます。
これなら1人でも手軽に、簡単に試せそうですよね。
さらに詳しく知りたいときは、カラダの使い方に詳しい人にみてもらって、具体的なアドバイスをもらうのもよい方法です。
しかし、「発声練習をしよう!」「腹式呼吸をしてみよう!」と勧めてくるようなボイストレーナーには要注意!
原因を根本的に解決しないまま、いくら上から練習やトレーニングを重ねても、良くならないばかりか逆効果です。
かすれが悪化してしまう恐れもありますので、注意してくださいね。
ステップ② 習慣を取り除く
声がかすれてしまう原因になっている習慣は、あなたが長年かけて身につけてきた、カラダの使い方のパターンです。
声のかすれを改善するためには、このパターンをやめて、新しいパターンを取り入れる必要があります。
ステップ①でみつけたあなたの古いパターンに上書きするように、新しいカラダの使い方のプランを組み立て、実践してみましょう。
例えば鏡を見て、「話し出すときに肩があがっているな」と気づいたら、肩をあげるのをやめてみるパターンを試してみる、といった感じです。
あまりなにも変わらないなと感じたら、また別のプランを立てて、実践してみてください。
1回で見つけなくて大丈夫です。
いろんなプランを試してみて、「これはちょっと変わったかも!」というのを見つけてみてください。
もし、少しでも手ごたえがあるプランが見つかったら、次のステップに進んでみましょう。
ステップ③ 新しい習慣の定着
手ごたえを感じたプランは、古い習慣に上書きして新しい習慣として定着させるために、意識的に繰り返してみましょう。
しかし、あなたが今持っている古い習慣は、長い年月をかけて習慣化されたもの。
慣れ切っている習慣の上に、新しい習慣を定着させるのはとっても時間がかかります。
根気強く、意識し続けることが大切です。
プロのアスリートや音楽家が、何度も何度も練習を繰り返して上達したり、技術を身につけたりするのと同じように、新しい習慣を、自分のものとして定着させるために、プランを試し続けてみましょう。
あなたのかすれた声にも、すこしずつ変化が見られるはずです。
もしより高い成果を望むのであれば、カラダ全体の使い方もあわせて考えてみると、より早く、より確実に効果を得ることができます。
カラダ全体の使い方のヒントは、こちらのE-BOOKで詳しくご紹介しています。
ブログでは書ききれない声やカラダのことをたくさん書いていますので、是非ダウンロードしてみてくださいね。
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まとめ
カラダは声を出すための楽器です。
あなたの「声のかすれ」の原因が、あなたが声を出すときのカラダの習慣にあるのだとしたら、お医者さんやボイストレーナーに頼らなくても、自分の力で改善することができます。
声をよくしたいという思いが少しでもあるのなら、まずは上で紹介した3つのステップをやってみましょう。
時間がかかっても大丈夫です。丁寧に根気強く取り組んでみてください。
また、この3つのステップは、実際に私のレッスンでもやっていることです。
ひとりで試してみて難しいと感じたら、是非体験レッスンを受けてみてくださいね。
あなたの声、あなたの習慣に寄り添い、変えていくお手伝いができるはずです。
3つのステップで、自信を持って話せる声を手に入れませんか?
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