前回の『背骨をアップデートする』の続きです。
小学校の頃、親や学校の先生に「姿勢が悪い。背筋をまっすぐにしなさい」と注意されたことがあると思います。
私も、注意されて、慌てて背中をピンとして、まっすぐにしていました。
さて、前回の内容で、皆さんの背骨に対する考え方がアップデートされているものとして、もう一歩先に行きたいと思います。
脊椎は頸椎、胸椎、腰椎の24の椎骨から構成されていることはお話ししましたよね。
それを思い出して、脊椎の図を見てください。
「脊椎」を検索してみるといろんな図が出てきます。
果たして、子供の頃に注意されたように、脊椎は真っ直ぐになっていますか?
答えは「いいえ」です。
脊椎の一番上には頭が載っています。
成人男性で約5キログラムといわれています。
この重たい頭を上に載せて、バランスをとるために、脊椎は少し湾曲しているのです。
頸椎は前方に弧を、胸椎は後方に弧を描くように、そして腰椎でまた前方に湾曲しています。
この状態が脊椎にとって最も負担がかからない状態なのです。
そして、身体が最も自由に動くことができる状態です。
背筋を伸ばすいうことは、この湾曲がなくなるように延ばすわけですから、無理な緊張を強いることになります。
「背筋を伸ばす」ときは、ピンとのばした脊椎ではなく、自然な湾曲を描くようにマッピングできると、日々の生活でも大きな変化がありますよ。