レッスンで強烈なダメ出しを受けたり、現場でとんでもない失敗をしたり、
とんでもなく落ち込んでしまうときってありますよね。
声優・ナレーターとしての活動に置いてだけでなく、日常生活でも例外ではありませんよね。
電車で見ず知らずのオジサンに逆ギレされたり、好きな人に振られたり、
理不尽なことや受け止めきれないことでメンタルが弱ってしまうことは多々あります。
そんなとき、練習もしたくないし、ご飯も食べたくないし、
布団に丸まって何もしたくない気分になりますよね。
「落ち込んだときは気分転換したほうがいいよ」と友人に言われても
気分転換をすることが面倒なんですよね。
そもそも気分転換って何をすれば有効か分からないですし。
でも、ずっと弱っているわけにはいきません。
できる限り早く立ちることが望ましいですよね。
過去の事実に対する「意味づけ」
すでに起こってしまったことをあれこれ考えたとしても、
起こってしまった事実は変えることができません。
変えることはできませんが、その事実に対して意味づけをすることは可能です。
意味づけができれば、その事実をすでに起こってしまったこととして
より受け入れやすくなるのです。
というわけで「よし、振られた理由を意味づけするぞ」と考えはじめると・・・
さらに弱っていきます。
意味づけは考えてするものではないのです。
実は、何もしなくても、脳は意味づけをするための「関連づけ」をいつでも実行しています。
私たちが日常生活で受け取る外部からの刺激、
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の五感を通じて受け取った情報が脳で処理されるとき
過去の体験や関連のあるものとの関係性を無意識のうちに探っています。
そして有効になりそうな関係性が見つかったとき、
「思い出す」ことであったり「気づき」が生まれるのです。
「あ、そういえばこんなことがあった」とか
「昔はこうだったなー」とか。
そうです。
その事実についての意味づけができる瞬間も訪れるのです。
意味づけをするためには、外部からの刺激、
つまりインプットが必要なのです。
世界は刺激に満ちあふれている
インプットの最も簡単な方法、それは「散歩」です。
家の近所をたった5分、ただ何となく歩いているだけでも
脳はいろんな刺激を受け取ります。
歩いている人や行き交う車、空のいろ、雲のかたち、
気温、季節のにおい、風のつよさ、子供たちの声、
ほんの一例ですが、他にもたくさんの刺激を受け取っています。
私たちが普段気にしていないだけで
毎日、どの瞬間も刺激に満ちあふれているのです。
「最近、刺激がないわー」とぼやいている人っていますよね。
いやいや、そう言っている瞬間もあなたは刺激を受け取っていますよ。
(まぁ、その人の意味する刺激と、今回の刺激は意味合いが異なると思いますが・・・)
よく「行動すれば変わる」と言われていますが
行動なんて大それたことを考えなくてもいいんです。
ただ体を動かすだけ。
そうすれば状況は変わります。
その変化から刺激を受けとり、別の感情が生まれます。
そしてまた次の行動や感情を起こすきっかけとなります。
意識的にその連鎖を生み出すきっかけを与えるだけで、あとは自動的に転がってくれるのです。
また、自動で転がっている中でも、意識的にディレクションを出してあげられると望ましいです。
(これはまた別の機会に書きますね)
メンタルが弱ってるなーと感じたときには、ぜひ近所を散歩してみてください。
「だめだ、今日やる気がでない〜」なんて時にも散歩は有効ですよ。