こんにちは。
発声改善士のトクガワ です。
人と話すが苦手、会話に自信がない・・・
コミュニケーションが苦手だと悩んでいるあなたは仕事やプライベートなどさまざまな交友関係で恥ずかしい思いをしたり、損をしたりしたような体験があるはずです。
だからこそ、そのコミュニケーションが苦手なのを克服しようと、本を読んだりインターネットで調べた経験があると思います。今は無料でたくさんのノウハウが手に入る環境があるので大変便利です。
その一方で、どんなノウハウを手に入れても、コミュニケーションが苦手な状況が一向に解決する兆しが見てなくて悩みがより深くなっている人もいます。
なぜそんな状況に陥ってしまうのでしょうか?
今回はコミュニケーションが苦手なあなたがノウハウを手に入れても状況が改善しない理由と、あなたも今日からできる実践的な改善方法についてお伝えします。
・話し始める前にするべきことがある
・いつでもどこでも楽しみながら練習できる
なぜノウハウやテクニックは効果がないのか?
そもそも「コミュニケーションが苦手」とは、どういう状況なのでしょうか?
コミュニケーションというのは、実にさまざまな状況があります。家族と話す、友人と話す、初対面の人と話す、上司と話す、クライアントと話す、などの相手はもちろん、場所や時間によってもコミュニケーションは左右されます。
そして苦手としていることは人によって全く異なるわけです。
家族と話すのが苦手な人もいれば、友人と話すことが苦手な人もいる。飲み会での会話が苦手な人もいれば、異性と話すのが苦手な人もいる。こんな風に具体的な状況は異なるのに、一般的には「コミュニケーションが苦手」という言葉でひとくくりにされてしまいます。
だから「自分はコミュニケーションが苦手だな」と信じて、本やネットで調べたノウハウやテクニックを手に入れたり、情報商材にお金をつぎ込んだり、セミナーやボイストレーニングに通ってお金も時間もかけている・・・けれど一向に解決しないことに悩んでいる人が後を絶ちません。
私のレッスンでも「ネットで調べたノウハウを使ってみても上手く行きません」とか「情報商材を買ったけど解決できません」とか「セミナーやボイストレーニングに通ったけど効果がありません」という声を耳にします。
なぜこんなのことが起きてしまうのでしょうか?
なぜノウハウやテクニックを手に入れても効果がなんでしょうか?
なぜ情報商材を買っても解決できないんでしょうか?
なぜセミナーやボイストレーニングに通ったけど効果がないのでしょうか?
その理由は、あなたが話し始める前に萎縮してしまったり、苦手意識を持ちながら話すというそれらよりも前の段階にあります。
アプローチを間違えると損ばかりする
人が悩みを解決しようとするとき、一般的には「何をするか(What)」へアプローチしていきます。
例えば「会話のコツ」とか「雑談をする」とか「相手の目を見て話す」とか。こんなテクニックやノウハウはネットで検索しただけでも無料でたくさん見つかります。
でもそのテクニックを知っても活用できないのが現実なんです。8割の人はそのことに気付いていません。そしてテクニックやノウハウは効果がなかったと感じて、別の解決方法を求めてさまよいます。
そんなとき魅力的な言葉に釣られて高額な情報商材を買ったり、話し方セミナーやボイストレーニングのレッスンを受けたりしています。お金や時間を使って解決しようするわけです。これももちろん1つの解決法ではあります。
ところが、高額な情報商材でもセミナーやボイトレでも解決できないんです。
なぜなら、問題なのは「What」ではなくて「How」なんです。コミュニケーションが苦手なのでその解決のために「何をするか?」ももちろん重要です。でもそれを「どうやるか?」のほうがはるかに重要なんです。
例えば、ノウハウやテクニックを手に入れたとしても、あなたが話し始める前に萎縮しているままだとしたら、せっかくのノウハウやテクニックも本来の効果を発揮できません。なぜなら、萎縮してしまうことでカラダが本来の性能を発揮できなくなってしまうからです。萎縮することでカラダの機能が邪魔をされてしまうので、ノウハウやテクニックが出る幕すらないのです。
苦手意識を持ちながら話すのも同じです。苦手意識が原因でカラダのギュッと固めるようにした状態で話してしまうことは、そもそもあなたが話すことを邪魔しているんですね。
本当はこの「どうやるか(How)」にアプローチをする必要があるですが、「何をするか(What)」のアプローチしか知らない人は、自分が手に入れたノウハウやテクニック以外にも別の解決方法があるはずだと信じて、次から次へとお金と時間をつぎ込んでしまうんですね。
その間にもコミュニケーションが苦手なあなたはさまざまな損失をしてしまいます。意思の疎通が上手く行かなかったり、楽しいはずの飲み会も会話に入れずに全く楽しくなかったり、仕事で失敗をしてしまったり、交友関係がいつまで経っても広がらなかったり・・・。
コミュニケーションの悩みが解決しないことが原因でおきる小さな損失が積み重なると、人生を通じてどのくらい損するか計り知れないですよね?
コミュニケーションの苦手を克服する3つのステップ
それでは、コミュニケーションが苦手で悩んでいるけど、悩みをそのままにしておいて人生を通じて損したくないと考えているあなたのために、今日からできる超実践的な3つのステップをお伝えします。
ステップ1 カラダの構造に沿って声を出す
何よりもまず大切にして欲しいのは、カラダの構造に沿って声を出すということです。
コミュニケーションに悩みを持っている場合、声に自信がないとか声が小さいからだと考えて、「大きな声を出すこと」や「お腹から声を出す」ということを推奨する人が多いんですよね。実際、ほとんどのボイストレーナーやセミナー講師はそう言います。本やインターネットでもそんなことが書かれています。
ところが「大きな声を出す」とか「お腹から声を出す」というのは逆効果なんです。他にも「ハキハキ話す」とか抽象的なアドバイスも上手く行かないケースが多いです。
なぜなら、大きな声を出そうとしたりお腹から声を出そうとしたり、ハキハキ話そうとすることでカラダに余計な力を入れてしまうことに繋がるからです。
それが、あなたが声を出すという動きにおいてカラダの構造に反した使い方で声をだすことに繋がってしまうんですね。
なぜこれがいけないのかというと、人間のカラダには使い方が機能に影響するという特徴があります。つまり、カラダの構造に反した使い方をすると、機能を制限したり、本来の能力を発揮できないというメカニズムがあるんです。
だから何よりもまず大切にして欲しいことは、カラダの構造に沿って声を出すということなんです。
そのためには、あなたの声はどうやって生まれているかを知り、そのためには何をする必要があるのか?どうやってカラダを使う必要があるのか?を理解してください。それを理解した上で初めて、カラダの構造に沿って声を出すことができるようになります。
この【声のトリセツ】でも何度か話題にしていますが、声というのは息を吐き出すときに声帯ヒダの隙間が閉じることで生まれるものです。
声帯ヒダでどんな動きが起きているのか?
息を吐き出すことはどういうことなのか?
詳しくはコチラを参考にしてみてください。
ちなみに、カラダの構造に沿った使い方を知らずに、カラダの構造に反した使い方をしつづけるなら、いつまで経ってもコミュニケーションの悩みは解決しません。
なぜなら、すでにあなたはカラダの構造に反した使い方をしていて、毎日それを繰り返しているわけですよね?つまり、コミュニケーションが苦手になるための練習をしているようなものですよ?
ステップ2 相手に何を伝えるのか?「意図」を明確にする
声を出すためにはどんな動きが必要なのかを知って、カラダの構造に沿った使い方を理解できたら次はココロの使い方についてアプローチをしていきます。
声はカラダの使い方とココロの使い方の結果で生まれるものです。その時の気分や心理状態、考えていることも声に大きな影響を与えます。なので、先ほどお伝えしたカラダの使い方からのアプローチだけではまだまだ不十分なのです。
とはいえ、何も難しいことをする必要はありません。
話し始める前にたったひとつでいいのでこれだけを考えてから、話をしてみてください。
「相手に何を伝えたいのか?」を明確にする
コミュニケーションが苦手な方、コミュニケーションに関して悩みがある人のうち9割の人は、話している時には別のことを考えています。
例えば・・・
・相手が聞いてくれるかな?
・できれば話したくないな
・話すのが苦手だな
・聞き返されたらどうしよう
・言い換えされたら嫌だな
これらはほんの一例なので、これ以外にもきっとたくさんあることでしょう。あなたが話している時にどんなことを考えているかを思い出してみれば、すぐに見つかるかもしれません。
実はこんな風に考えていることがカラダの使い方に影響を与え、それが声やコミュニケーションにも影響を与えてしまうのです。
なぜなら、私たちのココロとカラダは切り離せない関係にあるからです。カラダで起きていることは考えや気分に影響を与えますし、心理状態や考えていることがカラダの動きに影響を与えるのです。カラダとココロは常に密接に影響し合っているんですね。
だから先ほどのような考えを持っているだけであなたのカラダは動きづらくなります。それが機能を制限し、本来の能力を発揮することを邪魔してしまうんです。話し始めるときに萎縮してしまうことも同じ状況を引き起こしてしまいます。
そのためには、先ほどのような考えが入り込む余地を与えないこと。つまり別のことを考えるという方法が有効です。
例えば、あることに集中していると他のことが目に入らなかったり、他のことは全く気になりませんよね?
その役割をしてくれるのが先ほどお伝えした「相手に何を伝えたいのかを明確にする」ということです。
あなたがコミュニケーションが苦手でそれを解決したいと考えているなら、あなたが話し始める前に次のことをどれでもいいので考えて、それを意識しながら話してみてください。
・あなたはなぜ話すのか?
・あなたが話すことで何が起きて欲しいのか?
・あなたは何を伝えたいのか?
ポイントは話している間中、ずっと意識すること。意識するのをやめるといつものあなたに戻ってしまいます。あなたの意図を明確にして、それをずっと持ち続けながら話してみてください。
たったこれだけのことで、実は立ち振る舞いや存在感も変わるんです。相手に届くあなたの印象がグッと変わりますよ。
ステップ3 毎日1回でいいので続ける
そして3つめのステップは、毎日1回でもいいので続けることです。
コミュニケーションが苦手な方に多いのですが、こうやって新しく知識を得ただけでそれが実際に身についていつでも使えるような錯覚をしてしまうんですね。
ところがあなたの習慣というのはそう簡単には変わりません。意識して使わなければ、あなたは習慣の通りにカラダやココロを使い方をしてしまうのです。つまり、コミュニケーションの悩みを持っているあなたのカラダの使い方やココロの使い方と同じことをしてしまうんです。
それではいつまで経っても悩みが解決するはずがありませんよね?
これまでの使い方ではなく、新しい使い方ができるように新しい習慣を身につけていく必要があるのです。その新しい習慣というのが先ほどお伝えした2つのステップです。そのステップをあなたが意識しなくてもカラダが使ってくれるように、まずはカラダに覚えさせる必要があるのです。
あなたの悩みの原因となっているのは、今のあなたのカラダの使い方やココロの使い方の習慣に隠されています。だからそれを新しい習慣でアップデートしていく。そうすることで抜本的な解決が可能となるのです。
言い換えれば、原因となっている習慣を変えない限り、いつまで経っても悩みは残り続けるわけです。
コミュニケーションが苦手な方とのレッスン
それではここでレッスンのエピソードをご紹介します。
27歳の社会人男性のおさむさん(仮名)とのレッスンです。
おさむさんはこんなことに悩んでいました。
・転職活動の面接でなかなかうまく話せなくて苦労した
・初対面の人や年上の人話すときは萎縮する
・そんなとき、カラダに力が入って声が出しづらい
レッスンを通じて、おさむさんはどんな体験をしたのでしょうか?
コミュニケーションが苦手なのはプロセスが原因
おさむさんはレッスンを通じて大切な事に気づきました。
それは自分を意識して使うということ。
もちろんただ意味もなく意識的になればいいというわけではありません。明確な意図を持って、具体的にどうやってカラダを使うか、ということに意識的になることが大切です。
そうすることでおさむさんのようなコミュニケーションが苦手という悩みのを解決することに繋がっていくのです。
よりあなたの理解を深めるために、少しだけレッスンについて解説しておきますね。
まずおさむさんは話し始める前にカラダに力が入っていました。そのせいで声が出しづらいという自覚は少しあったようです。
そこでカラダの使い方について注目してみると、あることがわかりました。
おさむさんが話し始めるとき、首の後ろあたりをギュッと固める動きが見えたのです。
【声のトリセツ】でも何度も紹介していますが、この動きは私たちのカラダの機能や能力に大きな影響を及ぼします。
首の後ろあたりをギュッと固めてしまうと、私たちのカラダは動きづらくなったり、本来の能力を発揮するのを邪魔してしまうんですね。
おさむさんが面接を想定して話し始めようとしたとき、その動きが起きていたということは、おさむさんが声を出して話をすることを邪魔することに繋がるのです。
そこで私はおさむさんにカラダのメカニズムについて知ってもらうために、わざと首をギュッとしてもらいました。
そうするとおさむさんはこんなことに気づきました。
こんな風に首をギュッとすることのようにカラダの構造に反した使い方をすると、私たちのカラダは本来の能力を発揮できなくなってしまいます。
今回のおさむさんの例では、おさむさんの言葉にあるように苦しさを感じたり、声を出しづらくなるということが起きていました。
そして首をギュッと固めるのをやめてみてもらうと・・・
反対に首をギュッとすることをやめて見てもらうとカラダにどんな変化が起きるかをおさむさんに体験していただきました。こうすることでおさむさんはご自分のカラダを邪魔することなく使うことができるようになります。
そしてここからは更におさむさんの悩みを解決するために役に立つアイディアをたくさんお渡ししていきました。
そのポイントをまとめておきます。
1.カラダの構造に沿って声を出す
→ カラダの邪魔をしないので声が出しやすくなる
→ 大きな声が出せるので自信につながる
→ 明確な意図はカラダの動きをサポートしてくれる
→ より話すことにカラダが協力してくれる
→ 繰り返さなければカラダはいつもの習慣通りに動く
→ それがあなたが悩み続けている原因
→ 毎日ほんの少しずつ変えていく
こうやっておさむさんが今まで無意識で使っていた発声を邪魔するコミュニケーションのプロセスを変えることで、おさむさんがコミュニケーションを苦手に感じている原因を取り除いていくことに繋がるのです。
まとめ
それでは、今回のまとめです。
・相手に何を伝えるのか?「意図」を明確にする
・毎日1回でいいので続ける
コミュニケーションが苦手な方向けのセミナーやノウハウはたくさんあります。
でもどれだけそのノウハウをつかおうとしても、あなたがカラダをギュッと固めたりしてしまうとそのノウハウも全く機能しないのです。
あなたがコミュニケーションを苦手に感じていて、それを解決したいと願っているなら、ノウハウやテクニックで解決するのではなく、カラダの使い方と思考の使い方の習慣を変えて、あなたが気づいていない根本的な原因を取り除いていきましょう。
今回紹介した記事はこちら
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