少し前に、日本テレビ『先輩RockYou』を見ていました。
ゲストは鴻上尚史さん。
その鴻上さんがこう仰っていました。
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「オレ、色々と悩んでるんだよなー」と「オレ、色々と考えてるんだよなー」は異なる
「悩む」は、不安だったり心配事だったりをただモヤモヤ思う様で、
「オレ、色々と悩んでるんだよなー」は停滞している状態のこと。
「考える」は、不安や心配事について様々なことを考え、解決に近づこうとする様で、
「オレ、色々と考えてるんだよなー」は前進している状態こと。
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そんな風にお話しされていました。
(少しニュアンスが違ったらスミマセン)
それまで、「悩む」と「考える」は似たような言葉だと思っていましたが
鴻上さんのお話を聞いて、なるほどな〜と納得しました。。
悩んでも悩んでも答えは出ません。
不安ごとや心配事に思いを募らせるばかりで、堂々巡り。
むしろ不安や心配をより増長させてしまうでしょう。
思考の焦点が不安ごとや心配事にあるわけですから、その先に進むことは出来ないですもんね。
(緊張しているときに「緊張しちゃダメだ」と考えて余計に緊張するパターンに似ていますね。)
本来の意味がどうなのか気になったので
辞書で調べてみると、このようにありました。
【悩む】
1.決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛める。思いわずらう。
2.対応や処理がむずかしくて苦しむ。困る。
【考える】
1.知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる。
ー結論を導き出す。決意する。
鴻上さんの仰ったとおり、「悩む」は停滞、「考える」は前進を意味していました。
私もこれから「悩むこと」をやめるて、
何か停滞したしたことがあったとしても「考えること」をすることにします。
意識的に「考えること」を始めることで、思考に変化が起きます。
思考の変化はココロの変化。
そうするとココロの変化はカラダにも伝わりますからね。
そういえば、「〜と思います」についても、考えを改めることがありました。
外山滋比古さんの『思考の整理学』を読んでいて、
外国人の方に「日本人はよく "〜と思います"と言うが、そんなにしょっちゅう考えているのか?」と質問された、というエピソードがありました。
" I think 〜 " は、日本と英語圏では少し意味合いが異なるそう。
日本人の「〜と思います」という表現は、どうやら英語の「I think〜」には該当しないそうです。
英語の " I think 〜 "は、思考したことやその結果であって、とても明確なことだそう。
はっきりしたこと、クリアなことを言うときに使うそうです。
私たち日本人が使う「〜と思います」は、明言を避け曖昧さを残すもの。
どちらかというと "It seems to me 〜"に近いそうです。
(その昔、シェークスピアの時代には " methink " という単語があったそうで、
それが日本語の「〜と思います」の表現だとか)
と、綴りながら、この記事にあった「〜と思います」という表現を全て書き直しました(笑)
今回の内容は、パフォーマンスに関することではありませんが
思考のアップデートは結果的にパフォーマンスに繋がります。
過去にも 思考のアップデート に関する内容をアップしているので
興味がありましたら覗いてみてくださいね。